新島サイクリング
投稿日 : 2019年01月23日
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わたしにとっては3番目の伊豆諸島への渡航。
今回は高速船や飛行機ではなく、通常の船で渡ってみることにした。
船は23:30に横浜港を出発し、翌朝8:35に新島に到着する。
仕事を終えて夕飯と風呂を済ませた後、自転車をこいで港に向かうとちょうどいい時間だ。
午前中だけサイクリングして、昼飯に島のグルメをいただいて帰るというプランである。
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23:00ぐらいには自転車を畳んで、乗船券を買って準備万端ととのった。
写真は露光の関係で明るく見えるが、ロビーの照明は一部しか点いていないので実際はもっと薄暗い雰囲気である。
会話をしている乗船待ちの人たちも心なしか声のトーンがひそひそしている。
23:15から乗船案内が開始されるというので、入港する船を待ち受けてみようと屋上に上がった。
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夜の横浜大桟橋はまさにデートスポット。
ランドマークタワーや赤レンガ倉庫、大観覧車「コスモクロック21」を一望する夜景がみられる。
次から次へと爆破しがいのありそうなリア充がやってきては、寒さに震えながら去っていく。
「さむーい」とカノジョが言えば「じゃあ、あったかいところで休もうか」って、“お休憩”のおぜん立てにはおあつらえ向きじゃねーか。
まあ、ラブホは最寄り駅より遠いところにあるから、しけこむ前に「もう帰ろうよ」ってハナシになりそうだけどな。
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さて、23:15を過ぎても船は一向に表れない。
GPS情報から航行位置をリアルタイムで地図上に表示してくれるウェブサイトを開いてみると、接岸するまでまだ15分以上はかかりそうだ。
そろそろ乗船案内のアナウンスがされているかもしれないけれど、どうせ船が着いてないのだからあわてることはない。
気温は5℃ぐらいだがほとんど無風なので、じっとしていても我慢できる程度の寒さだ。
せっかくだからベイブリッジをくぐってくる船の様子を見届けよう。
航行位置表示のウェブサイトをリロードしながら待つこと5分、ようやくそれらしき明かりが見えてきた。
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大桟橋の西側に回り込みながら接岸する、東海汽船の「さるびあ丸」。
貨物デッキとクレーンを備えた貨客船である。
フェリーではないので車やバイクを運べず、クレーン積みの特殊手荷物として預かってくれる原付も50ccまでとなっている。
東京から乗船してきた乗客がオープンデッキで大声をあげてはしゃいでいる。
ここまでの航路で飲んで出来上がっているのだろう。
接岸作業が始まる中、わたしはロビーに戻り、輪行袋をかついで乗船待ちの最後尾に並ぶ。
横浜からの乗客はざっと15人ぐらい。
中にはロードバイクの輪行袋をかついでいる人も数人いる。
乗り込むとすぐに、自転車はDデッキの手荷物置き場に置くように指示された。
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置かれている輪行袋はだいたい20台分ぐらいだろうか。
Bデッキにも10台分ぐらいあったから20~30人は輪行しているようだ。
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自転車を置いたらすぐに予約した部屋に引きこもる。
今回は奮発して特等席をとってみた。
ツレも誘ってみたけれど「寒いからやだー」と断られ、ツインルームをおひとり様での利用である。
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部屋は左舷の最前部だった。
この航路は横浜を出た後、大島、利島、新島、式根島と順に寄港して神津島まで行き、折り返して逆順に上り便として東京へ戻る。
大島と伊豆半島の間の“大島西水道”を通るので、下り便だと左舷は寄港する島が順に過ぎていくのが見え、右舷は冬の天気がいい日ならば富士山が見えることだろう。
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