昨日、ホンダコレクションホールで初代レジェンドを見ました。レジェンドは、昨年1月で国内販売終了。
レジェンドが本当のレジェンドになってしまいました。
ホンダ初の3ナンバーでFFV6。国産初のエアバック搭載車。ブリティッシュレイランド(後のローバー)との協業車、北米アキュラブランドの最初の車で最高級車。
色々な話題満載のクルマでした。
初代モデルの思い出はこのプロポーション。
当時、FFではフロントオーバーハングが長くなるので高級車成立しないと言われていました。
フロントタイヤの中心からボディの先端までより、フロントドアの前までの距離が長くなければ高級車じゃないと某デザイナーはバッサリ切り捨てていました。
ライバルの国産高級車や、ドイツ車のFRのプロポーションだとそうなりますね。
で、4年後に出したホンダの回答が、コレクションホールのレジェンドの横にあったアコードインスパイア。
FFですが、オイルパンの中をアクスルシャフトを通すことで、このスタイルを実現します。
いや、そこまでやる?って感じ。当時のホンダの意地を感じました。
また、初代は高級車にありがちなヒカリモノを抑えても華やかさを演出したかったので、ウインカーのマルチリフレクター化を実施。
シンプルな作りの中に高級感を出すことに成功しました。
ところが、アコードと変わらないとか、高級感がないとか言われ、国内では受けませんでした。
そこでマイナーチェンジします。
それがこちら。
ネットから借用。
志し高かったんですけどね。
日産のインフィニティQ45も同じ運命を辿ります。
ヒカリモノ増えすぎ。いわゆる国産高級車って感じ。役員送迎車?
とはいえ、ウィンカーのマルチリフレクターは、ヘッドライトのマルチリフレクター化に寄与したと思われます。初代レジェンドのウィンカーを作ったスタンレーはキラキラしたマルチリフレクターヘッドライトの開発に成功したのでした。
先ほどのアコードインスパイアに採用。
こちら初代レジェンドのウィンカーレンズのスタンレーの刻印
LEDヘッドライトが流行るまでの間、マルチリフレクターヘッドライトは華やさの演出に大きく貢献しました。
私は、そのきっかけは初代レジェンドだと思っています。
レジェンドの最後は、アキュラ顔そのままで国内販売していましたから、どなた様?って、アメ車感満載でした。
自度運転レベル3でのニュースが花道でしたね。
国内販売終了したオデッセイが再販したり、F1に復帰を発表したりするホンダのことですから、レジェンドもまた国内に返り咲く日が来るかもしれませんね。
初代レジェンドを改めて見て、発売当時のことを色々と思い出しました。
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2023/07/16 18:37:15