大山ハイキング その1
投稿日 : 2015年10月07日
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米子市内から見る大山には大きな笠雲がかかっておもしろい姿を見せている。
バスの車窓からその姿を撮影していると、運転手さんがもっといい撮影ポイントがあると教えてくれた。
運転手さんが話してくれる地元にまつわる逸話を聞きながら到着したのは上田 正治写真記念館。
ここからなら電線がかぶることなく、大山の全貌をフレームに納めることができるのだそうな。
2
ここで乗降する客はなかったが運行ダイヤよりも早く到着したこともあり、運転手さんの計らいでバスから降りて撮影させてもらえることになった。
大山るーぷバスの運転手さんに感謝。
運用されていた車種は日野メルファの路線バス仕様。
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上田正治は福山雅治が師と仰いだ写真家なのだが、福山ファンのおばちゃんが「大山るーぷバス」を利用して上田正治の墓を磨きに来たこともあるのだそうだ。
それはともかく、建物の向かっていちばん左の箱には小窓があり、ピンホールカメラの原理で内壁に大山の姿が映し出されるのだとか。
これはぜひ、カメラ小僧の端くれとして一度は訪れなくてはね。
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バスはブナの森を抜けてまっすぐに大山に向かう急勾配の道を、ガーッとエンジンうならせながら登る。
このへんの景色はわたしが子供のころから変わらないなあ。
5
9:14、定刻通りに「大山寺」バス停に着き、待ち構えていた友人たちと合流した。
バス停から5分ほどの登山口に向かうと、南光河原を渡る橋のたもとで「一木一石運動」の石を配っていた。
ハイキング客が登ることで転がり落ちる石を補充する石や、木道を補修する木材をハイカー一人一人の手で運び上げようという運動である。
わたしが中学校の遠足で登った際にも、南光河原で拾ったゲンコツぐらいの石をリュックに入れて登らされたっけな。
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準備を調え、9:20ごろに登り始めた。
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昔は真砂土の斜面を登ったはずだが、現在の夏山登山道は延々と階段が続く。
初めは石段で、すぐに不規則な丸太の段差になる。
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3合目付近には、大きなブナの木を回り込みつつ、両脇が切れ落ちた鞍部を歩くプチ“キレット”になっていて、一人分がやっと通れる幅の場所があったように記憶しているが、土が盛られたのか、人がすれ違えるぐらいの幅が確保されて砂利が敷き詰められていた。
整備されて安全に歩けるようになったのはいいが、階段はいただけないなあ。
膝を高く上げて一段一段、わっしょいわっしょい登るとすぐに息が上がる。
普段は机仕事をしていて運動不足のわたしを尻目に、友人たちは涼しい顔である。
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