
さて、11月上旬に納車されたNewLSですが、だいたい、1ヶ月過ぎました。
LS中期に乗っていた感覚が残っているうちの備忘録として残しておきたいと思います。
まず、全体的な印象としては、
足回りやボディ-のシッカリ感が強くなったという印象です。
幸か不幸か?、前期→中期→後期と、乗ってきて、前期の走行性能を
100とすると、中期が
130、後期で
150という感じです。(わかりにくいですかね・・(笑))
ですので、感覚的には、前期→中期の変化より、中期→後期の方が少し少ない気がします。
という意味では、実は、前期は、残念ながら、走行性能はイマイチな感が強いです。
ただ、例えばAVSをComfortに切り替えた場合、フワンフワンとしたトヨタ流のエアサス感を味わえるのは、前期だけだとも思います。
ですので、後席にとっては、実は、前期が一番良いのだと思います。
ただ、中期から「コンフォートライド」というメーカーオプションとしての仕様が加わったので、これだと前期と同様なフワンフワン感が味わえるものなのかも知れません。
何れにしても、中期はその辺りが変わって、Comfortでも高速で飛ばしても怖くなく、レーンチェンジもスイスイと出来ます。(前期ではより返しがあって、飛ばすのがやや怖いんです・・)
さて、後期ですが、この辺り、更にシッカリ感が加わったので、私的には、これ自体、Fスポーツ仕様ではないか?という感覚を持ったくらいです。
それくらい、後期はしっかりしている印象が高く走行性能は更に高まったのは間違い無いですね。
ただ、前期→中期は、おそらくダンパーの仕様を変えたくらいではないかと推測しますが、後期はそれだけではない事が分かり、走りの方向性が変わった感じです。
具体的に、大きな変化を感じるのは、左右の揺れに対する収まり方。
実は、セルシオの頃からずっと気になっていたのですが、前期、中期のLSは、前後の揺れに対して、左右のボディー揺れの収まりが悪いんですね。
なので、路面に対して、左右の揺れがある時と無い時では、ボディーの揺すぶられ方の差が大きいので、車の動きに関して、一定のリズムが刻み難く、ここいらが欧州車乗りの方が、LSを批判される原因の一つと思われます。
さて、これが後期になって、随分とこの部分が変わりました。
当然、
「レーザースクリューウェルディング」や、
「構造用接着剤」の採用に寄る効果もあるでしょうし
、AVSの制御を4輪独立式から4輪統合型に変更したこともあるのでしょう。
ただ、多分、トヨタ自身が、チューンング思想を変えた事が大きいのではないかと思います。
とにかく、セルシオも含めて、LSでワインディングを飛ばす気にはなりませんでしたが、後期では、SPORTS++にすると、結構な運動性能を発揮するのは、車格に合わずに、ちょっとビックリでしたね。
高速のレーンチェンジなど含めた安定性は、中期以上に安定しているので、運転が楽になった分、ちょっと野蛮な運転をする人が増えてくるものと想像されますね・・・(私も自戒の念も含めてですが・・、笑)
ただ、後席の人が感じる突き上げ感は、後期が一番キツイかも知れません。
これは、収まりが速い分、一回あたりの突き上げの振幅がキツイからだと想像されます。
そういう意味では、クラウン由来のトヨタ流の突き上げの振幅を減らして何回かに分けて分散させるのは、悪くない面もあると思いますが、やっぱり、速度が上がってきた際の走行安定性は、乱れる可能性は高いので、後席以外では好まれないのだと思います。
加えて、前期、中期と比べると、後期は脚が一番動いている感じはします。
恐らく、無駄な動きが無い分、路面の追従性が良くなり、その結果として、ダンパー性能が生かせるようになったのではないかと思います。
当然、Web記事でもよく見かけるように、AVSの制御が変わったのも効いていると思いますし、ダンパーそのものの容量含めて、大きく変更したのも良い方向に言っているのだと想像されますね。
後、あまり、WEBのインプレで語られませんが、制動性能も前期、中期から大きく進化したと思います。
実は、個人的な印象、そして、個体差の可能性がありますが、ブレーキフィールは中期が一番良くありませんでした。
前期はかなり強力なブレーキングパワーかつ、回生感が違和感なかったのですが、中期はブレーキングが弱くなった感じで、回生感をちょっと感じるものに退化していました。
これは、当時のプリウスのブレーキ不具合が起きた時期と重なっているので、何か回生の制御に関連性があるのかも知れませんが、何れにしても、私的には中期は不満があったのは、制動性能でした。。
さて、これが、後期になり、実にガッツリ効く制動性能になり、非常に安心感が高くなりました。
多分、印象が悪く無かった前期より、強力な制動力とよいフィーリングが得られるように成ったと思われますので、チューニングが進んだのでしょう~
特に、高速など結構な速度になってからの制動性能が上がり、踏力とリニアにガッツリ制動してくれますし、フィーリングが良くなった分、ブレーキそのものの剛性が高くなったと思います。
この後期の制動性能は、ほんと素晴らしいと思いますね。
因みに、BMWやAUDIのハイブリッド車は、制動性能に関しては、特にフィーリング面で違和感ばかりが気になる物で、決して褒められたものではなかったです・・
多分、ユーザーさんもブレーキングの度に、如何にもハイブリッド車という特殊な印象を受けるのではないかと思います・・・・
一方で、LSハイブリッドの制動は言われなければハイブリッド車だとは気が付かないのではないかと思います。
それくらい、回生制動と摩擦制動の切替がスムーズでかつ、強力な制動を有していると思います。
ということで、1ヶ月乗った感じの走行性能についてのインプレはこれくらいにしたいと思いますが、引き続き、気まぐれにインプレはして行きたいと思います。