以前、社外ホイールを選んだときは、純正ホイールが15x4.5Jだからという理由で、ホイールの直径もリム幅も同じものを選んでいて、タイヤも新車装着と同じサイズを選んで組み付けていた。当時はそれが最適と思っていたが、新車装着タイヤのサイズである165/55R15の標準リム幅は5インチで、リム幅4.5インチのホイールに組み付けるとビードが内側に押されてサイドウオールが若干たわむ。このことで乗り心地がソフトになることは予想していたが、トレッド面が受けた路面からの情報(振動)をたわんだサイドウオールが吸収してしまい、ふんわりした乗り心地だけが残ってしまうということは考えていなかった。実際、リム幅4.5インチのホイールに組み付けた夏タイヤのTRANPATH LuK 165/55R15でざらついた路面を走行すると、ザーッという音は出るがざらついた感じはステアリングホイールに伝わってこない。タイヤは全く滑ってはいないのだがグリップ感もない。「縦にしなやか、横にしっかり。」がTRANPATH LuKのキャッチフレーズだが、標準リム幅より狭いホイールに組み付けてサイドウオールがたわんだせいでタイヤの性格が変わってしまっている。このことに気づいて、タイヤは標準リム幅のホイールに組み付けるのが良いということがようやくわかった。タイヤを標準リム幅より狭いホイールに組み付けていると、ホイールがタイヤに対して若干引っ込んだ状態になり、ホイールの存在感が薄まって見た目下回りの安定感に欠けることにもなる。新車装着タイヤのころはコーナリング時にタイヤが腰砕けて曲がるのが怖かったが、これもサイドウオールが元からたわんでいて剛性が低下していたからかもしれないと今さらながら思った。純正ホイールがリム幅5インチだったら、新車装着タイヤの乗り味はもっといいものだったかもしれない(リム幅増加による重量と慣性モーメントの増加で別な悪影響はあると思うが)。新車装着タイヤをリム幅5インチの軽量ホイールに組み付けて乗ってみたら、新車装着タイヤの真の価値が分かると思う。
以上のことと冬タイヤをインチダウンした経験(タイヤ+ホイールの重量は11.5kg以下が良い)を踏まえて次期夏タイヤについて改めて考えると、15インチでいくなら、現用ホイールはリム幅4.5インチで最適とは言えずリム幅5インチのホイールに買い替えるべき。
15インチサマータイヤは最大6.5kgと見込まれるので新たに購入するホイールは5kg以下となるが、これを満たすリム幅5インチの15インチホイールはENKEI PF01とBBSしかない。どちらも高価で中古にしても手が出ないしタイヤも14インチより高価なので、結局、夏タイヤもインチダウンするのが一番いいという結論に落ち着いた(インチダウンすればタイヤサイズは155/65R14で標準リム幅は4.5インチ、ホイールは14x4.5Jになるので問題はない)。
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2024/01/21 11:35:58