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2011年09月09日 イイね!

「スカイラインと私」・・・・本編(その11)

「スカイラインと私」・・・・本編(その11) 今日も変則休日、今日は休日らしく(珍しく?)ゆとりの日、好きな旧車に浸る時間があった。実は先日、くるまの本屋さんで、ネット販売があることを知って「ポチッ」としてしまったこちら。1975年のスカイライン販促パンフレット、今見ると積極的な新技術にも感心する「技術の日産」その独走の頃。
 その新技術、電動式リモコンミラー(フェンダーミラー)、間欠式ワイパー、チルトステアリング、オーバーヘッドコンソール、タンデムマスターシリンダーとマスターバック、パワーウインドウ、センターコンソール、エアコンディショナー(オプション)などなど・・・・。


 さて、そんなケンメリ(前期)から、恐らくその2年後のケンメリ(後期)について語る桜井真一郎(当時の設計主査)。NAPSなど当時の排気ガス対策のことも今見ると懐かしい。またまた、プリンス誌の小特集(別冊)から氏のクルマ造りについての想いを残したい(個人的な備忘録として書き留めます)。



スカイラインと私―――11 (設計主査:桜井真一郎)

時の流れを結晶させたようなクルマをつくりたい・・・。


 たしかにクルマの開発には切れ目がありませんが、私は新しいスカイラインを発表するたびにその時代、時代の重さのようなものを感じるんです。それはこういうことだと思うんです。例えば原始時代、そこには規則なんてなくて自由に人間が生きていた。けれど人口が増えてくると、やがて共同生活のための規則ができる。そうして人間が時代と共に進歩して現代となるわけですけど、原始時代の人が見たら「なんてワクにはまった生活だ」と驚くでしょうね。けれど、私たちはこの現代という時代を、それぞれの個性や体質に合わせて生活をしている―――クルマも同じで、車輪が4つあってエンジンが載っているという起源から、現在までにさまざまな規則や規制を受けているけれども特徴もあれば味もある。
 少なくともスカイラインの開発に関しては、私はいつもそう考えてきました。たとえば排気ガス対策にしても、充分クリアーした上で更にスカイラインとしての“味”を充分発揮するということです。その知恵が尽きたら設計はできないと思っていました。もちろん、その知恵というのはただNAPSを載せればいいという性格のものではないわけです。NAPSは体系でしかないのですから、それをどうスカイラインにレイアウトするか、いかに有機的に生かしていくか、つまり、そのエンジンのもつ特性をどう料理するか、最終的にはトランスミッションやファイナルギヤ比まで検討を繰り返していきました。
 しかし、いくら排気対策が完全でもお客さまの感覚にそえない性能では意味がありません。スカイラインとしての期待を裏切らないようなエンジン、レスポンスの良さとか回転が男性的だとか、そしてできてきたのが6気筒のEGIだったのです。EGIのいろいろな性能はGTにスカイラインはよく似合っている筈です。スカイラインは時の流れの中で、その時代を着実に走っているように思います。


Posted at 2011/09/09 19:42:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2011年08月26日 イイね!

「スカイラインと私」。。。本編 (その10)

「スカイラインと私」。。。本編 (その10) 曜日感覚ない休日の午後、昨日某所でいただいた冊子を眺めていました(画像)。1973年創刊の冊子『ニッサンクラブライフ』から、国立科学博物館で開催していた「快進社創業100周年記念展」も見れる機会なく終えてしまって残念でしたが、巻末ページのオーナーズクラブ情報で知りました。明後日8月28日はR30スカイラインの発表展示会の初日にあたる特別招待日(今で言う内覧会でしょうか?)、生誕30周年を迎えるのですね。ほんとうに満30歳の今年、あらためて月日を感じます。

そんな意味もあってか、今年のスカイラインミュウジアムのリーフレットはR30のテールランプでした。では、備忘録としてプリンス誌からメモします(笑)。


スカイラインと私―――10

スカイライン設計主査(当時):桜井真一郎

本質に触れたクルマでないと
「冬ごもり」に負けちゃうんですね。

私もスカイラインが新しい装いで発表されるたびに、全国各地の販売会社に招かれて講演というほどではありませんが、セールスの方やお客さんに話をするのが恒例になってしまいました。こんどの“S”にも11月8日から2日間、74万人もの方々が388の会場に集まってくださったらしいんですね。私もちょうどその日程に合わせて北海道―――苫小牧、室蘭、札幌と、東北地方は山形と仙台を回ってきました。折悪しく横なぐりの雨だったんですが、よくこれだけの方がおいでくださったと、私がクルマにかける情熱と同じ情熱でスカイラインを見に来て下さったことが、とってもうれしかったのです。ちょうど娘を嫁がせた父親が、その娘の家庭へ行って「ほんとうに大事にされてるな」と、しみじみ味わう気分に似ています。そこで、私はこんなことを話したのです。“S”には排気対策をほどこし、すでにあるパワーステアリングを装着し、またEGIエンジンもやりました。たしかに一つ一つのエレメントをとりあげれば、みんな独自の掘り下げ方をして苦労のにじみ出た結果なんですけど、そういうことはカタログで充分に説明しているんですね。そうじゃなしに、ドアに手をかけた瞬間に早く座ってみたいなあ、と思うようなクルマですね。エンジンをかけて走る。走ったらもっと走っていたい。そして体の疲れが残らず、降りてドアの重さとかラッチの閉音とか心の余韻が残るような、うしろ髪をひかれるようなクルマを―――”S”はそんな今まで築いてきたスカイラインの路線に合わせて設計したのです。今回、北国を実際に見て聞いて、あの自分で執拗に確かめて納得しないと結論を出さない地域性って言うんですか、じっくり屋の東北の方にGTを愛用する方が増えているというのを聞いたときに、スカイラインの強さをGTで表現できたと、やはり感慨深い思いをしました。
Posted at 2011/08/26 13:35:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記
2011年08月05日 イイね!

「スカイラインと私」。。。。R30 編

「スカイラインと私」。。。。R30 編THE SKYLINE"Symbol of 25 Years of Quality(Since1957)"より(P195)
”ジャパン”から数えてちょうど4年目の昭和56年(1981年)8月、「クルマは愛だ」のキャッチフレーズをひっさげて、6代目スカイラインがベールをぬいだ。型式番号はR30型。ボディ・サイドのサーフィン・ラインは跡かたなく消え、ウエッジシェイプをはっきりと全面におし出したダイナミックなスタイルである。先端を低くおさえたフード、スラント・ノーズ、しかし、左右の部分に後退角をつけたヘッドライトまわりは、やや、丸みをもたせたなめらかな構成で、”走り去る一瞬のうちにも、スカイラインらしさを鮮明に印象づける”個性的なスタイリングだ。


・・・・とあるように、この新型スカイライン(R30)、CMにポール・ニューマン氏を起用するところなど、当時の日産にしては宣伝への力の入れようがうかがえる。

 その頃のこと、私も当時、夏休み明けて学校に通う途中で販売店に立ち寄ったことが懐かしい。いつものように自転車で学校帰りに立ち寄ったのだが、土曜の午後、すでに販売店には大勢の人で溢れていた。みんなクルマを眺めては、あれこれと変わったところを評論していたのだが、私はと言えば、カタログを後ろの諸元表から見るくらいのメカ好き少年だったこともあって、エンジンがジャパン(前モデル)の頃と同じL20ターボ(145馬力)で変わり映えしないことにはガッカリした。ただ、その2カ月後(10月)にはFJ20(4気筒DOHC)が登場するのだが、これも4気筒2.0リットルで150馬力だったので、自分にとっては印象が薄いものだったように覚えている。
 その後、FJ20にターボ+インタークーラーを搭載して最終的には205馬力まで高出力化するのだが、他社(他車)がそれを凌ぐ馬力競争もあったことで、この1980年代は魅力あるクルマが出揃ったものでした。私も免許取って間もない頃、一度、友人のDR30(FJのNA)を運転したことがあったのだが、低速トルクが薄いことで走り難かったことから、やはり、「スカイラインと言えば6気筒」を肝に銘じたものでした。
 社会人になってジャパン(C211)が愛車だった当時、順当に行けば、そのまま新型スカイライン(当時のR30)になるのだが、モデル末期だったこと、周囲の友人がかなりの数でR30を所有していたことで、その後のモデル(R31)まで待つことにしたのでした。
 R30はオーナーになっていないものの、身近かでは接する機会があったので、とても他人事には思えない・・・。実はその後、勤務先で鉄仮面のターボXを社有車として面倒を見たことがあったが、ルーフ上のアンテナ(たぶん何人も洗車機で折っただろう?)、そのアンテナを洗車機で引っかからないようにする技(ガムテで止めないでも避ける方法)、習得するまでには半年かかった、汗。

 そのスカイラン(R30)が、この夏で30周年とは年月を感じる。

自分にとっても、あの学生の頃だった夏から30年過ぎたことになる・・・汗

↑画像)懐かしい岡谷の聖地で、R30オーナーを招いてアウディ(A4)が揃ったときのこと、2005年10月。こちらのR30オーナー、昨夜のNHKニュースでインタビュー登場してビックリでした(週末は海の向こうで頑張って下さい、笑)。



Posted at 2011/08/05 13:35:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記
2011年07月28日 イイね!

「スカイラインと私」。。。。本編(その9)

「スカイラインと私」。。。。本編(その9)今日は変則休日の日。
スカイライン乗りだった人を想い、
スカイラインについて読み返した日。

(いつかのスカイライン・オーナーへ追悼の意味も・・・。)

明日、その日に備えての備忘録。。。。



あの名設計者「桜井真一郎」の不変の設計哲学を集大成

スカイラインと私(9) --- 桜井真一郎

”かざりや模様などで「媚び」を売るようなクルマづくりはしたくない・・・。”

私にとって珍しいことですが、せんだってデパートへ魔法ビンを買いに寄りました。長い時間図面を見ていたり、厳しい実験で疲れたとき、あたたかいコーヒーでも飲みたいと思っていたのです。ところが困ったことに、みんな花柄とか樹木らしいものが印刷されていて、いくら探しても無地のものが見つからないんです。これ程生活にとけこんでいる道具に、何故こんな押しつけがましい模様がなければならないのか考えこんでしまいました。クルマの設計でも似たようなことがあります。「ヘッドレストにこんな模様はどうでしょう。」とか「ドア裏に唐草模様を入れたい。」など、スカイラインにもそんなことを提案する若いデザイナー達がいました。中には「ボンネットに空気の取り入れ口の様なかっこいい穴をあけたら―――」というのもありましたけれど、私はそうした提案にはすべて「NO」を出しました。今ではデザイナー達もよく理解してくれてますけど、車の状態、バランスということを考えますと、それらのものは何の役にもたたないし、悪く言うと実力以上によく見せたい―――というお客に対する一種の「媚び」ではないかと思うのです。スカイラインはそうしたことはやったことがないし、今後も考えられないことなんです。たとえば”S”のリヤワイパーひとつを例にとっても、単に付けるだけなら至極簡単なことなのですけど、見てくれのよさより実用上の使い勝手を優先させた結果、180度という広い払拭面積を確保できたのです。宣伝で「虚飾を排した―――」と表現されているように、スカイラインはその思想を大切にして、常にお客様と共感的な理解のあるクルマづくりを続けていきたいものだと思っているのです。きのうでしたか、雨の中、私のスカイラインをすうっと追い越していった”S”がありました。知り合いだったら、感想を伺ってみたかったですね。
Posted at 2011/07/28 23:58:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2011年07月22日 イイね!

「スカイラインと私」。。。本編 (その8)

「スカイラインと私」。。。本編 (その8)いつかの「スカイラインとともに(わが人生2)」を開きながら、クルマ作りと故人の足跡に想う。。。と、言うのもクルマ作りに最近想うこと。残したクルマ達とその商品哲学、ありがたい言葉が懐かしかったです。
突然ですが、そんな恩師の著書を眺めるきっかけ、実は海外のクルマづくり(自動車会社)の姿勢に納得しないものある最近、名設計者(エンジニア)の祖、櫻井さんは現代のクルマ製品(クルマ造り)をどう思っているだろうか・・・!?





さて、その小冊子1977年の「スカイランと私」、プリンス誌、別冊から(備忘録)。


「スカイラインと私---8」

~~~「S」には、ひとつの魂をそそいだのです。~~~

厳密なことを言えば、1つの言葉には1つの意味しかないのではないか、と考えることがあるんです。その意味というのも、何かこう時代とか伝統とかに裏づけされた確固たる事実が一緒に備わっているような。たとえば私は長い間クルマの設計をやってきましたけど、クルマに関する名言というか至言には、特にヨーロッパのものには、誰でもうなづかせる中味があるものです。イタリアが生んだ世界的な設計者エンツオ・フェラーリの言葉にも「真のGTとは操縦しやすく安全で長距離運転に耐え、しかもレース経験をおりこんだクルマである。」というようなものがあります。彼のクルマは豪華というより、その言葉に忠実な中味を備えた”名車”ということができます。私は自分なりに納得したクルマをつくりたい---そんな夢というかスピリットを持ったクルマにしたいとか、かねがね思ってきました。そうしてできあがったのがGTの「S」だったのです。かつてのGT-Rも幸い数々のレースで勝利をおさめることができ、全体のバランスという要素も含めて、いわゆるクルマの性能に関して評価を受けてきましたが、世の中の流れを的確につかみ、いつもその先をいくというのがスカイラインの使命だといつ考えているんです。もちろん「S」にはGT-Rが経験したレースでの有形、無形のノウハウが生かされていますから設計のベクトルは変わっておりません。けれどもさらに均衡のとれたGTにしようと、たとえばGT-Rの足回りをそっくり生かし、走る機能をフルに発揮した時の人間の反応を考えてみたわけです。連続走行した時の疲労を少しでもおさえるため信頼のおけるブレーキにしなければいけないだろうとか、シートは体がどんな状態でもすっぽり受け止められる「S」にふさわしいものにしようとか-。リヤウンイドワイパーにしても1枚のブレードで払拭できる最大の面積を追及していったのです。しかし、実際に乗ってみて走る人の身になってコックピットを設計したように、スカイラインは見たりさわったりカタログを読んでもわからないんです。やはりハンドルを握って走ってもらわないと。
Posted at 2011/07/22 15:00:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記

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「燃費記録を更新しました!!45回目の給油(ODO:10,742km、4378円) http://cvw.jp/b/339927/48614670/
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