DENALI ELECTRONICS / CANsmart Controllerの装着
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
F750GSに装着している汎用 LEDをコントロールするため、DENALI ELECTRONICS社のマルチコントローラー CANsmartを導入しました。
https://denalielectronics.com/pages/denali-cansmart-canbus-controller
今までは古典的なバッ直リレー回路×2系統を用いて、ポジション灯+カットライン付き補助灯が一体になったLEDライトを制御してました。
動作的には問題ないんだけど、ハンドルに設置した汎用スイッチの使い勝手がなんとも気に入らない。
なんでだろう?とよくよく考察してみると、ジョグダイアルやメニューボタンのついた多機能すぎるコンビネーションスイッチが、親指の長さ以上に幅広になっており、どこに追加スイッチをつけたとしても一旦運転操作系から手を離しての操作が必要になっちゃうんですよね。
純正オプションにあるミラーホルダーへ共締めするスイッチなんかも試したけど、結局グリップを握ったままじゃ指が届かない位置。がんばって指を伸ばして操作しようとするとウインカーやホーンを芋誤爆するのでむしろダメでした苦笑
自分、グローブサイズ2XLの手ぇデカ族なんですけどね。
もとい、補助灯はハイビームと同時使用することが多いのだけど、対向車発見→ハイビームOFF→補助灯もOFFという一連の手順が、いちいち見知らぬ他人にアセらされてる感じがしてなんかすっげー嫌。
そこから、ヘッドライトへの連動化を考えてみるものの…
・大前提として、有事のトラブル切り分けのために、ハーネスに刃を入れる不可逆な施行はしたくない。
(これは性癖とか宗教的な理由です。エレクトロタップとか気絶してしまう)
・LEDヘッドライト部のカプラに割り込ませようと思っても、そのカプラが初めて見る形状。
コレのオス+メスなんか調達できるんだろうか?
・F750GSはRepair Manual DVD-ROM(015998311848)がメーカーからの販売が終了しておりCAN BUS周りの詳細調査が困難。現行車種なのに。
・Arduino+電流センサー+MOSFET使って、架線で電流検知して連動させる制御ユニット作る?ノイズ対策大変やし、まぁ時間ないな。
うん、ほぼ詰んでる。
こりゃ不便をあきらめる or 純正フォグ買うしかないかー?
…と、諦めかけてた時に 掲題アイテムの存在を知りました。
これ、CAN BUSシステム内に介入して、最大4系統の電装を純正コンビネーションスイッチ(ハイビーム/パッシング/ウィンカー/ホイール)でコントロール可能になるという一種のハックツールらしい。
例えば、ハイビーム連動で補助灯を点灯させたり、その動作に反転して別系統の補助灯は消灯させる…といったような細か過ぎて書ききれない機能を簡単に設定可能。
なお、使わない系統はIG OFFのn秒後ディレイOFFが可能な12Vアクセサリー電源にも割付できたり。
さらに各系統ごとの電子ヒューズ容量も自由に設定できるという豪華さ。
すっごいヨサゲなんだけど、欠点はそのお値段。
国内代理店経由だと5万3千円ほど。わけわからんレベルに高い。
ただLEDつけたり消したりしたいだけなのに。
5万あったらPS5買えちゃうじゃん!
売ってないし買わないけど。
ちなみにメーカー直販だとUSD285.00。
調べると海外発送はOKみたい。送料入れて約4万円強。
いやまだまだ高いけど、欲しくなっちゃったんだから仕方ない。個人輸入するかー。
…と検討してたら、ebayに「1ヶ月使ったけど、バイク乗り換えるし出品」という中古品を発見。
評価のいい出品者様で、日本への送料入れて約2万半ば。
ええやん。送料も安いし。まだ全然高い気がしつつも落札しました。
ドイツの出品者殿は業者ばりの超スピードで発送してくれて、DHLのエコノミー便にて1カ月弱で到着。
梱包も十分。欠品もダメージもなし。とても良い状態でした。譲ってくれてDanke schön!
そして到着した次の日曜日、早速取り付け。
2
こんな感じで、めいっぱい伸ばしてもコンビネーションスイッチの向こう側に親指が届かないんですよね
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一番時間がかかったのは接続用のDWAコネクタの場所が分からなかったコト(苦笑)
F750GSの正解は、シート下のテールランプユニットのすぐそばでした。
シート用後端ツメの奥の方にやや斜め方向に固定されているコネクタがそれ。
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両脇にあるつまみを押さえ込んだままグッと引っ張ればこんな感じに抜けるので、この8ピンメスのコネクター(右)へCANsmartのコネクター(左)を接続します。
※純正アラート搭載車はシステムへ接続されてるコネクタに割り込ませるらしい
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自分の場合、LEDライトまでの配線は既に済ませてあったこともあって、あとはホントに簡単でした。
CANsmartから生える4系統分のコネクタは、日本でも容易に入手可能な住友電装MT090の3極防水タイプ。これは予想外でラッキー。
黒色のMT090はなかなか売ってないし、売ってても通常品の1.5~2倍ぐらい割高。
どうせ見えない部分≒紫外線も当たらない場所への設置になるので、テキトーに白色のオス側カプラを4つ用意。
090系の端子なのでHOZANの圧着工具P-706で丁寧にカシメます。
ご存じかと思いますが、このタイプは防水栓の一部をケーブルの被覆と一緒にカシメましょう。
ホントは加えて防水用にグリスを塗ったりするけど、シート下のここは水がじゃぶじゃぶかかる場所じゃないので不要かな。
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使わない系統には念のためプラグキャップ(メ●ラ栓)で埋めたオス側カプラをかぶせておきましょう。
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参考までにピンアサインは、ノッチ部分を上に向けたメス側端子側からみて、左(赤線)がプラス、右(黄線)は照度調整用(配線しない)、下(黒線)がマイナス。
当然オス側から見た場合は配置が逆なので注意です。
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あとは余分なケーブルを適当にタイラップで固縛+ハーネステープでキズ養生。
設置が終わったら、USB microBケーブルでCANsmartとパソコン(Win/Mac)を接続して、公式サイトからアプリケーションをインストールしてお好みの通りに設定。
アプリケーションはWindows11でも普通に使用可能でした。
結果、やりたかったことがサクッと実現+スイッチ撤去でハンドル周りが少しスッキリしました。
不意の対向車にもアセる事がなくなり、安全運転へ寄与できたと思ってます。
見た目はまったく変わらないけど、愛車の電装品が思い通りに操れるようになるかもしれない、地味に満足度の高いパーツです。
…いや、でも5万は高いと思うわ。
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