S15 エキマニバンデージ巻き直し
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
12時間以内 |
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写真は作業前の古いバンデージです。オーテック純正フジツボタコ足にグラスファイバーバンデージを巻いていました。
今から24年ほど前、シルビアを買ってすぐ、「タコ足ついてるならバンデージ巻かなきゃ」と思って、当時キノクニのバンデージを買ってきてDIYで巻きました。当時はシリカファイバーやらバサルトファイバーやらの新素材はなく、グラスファイバー一択でした。
時は流れ、バンデージがボロボロになってしまったので、ずっと巻き直したかったんですが、触媒のボルトが外れない問題が起きてエキマニを外せないので断念していました。
先日、車検に出した時に触媒交換してもらってエキマニを外せるようになったので、24年ぶりにバンデージを巻き直します。
S15 12回目車検と触媒交換
https://minkara.carview.co.jp/userid/3400485/car/3184141/8037061/note.aspx 2
この図は、バンデージの巻き方を考えた、エキマニの断面を見たイメージです。
上の図は、古いバンデージの巻き方です。
エンジン側から集合部に向かって巻いているので、バンデージのヘリの部分が上向きに出て目障りです。
巻き方も粗くて、ほぼ全部分でバンデージが1枚巻きです。
今回の巻き直しは、下の図のようにします。
集合部からエンジンに向かって巻くことでバンデージのヘリの部分が下に向かって出るようにします。
さらにバンデージの幅半分ラップさせることで、ほとんどの部分で2枚重ねになるようにします。
私がエキマニにバンデージを巻く理由は、1に「すごいチューニングしてるっぽい」見栄え、2にエアコン配管や助手席足元が熱くなる熱害の防止です。(バンデージ巻きで排気流速が上がってパワーアップするとかは信じてない)
だから、見栄えと断熱性にこだわって巻きます
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使用するバンデージは、キノクニのバサルトファイバーです。
シブい色合いと名前のカッコよさで選びました。
バンデージ実物をよく見ると、きれいなヘリと粗いヘリがあることが判ります。
粗いというか、片側のヘリだけ太く織られている感じです。
この粗い側のへりはなるべく外に出ないように、見えるところはきれいな側のヘリが出るように巻きます。
マニホールドと集合部付近までを38mm幅のバンデージで、フロントパイプ部を50mm幅のバンデージで巻くことにして、必要長さを計算すると、
ざっくり
38mm幅が15~16m
50mm幅が7~8m
必要そうだったので、
多めに38mm幅を15m巻きと5m巻き、50mm幅を10m巻きで注文しました
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エキマニ外しは詳細は割愛しますが、作業のポイントは下記。
・ストラットタワーバー、フロントクロスバー、プラグコード、レベルゲージのステー、ブローバイホースとホースのステー、O2センサーのハーネスを外す。
・フロントをウマに載せ、リヤをカースロープに載せて床下スペース確保
・触媒の遮熱板を外して触媒をジャッキで支え、マフラーと触媒を留めるナットを緩めてから、フロントパイプと触媒のボルトを外す
私のシルビアは、エキマニとフロントパイプをつなぐボルトが錆びて外せる気がしないので、エキマニフロントパイプ一体で外さざるを得ず、かなり知恵の輪するので、周辺の部品を色々外してます。
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はずしたエキマニがこれ。
かつてフロントパイプの先まできっちりバンデージを巻いてましたが、大半が風化してしまい、マニホールド部分しか残ってません。
写真ありませんが、エキマニガスケットのカスがエキマニ側エンジン側にこびりついてしまっていて、こそぎ落とすのにずいぶん時間食いました。
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前回(24年前)巻いたとき、長さの計算を間違えて、1番マニの途中で継ぎ足してます。実にダサい。
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古いバンデージをはがしたところです。
ほどこうとすると、ボロボロに崩れてこうなりました。
実はO2センサーをついでに交換しようともくろんでましたが、O2センサーを緩めていくと途中で固くなったので、何かかみこんでいる可能性があり、余計なトラブルを避けるため、締め直して交換はあきらめました。
今のところO2センサーは正常に作動しているので、ここはよく考えて、準備したうえで出直します。
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O2センサーハーネスのコルゲートチューブが摩耗してボロボロです。これは今回、新しいコルゲートチューブに交換しました。
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新しいバンデージを巻き始めるにあたり、最初にこういうのを用意しました。
50mm幅のバンデージを25センチほど切り出し、穴をあけたものです。
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穴あきバンデージをO2センサーのボス部に巻いて、ステンレス針金でしばっておきました。
普通にバンデージを巻くと、O2センサーボスの周りにすきまができるので、このようにしてすきまができないようにします。
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マニホールド部を巻きます。
最初は38mm×5m巻きを丸ごと使い、2番マニに巻いてみました。
集合部からエンジンに向かって、幅半分ラップさせて、きれいな側のヘリが外に出るように巻いています。
作業中は要所でタイラップで縛って仮止めしました。
5m巻きを2番マニに巻いてみたところ3.6~3.7mくらい使ったので、1気筒当たり必要量は多めに4mと見て、38mm×15m巻きから4mを2本切り出しました。
この4m2本で4番マニと3番マニを巻きました。
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バンデージの端部を留めるのには、キノクニのスナップストラップではなく、ドライブシャフトブーツバンドを使いました。見栄えが良いので。
ドライブシャフトブーツバンドは約7mm幅のステンレスバンドです。
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2番マニと3番マニのクロスするところがすきまがなく苦しい。
見えない側でごまかしてます。
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15m巻きから4mを2本切り出したのこりの7m分を使って、
1番マニを巻く前に、集合部の下側から巻き始めます。
集合部がテーパー状に太くなるところは、バンデージがテーパーに沿わないので、途中で折り返して向きを調整しています。
そのためここら辺は粗い側のへりが出てしまっていますがやむなし。
折り返す位置は、表から見えにくいエンジンブロック側にしています。
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集合部を巻き終えたら、その足でそのまま1番マニを巻いて仕上げました。
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集合部から下のフロントパイプ部分は50mm幅のバンデージで、触媒側からエンジン側に向かって巻きました。
ヘリが後ろ向きに出るように・・・
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こういうものを用意しました。
0.1mm厚のステンレス板を切って穴をあけたものです。
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ステンレス板をフロントパイプのかけ上がり部分にステンレス針金で取り付けて出来上がりです。
このフロントパイプのかけ上がり部分は、前輪の泥ハネ飛び石を受けてしまい、バンデージが真っ先にはがれるポイントなので、ステンレス板を取り付けてプロテクターにします。
表側からみると、目論見通りの巻きあがりに仕上がりました。おおいに自己満足!
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エキマニガスケットは前回バンデージを巻いたときに、「まあ、次回交換でいいか・・・」と言って再利用して24年経ってしまったので、今回は交換します。
純正エキマニガスケットはボール紙のような柔らかい材質でできていて、締めてつぶすタイプなので、本当は再利用不可です。そういえば前回はエキマニガスケットのカス掃除はしなかったような・・・
今回は純正のやわらかいやつではなく、D-MAXのメタルガスケットにしました。上がD-MAX、下が純正
DMAXはちょい割高ですが、次回(いつ?)エキマニガスケットのカスを落とす手間が省けると思います。
なお、触媒側のガスケットは今回も再利用です。
純正ガスケットがメタルタイプなので、多分まだいける。再利用不可部品ですが・・・
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あれこれ知恵の輪してなんとかエキマニを取り付けました。作業のポイントは下記
・バンデージでマニが太くなったので、エンジンにエキマニを付けるナットが入らない!2番3番間のナットです。
2番3番間のナットは、エキマニを手前に浮かした状態で、エキマニフランジからスタッドボルトの頭が少しだけ出た状態でナットを付ける必要がありました。
・エキマニのナットを締める順序は内側から外側に向かって締める(後述)
取り付けには苦労しましたが、エンジンルームからの見栄えは狙い通りでおおいに自己満足!
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床下からフロントパイプ前側を見たところです。フロントクロスバーはまだ外れた状態です。
このアングルだと、ステンレスプロテクターの必要性が良くわかると思います。
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フロントパイプ部です。
スペックSスペックR純正フロントパイプはこの部分に遮熱板がついてますが、オーテックフジツボフロントパイプは遮熱板がないので、夏は助手席足元が熱い!
これですこしは改善するとよいのですが。
フロントパイプと触媒を取り付けるときには、触媒後ろ側のマフラーとの取り付けナットを緩めてグラグラにして、触媒とフロントパイプを留めるボルトがまっすぐ入るように触媒側を寄せてボルトをしめるとよいです。
ここでナナメにボルトが入ってしまうと触媒のボルト穴を痛める。
フロントパイプ側のボルトを正しく締めてから、マフラー側のナットを締め直す形です。
作業は朝9時から始めて、日没ギリギリまでかかりました。
ガスケットのカス掃除と、知恵の輪をアレコレやるのに結構時間が食われています。
エキマニガスケットがカスの出ないメタルなら、フロントパイプとエキマニが分離できれば、ABSがついてなければ、結構簡単に行けたのではないかと思います。
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50mm幅のバンデージが余った分で、デフ横部分のマフラーに巻きました。別の日に作業してます。
この辺はマフラーに遮熱板がついていないし、ドラシャガードなる遮熱板がアフターパーツで売っていたりするので、この辺の断熱が大事なのかな?ということで。
マフラーのパイプがボロくなってきたら、ボロ隠しにバンデージを巻くのはありかもしれません。
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エキマニナットの締める順番です。
オーテックバージョンのサービスマニュアルのコピーです。
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