
櫻井さんの追悼として、スカイラインの書籍を読み返してみた。たまたま大きなものが見当たらずに探していたら、職場の机の引き出しにしまってありました。
職場で見ていたのか?記憶になかったが、私の記憶にないほど何年も取り出していなかった。思えば3年前にスカイラインが
50周年を迎えているので、この本が発行した時期からもう同じ25年以上も過ぎています。この本を手に入れたのは、確か新車で買った7thスカイライン・クーペ(R31)の購入記念に販売店の営業さんからいただいたもの、スカイラインの生い立ちやレースでの栄光、また直近の6代目スカイライン(R30)開発の様子など詳しく掲載されて、当時の愛車(R31)とともに読み親しんだ1冊でした。
中でも、櫻井さんご自身の記事「スカイラインと私」、ご自身の主義主張である『車との対話』が今見ても常に
首尾一貫していたことが凄い。。。。
↓その、故)櫻井さん、図面の前で満足気な様子きっと技術者冥利に尽きますね。
在りし日の櫻井さんの様子から思い馳せます。
--------本文より---------
スカイラインと私
(桜井真一郎:日産自動車・商品開発室車輛総括開発部長)
スカイラインが誕生以来25周年をむかえたことを耳にして、よくもこれだけの永い歳月にわたって、スカイラインの開発に携わってこれたものだな、というのが私の正直な実感です。
25年といいましてもあっという間のようであり、また25年の間にはスカイラインの開発と併行して、10年以上レースをやってきたこともありますし、考え方次第では気の遠くなる歳月であったかも知れません。
そもそもスカイラインという車名は、誕生以前に社内で新車開発車名の社内募集があり、たまたま私が応募したスカイラインという車名が採用されて以来、この車の開発を続けてきたわけで、良し悪しは別にして私の半生はスカイラインと共に過ごしてきた、いわばわが子のような感覚で育て上げた車でもあります。
私は、自動車は冷たい機械の集合塊ではなく、血のかよったものと考え続けてきました。ドライバーの意思を車に伝えると同時に車から人間に対して話しかける、といったコミュニケーションがあって初めてベストな走りができるのだと思います。それは車と人間とのふれあい・・・・(略)。
「THE SKYLINE Symbol of 25 Years of Quality (Since 1957)」
初版発行 昭和58年8月 より
Posted at 2011/03/06 08:53:50 | |
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