5/10(水)、休みをいただいてポルシェエクスペリエンスセンター東京へ行ってきました。
結論、とても楽しかったです!
どんな感じだったか、レポートします。
【到着】
木更津から結構ワイルドな道に入ってちょっと行くと、到着。
わりとポルシェ以外の車が多いみたいでした。
(僕以外はポルシェは1台だけ)
25分前に到着しましたが、すでに到着している人が大半。
同じ時間帯に受講する人は、8人。
【レッスン開始!】
10:55、いよいよ名前が呼ばれ、インストラクターと面会!お世話になります!
車はケイマンGTS4.0(PDK)。赤いポルシェ。カッケーッ!色が赤いと高揚感も違いますね。(被写体(人物)はカッコ悪いのでカット)
いよいよコースに。メニューは5つ。フリーエリア(加速、減速、スラローム)、低ミュー路、キックプレート、ドリフトサークル、トラック。一通り回ります。
初めてなのでインストラクターがデモンストレーションをして、その後交代して体験、という流れです。
さあ、行くぞ!
期待とともにちょっとドキドキしてきます。
【1.フリーエリア】
車に慣れるために、ということでまずはフリーエリア。車の加減速とスラロームで車の挙動を体験します。
加速してコーンのところまで行ったらブレーキ。フル加速してもコーンのところでブレーキ踏めば止まれます、と説明を受けます。
行ってみます!
一本目。
ノーマルモード。急発進したらちょっとだけホイールスピン。すぐに電子制御が入りグリップし直し。普段1速でフル加速することがないので、NAエンジンの加速は穏やかだなと思っていたのですが、1速からのフル加速をしてみるとさすがに鋭い!みるみるうちに速度が上がっていきます。
こんなに加速してホントに止まれるのかな、と不安になり、ついコーンの手前でブレーキを踏んでしまいました。
しかし、7割くらいの踏力であっという間に停止。こんなに簡単に止まるの?!
二本目。
次はABSが効くくらい踏んでいいですよ、と言われ、スポーツ+で再挑戦。フル加速、楽チン。フルブレーキ、ABSの作動を足裏に、穏やかに2回か3回感じるともう停止。全く挙動乱れず、ビシッと止まります。
ああこれがポルシェのブレーキなんだ、この安心感のある制動力がスポーツ走行の基本なんだなと実感。
数回後。
続いてローンチコントロール。作動は超簡単。アクセルとブレーキを同時に踏んで、ブレーキを離すだけ。ガツンという衝撃とともに怒涛の加速。でもホイールスピンもしません。ブレーキは何度やっても涼しい顔でピタッと停止します。
すごいなー、と感心しながら2つ目のプログラムへ。
【2.低ミュー路】
摩擦の少ない、タイトコーナー連続のトラックを走ります。この日はドライなので滑りにくく、荷重移動を生かした、なめらかなハンドリングとコース取りに意識しながらのレッスンです。時速は40㎞/hくらいです。
かなりタイトなコーナーが続きますが、PTV(トルクベクタリング)のおかげで難なくノーズが内側に入るので、とても運転が楽です。曲がりたいだけ素直に曲がってくれる、車の素性の良さを感じます。タイトなコーナーでも十分楽しめる、718のオールマイティさを感じました。
【3.キックプレート】
体験してみたかったコンテンツです。
シャワーにより水浸しになった鉄板の上で、後輪が強制的に左右どちらかに振られてスピン状態にさせられます(どちらに振られるかは事前にはわからない)。その瞬間にカウンターを当てて態勢を立て直す、というもの。
30㎞/h、35㎞/h、40㎞/hと順次スピードを上げていきます。この5㎞/hの差で、車の挙動は大きく変わるそうです。
最初は電子制御あり。お陰でスピンはしませんがカウンターを当てられません。リアを振られる時の衝撃はけっこう大きく、最初は、どっちにステアリング回すんだっけ?と呆然としてしまいました。
次からは電子制御オフ。あっという間にあえなくスピン。きれいにスピンするもんだ(笑)
その後、30㎞/hではカウンターを当てられるようになったものの、それ以上になるとカウンターを180度以上当てないと態勢を戻せなくなるため難易度が上昇。瞬時にハンドルを持ち替えられないと対応できません。
難しいなぁ!
最後にセルフカウンター(自然に車にカウンターが当たる動き)を体験して終了。
面白かったけど、胃が痛くなってきました。笑
次へ。
【4.ドリフトサークル】
これもやってみたかったもの。こちらも鉄板と水。停止状態から加速していくと、
30㎞/hを過ぎたあたりからフロントがムズムズとしてきます。そこでアクセルを戻せば元に戻り、踏み足すとオーバーステアになります。オーバーがでたら瞬時にカウンターを当てて態勢を立て直します。
アンダーステアの挙動はすごくわかりやすく、コントロールもし易いのですが、オーバーステアが出始めてからはカウンターステアで態勢を戻すのが精一杯。パワードリフトを継続するのはできませんでした。
RRの911と、どちらがドリフトが簡単か聞いてみたところ、RRの方がリアが出るのがわかりやすく、修正もしやすいと仰ってました。ミッドエンジンは限界が高いが一度滑り出すとスルッと行くので難しい、と。
でもカウンターで修正できるようになると楽しくてずっと回っていたいくらいでした。笑
【5.トラック】
1周2.1㎞、高低差40メートルのショートトラック。ニュルブルクリンクのカルーセルや、ラグナセカのコークスクリューを模したコーナーもあるレイアウトです。
スピードを出すよりは、荷重移動を意識しながらの滑らかなハンドリングを突き詰めるよう走るのが良いと言われ、丁寧に走ることを心がけます。
ちなみに、レッスン中ずっとスポーツ+、完全にオートマモードで走り、ハンドルとアクセル、ブレーキの操作だけに集中していました。
コーナーに差し掛かるところでアクセルを緩めるとそれだけで車が内側に向いていきますし、ブレーキも抜き方で向きのコントロールができます。荷重移動って面白いなぁと改めて思いました。
最後にインストラクターにお礼を言って、終わりです。
【おまけ】
食事して帰りました。バターが911!
あと356スピードスターなど、車の展示もありました。
【感想】
一番に思ったことは、とにかくリラックスして乗れたことです。
視界がよく、メーター類は必要なところに必要な大きさで存在し余計なものはなし、シートはしっかりホールドしてくれ、ハンドルは曲げたいと思っただけ曲がるし、ブレーキは踏んだ分だけ止まる。アクセルも踏めばその分加速する。ギアの選択もオートで任せているのに、全く違和感なく走行中は変速すら意識しなくなる、挙動が不安定になればちゃんと知らせてくれて次にどうすればいいかを伝えてくれる。ホントに手足の延長みたいで、ストレスがありません。
車を味わう、というよりは車の存在を忘れるような感覚でした。走っているのが楽しい、と純粋に思わせてくれる、車は黒子に徹して思った通りに動いてくれる、という感じです。本当に良くできた道具だけが味わわせてくれる体験なのかもしれません。
じゃじゃ馬でカワイイ、ねじ伏せるように乗りこなすのが楽しい、というのとは真逆の、寡黙な超一流の道具、そんな感じがしました。物足りないという人がいるかもしれませんが、僕はそんなところが好きです。ますます好きになってしまいました。
そんなわけで、楽しく濃密な体験をさせていただきましたー!
帰りにスーパー銭湯によって帰りました。いい気持ち!