マツダ協賛の、運転教室、マツダ・ドライビング・アカデミー 2022.10.29 @Motegiに参加できました。
タイトル写真は会場、ホンダの巣窟:モテギの教育センター:左から中央に並ぶ車はモテギ主催講習会専用のフィット数十台。右端に今回参加マツダ車18台+講師用数台がこちょこちょいます。
本記事では参加してよかった最大ポイント一点について、語ります。
■人馬一体インストラクターのインストラクター
i-DMsで、ご存じの方も多いという T先生による、
運転姿勢と操作法についての、3名ずつでのじっくりレクチャー
◇先生「あなたは、Gをどこで感じていますか?」
自分「うっ、意識していない、、、頭と首かなぁ、、、」
ここで、先生からの正解回答は、なし、、、、、意識してみよう。
先生「マツダでは、まずこれが出てきます」といいつつ、人体骸骨模型がウェストバッグから出てくる。
先生「腕はどこで支えていますか?」
自分「上腕、肩?」
先生「上腕から肩、その先に、鎖骨があります。腕は鎖骨で支えます。体を開いて、鎖骨で腕を支えてステアリングを操作します。」
先生「ステアリングは9時15分で親指の付け根をあて、小指で裏を支えます。そうするとステアリングの反力を感じられるようになります。強く握ると反力がわかりません。」
先生「アクセルとブレーキは、かかと支点で踏みかえ、親指の母指球で操作します」
先生「では、ドラポジを自分のクルマで見てみましょう。座ってみてください。」
座ってみると、
先生「腰をもっとしっかりとシートに当てましょう。」
左足で、ぐっと腰を押し込んでみる。
先生「もう少し、前にシートを出していいですね。」
腰が入った分、シートを前に出す。
そして、ペダルをどこで操作するか:
先生「右足ペダルは、太ももで操作します。」
先生「シート前端をもう少し下げて、太ももでペダルを操作してみましょう。」
と、先生の手が私の太ももを押し込んでいく。
自分!!足首だけでなく膝も使うとよさげ、と最近気づいたのだが、さらにその先、人体模型を頭に浮かべてみると、、、
腰を支点にして、太もも、膝、脛、足首、そしてペダル、、と連携して脚全体で操作するのか!
先生「そうすれば、i-DMの点数も上がりますよ。」
(車にi-DMsステッカーを貼っておいたので、始まる前に声をかけていただき、身バレしてます。)
■ まとめ:先生:「運転は、自分の意識と体との対話です。」
クルマと自分の対話とは言わず、自分の体との対話、という視点が、画期的運転論と思います。
体はセンサーでありアクチュエーター。センサーの感度と分解能を上げて、アクチュエーターを精密に動かす。その司令塔が意識。
マツダのクルマは、体の延長となるよう、ステアリングやペダルやサス・ボディの動きから、現在の状態をフィードバックし、操作に対してリニアに応答することを目指して作られている。
で、人馬一体、クルマが自分の体の拡張となり、運転は、意識と体との対話となる。
■ 後日譚:早起き遠回りしていつものワインディングを流してみた、、、
◇「手も足も、腰を支点に操作している! Gが腰で感じられる! 」
つまり、効果は、
腰支点意識で太ももを含めてペダルを操作すると、ペダルの踏み始めの弱いところがよくわかるようになっている。i-DMs語で、青1な操作、つまり、操作の立ち上がり、下がりの尖がりをとっていけそう。
コーナーでも腰でGを支えるので、上半身が動かしやすくなる。体幹が自由で、鎖骨で腕を支える感覚がある。ステアリング操作の自由度と感度が上がっている。
軽いブレーキで前荷重にし、ステアリングを当て始めつつブレーキを抜き、横Gになってアクセルを深めつつ、ステアリングを戻していく。腰がG-bowl になっている。
思うように動くので、一連の操作感覚が気持ちよし。
当然ながら街乗りでも、操作の分解能アップを実感中。信号で止まらされても楽しいくらい。
■ マツダの骨盤を立てるシート
の話は、何度も何度も何度も読んだはずなのに、知識のみで、結局、ちゃんと座れていなかった、ということなわけだ。
骨盤位置を決めるためにシートの縫い目/クッションの位置が調整されている。そこに骨盤を合わせて座る。ランバーサポートかと思いこんでいた骨盤立ての一番ピンは、座面だった。
マツダ3開発主査:「お尻は奥までグッと押し込んで座ってください」
骨盤を立てるシート、というけれど、ただ座っただけではダメ。
それどころかデレっと座って尻と背中が痛い、という人が多数いる模様。
グッと押し込んでピッタリ、なのに、ここ、伝わっていないと思う。
■結局、体の姿勢、動かし方は、体感しないと身につかない。
何十年にわたって染みついた、見えないとれない、運転のクセ。
今年、i-DMs に参加し、練習して、一歩ずつ前進している。
ところが、前進すると、見える世界が広がって、悩みは増えてくる。
現在の悩みポイントに、一気に霧が晴れた気分。
このタイミングで、マツダドライビングアカデミーに参加し、指導を受けられて、本当に良かった。
一段高いところに上がると、もっと高いところの景色、次の階段が見えるはず。
悩みは広がって、ますます愉しくなって、、Be a driver.