2024年05月25日
涙目ワークス(HA12/22S)よくある?トラブル集
これから涙目ワークスに乗りたい、あるいはこれからまだまだ維持していきたいという方向けに、3年という短い期間ではありますがHA22Sに乗ってきた自分の経験も交えつつ、涙目ワークスにありがちなトラブル・不具合をまとめていきます。とはいえ、スズキの同時期の軽全般にありがちなものばかりで、特有のものはそうそうありませんが…。(2025/1/27追記)
●ボディの錆
最早一昔前までのスズキの軽自動車が避けられない運命。中古車を買う時にはなるべく確認しておきたいポイント。時に海沿いや雪国上がりの個体は要注意。自分の22Sも海沿いの街で乗られていたため、フロアやジャッキアップポイントの錆がやや進行している。シャシブラやノックスドールで対策。自分は塗ってないけど…。
酷いとリアサスのボディ側付け根が朽ち果ててしまうトラブルが有名。旧規格でよく見られるが、新規格でも十分にあり得る。
●ISCVの汚れによるアイドリング不調
スズキ新規格のワイヤースロットル車の定番トラブル。ISCVのステッピングモーターの清掃で対処できるが、この際パーツクリーナーを直接吹きかけるとショートしてECUまで破壊する可能性があるため、綿棒やウエスにしみこませて丁寧に吹き上げる必要がある。めんどくさすぎる
なお、ISCVはモーターの他に、バイメタルサーモスタットによって動くバタフライバルブもある(エンジンルームを正面から見た時にスロットルの下側にある、六角レンチを入れる溝が掘られた蓋のようなもの。)。冷間時のアイドリング制御を行うもので、これは特にECUへの配線はないため直接パーツクリーナーを吹きかけても大丈夫。
●イグニッションコイル不良
K6Aのイグニッションコイルには三菱製とデンソー製があり、三菱製のDL1と呼ばれるタイプは不具合が多いと言われる。
K6A後期~R06A初期のデンソー製のNL2と呼ばれるタイプがポン付けで性能向上。ヤフオク等で結構転がっている。
●PCVバルブの詰まり/PCVバルブパッキンからのオイル滲み
詰まるとアイドリング不調などの原因に。パーツクリーナーで清掃もできるが、新品でもそう高くないので交換してしまっても良いと思う。
●オイル漏れ
K6Aといえばオイル漏れ。クランクシャフトのシール、純正オイルクーラーOリング(ターボのみ)、フロントカバー、PCVバルブパッキン、ノックセンサーなど色々なところから漏れる。特にオイルクーラーのOリングは持病として有名。自分はフロントカバーとクランクシールから滲んでいるが垂れてはこないので放置様子見している。このうちPCVバルブパッキンに関しては交換しやすいので滲みや漏れを発見したらすぐ交換するとよい。
●ファンベルト鳴き
K6A搭載車の鉄板トラブル。雨の日など湿度の高い環境でなりやすい。あまりに鉄板ゆえネット上に沢山情報が転がっているので対策方法は割愛。
●ビスカスカップリングからの異音(4WD)
同時期のスズキの4WD車(ジムニーは別)の鉄板トラブル。基本は交換だが、広いスペースでハンドルを全切りし十数周程ぐるぐるすると消えることがあるらしい…。
●電動パワステの不調
何の前触れもなく重ステになるようになる。最初の内はエンジンをかけ直すと直ることが多いが、放置していると最終的に常時重ステになってしまう。自分はパワステモーターにパーツクリーナーをぶっかけたところ症状が出なくなったが、モーター・コンピューター両方を交換して様子を見るのが一番だと思う。でも軽の前軸重なんてたかが知れてるし重ステでも運転できなくはないよ。しかもちょっと楽しい
●ハブが弱い(NAアルトだけ?)
同時代のHA12/22/23アルト(NA)はハブが弱いのか、サーキットでハブが折れるトラブル(根元から持ってかれてタイヤごと外れてしまうので「リタイヤ」にかけて「離タイヤ」という人も)をよく見聞きする。というかそもそもこの時代の軽に現代のハイグリは負担が相当大きい。ワークスは不明だが、気を付けておいて損はないと思う。
●リアブレーキピストンの固着
HA22SとKeiワークスにありがち。最初の内はパッドとローターが軽く擦れてシャリシャリ鳴っている程度だが、放置していると完全に固着することも。シール類は2023年6月頃の時点でまだ新品で出たほか互換品も売っているので、工具さえあれば自力OHも可能。ただ、軽サイズでしかもサイドブレーキ兼用のキャリパーなのでとにかくシール類が小さく、はめ込むのが少し大変。
●メーターパネルのネジ回りに気泡が入る
ワークスに限らず同時期の銀背景のメーターはなりやすい。見栄えが非常に悪いだけで問題なく使える。
●シフトケーブルブッシュの破損によるシフトフィール悪化
HA12/22Sの前期及び後期の初期はシフトケーブルの強度不足でリコールが出ている。シフトケーブルは横移動用と縦移動用の2本あり、リコールになったのは縦移動用のケーブル(ミッションの真上にある500円玉より一回り大きいくらいのブッシュが付いているやつ)であるが、横移動用のケーブルにも注意。
横移動用の先端にはミッション側・シフトレバー側共に小さなゴムブッシュが挿入されているが、どちらも経年で砕ける可能性あり。ミッション側が砕けるとケーブルが引っこ抜けてギア操作が3速と4速しかできなくなる。レバー側は砕けても操作は可能だが、シフトフィールが悪化。
スズキではブッシュ単品で売っていないが、実はダイハツ純正(33835-B1010)がぴったりはまる。
●リアハッチの雨漏り
今時の車のリア窓はしっかり接着されているが、この頃のスズキの軽のリア窓はウェザーストリップにハマっているだけで、ここから雨漏りしやすい。ワークスは大型のウイングが付いているのでウェザーストリップの状態を確認しづらいため余計に注意。ウェザーストリップ交換で対応。
●ヘッドライトが暗い
涙目ワークスはとにかくヘッドライトが暗い。バルブの手前にある傘が大きいためと考えられる。自分は1月に検査協会で車検を受けたのだが、PIAAの高効率バルブ+業者クリーニング済中古ヘッドライトの組み合わせで、他の電装品を極力オフした上でアクセルをふかしてギリギリロービーム検査を通過した。光軸・光量共にしっかりと出るバルブに交換した上で、それでも通らない場合はヘッドライトASSYを交換するしかない(ちなみに新品は出ない)。
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車 | クルマ
Posted at
2024/05/25 23:57:53
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