コペンの魅力的なキャラクターを形作っているその一つが、専用チューンが施された4気筒ツインカムエンジンです。
搭載されているJB-DETは660ccカテゴリでは珍しいDOHC4気筒エンジンです。←みなさんご存じかと思います❗
3気筒にくらべ非常になめらかに回り振動も少ないので静粛性も高く、それにより軽自動車らしからぬ上質感さえ感じられます。
メーター的にはレッドゾーンは8,500rpmとなっておりますが、ノーマルECUでもレブリミッターは実は9,300rpm!←ビックリしました?
1気筒の容積が少なく更に超ショートストロークの為、慣性モーメントが小さく軽やかなフィーリングです。
排気側のカムのみをチェーンで駆動し、吸気側のカムはカム同士をギアで噛み合わせて駆動させます。
これによってコンパクトな燃焼室が実現されているわけです。
それを専用開発されたハイレスポンスなツインスクロールで、なおかつボールベアリングターボで過給します。
中速域でのピックアップが良く、ターボながらも非常に扱い易い特性です。
このエンジンがコペンのドライブフィールを構成する大きな要素となっています。
トルクはクラス最大ですが馬力は64psの自主規制があるためかなり抑えられています。
レッドゾーンは8500rpmですが、馬力規制の為に高回転のブースト圧は抑えられ、6500rpm以降の吹けはいまいちです。
その呪縛を手軽に解き放つのがD-Sport ECU。
これに交換するだけでドノーマルでも80psになり、高回転まで綺麗に吹けます。
こっちがこのJB-DETの真の姿です。
設定ブースト圧は1.0kpaですがリミッターは1.3kpaまで引き上げられ、ブーストアップによる更なるパワーアップまで可能です。
速度リミッターも解除になりますのでサーキットユーザーには必須アイテム。
逆にレブリミッターは9,000rpmとなり純正制御の9,300rpmから少々下がってしまいますが、これは純正よりも高回転でブースト圧を維持させている為です。
また、ラリー競技用に売られていたストーリアX4にはこのJBエンジンをベースにしてブロックなどはそのままに、鍛造クランクシャフトやコンロッド、ピストン等が強化され、713ccまで排気量がアップされたJCエンジンが搭載されています。
こちらは風量の大きなF4タービンが搭載され、なんと純正で120psの出力を叩き出しています。
更に2.0kpaまでのブーストアップに耐えられるそうですから、このエンジンの潜在能力は計り知れません。
これだけ可能性のある丈夫なエンジンだとガンガンチューニングしたくなりますが、比例して出て行くお金にもどエラいブースト圧がかかります。( ̄∀ ̄)
さぁ、道場長は1.2bar仕様ですが、どこまでやりあげるか?
2年後にはS660考えてるので、非常に悩みますね(笑)
Posted at 2017/07/01 22:31:36 | |
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