
櫻井さんの純金メダル。。。
実は自動車技術会でのメダルがあったとは!!
グリスニップル、なんて懐かしい響きも(未体験ですが、笑)。
画像)そのメダルと言えばケンメリ(GC110)のデザイン・モデルが懐かしい。キーホルダーにしたものを持っていました!!「GTのS哲学」なる、特別仕様車に感銘を受けながらご近所のDさんに行った日が懐かしいです(ケンメリなので、その月日が遠すぎる?苦笑)。
さて久々となってしまった備忘録(プリンス誌ネタ)
その続編で失礼します。
スカイラインと私 (15)---(日産スカイライン開発主査、故・桜井真一郎)
ヒトは意識して心臓や関節を動かさないというのが発想の起点だったのです。
私の居間のサイドボードには小さいですけど純金のメダルが1つ置いてあります。実はこのメダルは自動車技術会からいただいた技術会賞の時のもので、べつにお客様に見せるためのものではないんですけど、このメダルを眺めていると何かこうスカイラインを設計した私なりの考え方に対していただけたような気がして・・・・もちろん賞の対象になったのはスカイラインS50型の無給油シャーシですね、つまり日本で初めてグリスニップルを廃止したノウ・ハウに対してなんですが。今ではグリスアップするクルマの方がめずらしいくらい普及しましたが当時は画期的と言われました。ここのニップルを外すためには摺動(しゅうどう)部の構造をこう改良し、と一つ一つ地味な努力のつみあげでした。ではなぜこのようなことに執着したかというとスカイラインはもともとモータースポーツ指向の非常にこったメカニズムで出発し、それがまた個性になっていたのですが、それを重荷と感じたら、たとえばガソリンスタンドへ出かけるたびにグリスアップすることが負担になると考える方がいたら、クルマがまだ本当の道具になりきっていないと考えたからなのです。ドライバーとクルマが真のコミュニケートをしていないと考えたからです。で、その根元は何かというと人間の体ですね---眠っていても心臓は動いているし、物をとろうとすれば腕の関節は自然に動くわけで、私たちは動かそうと意識はしないでしょう。それと同じでいい道具は使っていることを意識させないで手足の一部になりきってデリケートな動きに的確に応じてくれますね。スカイラインのグリスニップルを廃止したのは実は”はずす”ということが目的だったのではなく、ややもすると感情の息吹きもなくなりがちなクルマという道具に”なんとか生命が”という気持ち強く働いたからののです。
↓その聖地にて、8/5(日)イベント決定♪ (スカイラインの生誕55周年記念)
Posted at 2012/07/15 18:54:35 | |
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