車の静音化
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
ショップ作業 |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
Z4がうるさい。
常々そう思いながらこの一年半乗って来た。
この私が車がうるさいなんて思う日が来るとは思わなかったが、歳を重ねたせいなのか、それとも元々が高級車なので細かいことが気になりだしたか…。
とにかく気になるのである。
まずはマフラーがうるさい。
結局こもり音はとれそうにない。
で、常時使用する2000回転付近でうるさいというのも相変わらずである。
そろそろ諦めてノーマルに戻そうかとも考えるが、このマフラー、2000回転以外はイイのである。
それで何回もノーマルに戻そうと思うのだが、踏ん切りがつかない。
そしてもう一つ。
以外とロードノイズが大きい。
タイヤの走行音、サスペンションの突き上げ音、そして風切り音。
E87であまり気にならないこれらの音が意外と気になるのである。
ただ、そのあたりはまあ、スポーツカーならこんなものかなんて思っていたのだが、先日久しぶりに出張で高速道路を使用することとなった。
コロナ以降数えるほどもないくらい本当に久しぶりの県外への移動であったが、片道3時間をせっかくだからドライブを楽しもうと社用車を辞してZ4を持ち出した。
すると片道3時間、往復で6時間、この間ずっとロードノイズでうるさいのである。
路面の状態等もあるのだろうが、こんんなにうるさかったかと眉をしかめる。
オーディオの音も負けじと大きくなり、途中で寄ったSAで、車に戻りエンジンをかけると、大音量が社内に響き渡った。
一体何事かと驚いたが、自然と音量が凄いことになっていたようだ。
結局往復の6時間はドライブを楽しむというよりは、ロードノイズがうるさいのが気になってしょうがなかった。
そして決心したのである。
よし、デッドニングしよう。
2
以前からデッドニングには興味を持っていた。
ただ、お金をかけてわざわざうるさくして、さらにお金をかけて今度は静かにするという謎の行動にナンセンスを感じざるを得なかった。
ただ、我慢できないものはできないのである。
幸いなことに市内にカーオーディオのプロショップがあり、コンクールなんかでも入賞が常連の有名なショップがあった。
ホームページを見ると数百万するようなフルカスタムからトレードインのお手軽カスタムまで幅広くやっているようだ。
また車内空間の魔術師という車の静音のプロの認定店であった。
本格派のフルカスタム以外は邪険にされないかとか、初めてのショップはいつも緊張する。
とりあえず話だけでも聞いてもらおうとアポもとらずに押し掛けた。
するとアポなしの訪問にもかかわらず店長が気さくに相談に応じてくれた。
まずはこちらの要望として、2000回転域のこもり音、そして床下から響くロードノイズをどうにかしたいこと、同時にスポーツカーとして、こもり音以外の排気音や吸気音、エンジン音は残したいことを伝えた。
すると、コンクール入賞常連は伊達ではなく、車の構造や材質、周波数等によって生じる振動や共鳴について詳しく説明してくれ、それに対してどの防音・吸音材を使っていくかのプランを立ててくれた。
特にE86は元がオープンの設計であるためか、意外と車内に音が入りやすいこと、その上で屋根をつけてしまっているので音がこもりやすい構造になっているとのこと。
メーカーもE89の開発においては音対策をかなりしているそうなので、同じ方向性でプランを進めるのが良いと進められた。
数年前にE89のZ4の経験があるようで、それがかなり参考になりそうだとのこと。
とにかく店長の人柄がよく、気さくでありながら真面目で、離せば話すほどオーディオに真剣に向き合っているのがわかる。
これはもう安心して任せてしまってよいだろう。
3
施工箇所や防音材等は全てショップのおすすめでやってもらうことにした。
相談の結果、防音材は低周波数域を抑える素材をメインに使用しながら、複数の素材を組み合わせて使用するとのこと。
施工箇所は両ドア、フロア、ラゲッジ、タイヤハウスで、どうせならということで、シートや内貼りもすべて剥して徹底的にやってもらうことにした。
4
さて、金額は税込み18万。
思ったよりは安い印象。
デッドニングの料金は水物で、業者によってはドア2枚で10万、20万なんて請求するところもあると聞くが、ここは良心的だと思う。
内訳は両ドア5万、フロア・ラゲッジ7万、タイヤハウス6万である。
納期は1週間ほど。
近所のため、その場で車を預けてお店を後にしたが、この後決して小さくない波乱が待ち受けていたのであった。
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