
お待たせしました。
多数のコメントありがとうございました。
締め切りに追われた原稿を無事に終えたので、8日のブログの続きです。
水野さんとのやり取りをリアルに・・・その時に僕の頭に浮かんだことも含めて伝えていきます。
フルアタックの走行を終えて、クルマからは走行データを吸出し、日産技術部が集まるピットに案内された。
まずは、水野さんに簡単にABSが効いてしまい、止まらないの旨を伝えるとロガーのデータを見ながら、
『踏みすぎ!』と言われた。
踏みすぎ?!って!?
最も短い距離で安定してクルマを止めるためにABSは有効であり、強く踏むのは当然でしょう!
しかもハンドルを切り出すタイミングではABSを効かせずに、ブレーキ踏力を調整して荷重をコントロールしている。
自身のF3レース時代に覚えたブレーキ踏力のデータ判断で言えば、そのブレーキのデータ波形は決して悪いものではないと感じていた。
なのに・・・踏みすぎ!?
GT-RはABSを効かせてはダメってこと?!
????が頭を占領するタイミングで、より詳しく水野さんがロガーデータを指しながら説明してくれた。
『ココだよ!利男さんのデータと比べると、ブレーキを初期からガツンと踏んでいるでしょ?これがダメなのよ!』
余計に?????だ!!
『ガツンと踏むとね、リアタイヤを有効に使えないのよ。だからこそ制動距離も延びちゃう』
・・・・??・・・??・・・水野さんが言いたいことは、すぐに解かった。
ガツンと踏むとスムーズにブレーキを掛ける時以上にクルマが”前のめり”になる。当然、リアタイヤを押さえつける荷重が減る。フロントは逆に増えますが・・・
タイヤは消しゴムと同じで、抑えるける力(荷重)が増えればグリップするし、減ればグリップが低くなり滑り易くなる。
だからこそガツンと踏むと、せっかく太いタイヤを履いたリアタイヤのグリップを止まるために有効に使えないことを言っているのだろう・・・。
それは解かりますよ。
・・・ココで頭の中は空想の旅に出かける・・・
クルマのリアブレーキは、フロントブレーキよりも小さい弱めのものが付いている。大きいのを付けても、ブレーキを踏むと例外なくクルマは前に傾き、リアの荷重は減ってグリップが落ちるので、意味がないから。
ポルシェのカレラが良く止まる理由は、重いエンジンが後方にあり、ブレーキを踏んでもリアタイヤの荷重が減り辛いので、”あの”太いリアタイヤが生み出すグリップを巧みに使って止まれるから・・・GT-Rがトランスミッションをリアに持って行ったのも狙いの一つがここにアリ。
・・・水野さんの言葉が、空想から連れ戻した・・・
『だから、リアタイヤのグリップを使う踏み方しなくちゃね』
踏み方・・・大事なのは解かりますよ・・・でも、
それって電子制御でブレーキ油圧の前後調整を自動でしてくれているから関係ないのでは・・・高級輸入車ならブレーキディストリビューションなど呼び名は多々あれど、採用されている装置。
当然GT-Rにもあると認識していたが・・・
この制御があるのか?話の旨い水野さんのトークに引き込まれ、最終的に聞くのを忘れました・・・
(ほんとに旨いんです!いつも聞きたいことを用意していくのに、言葉巧みに違う話題に誘導されたり、帰り道に聞くのを忘れたと思い出す・・・・あの話の旨さが在るからこそ、周りを説得してGT-Rのような化け物クルマが世に出てきたと思えてしまう・・・結果、うれしい限りですが(^▽^)
・・・すいません・・・また長く・・・まるで、僕が子供のころに見た、キャプテン翼のマンガのように話の進行が遅い・・・
今思うと、キャプテン翼・・・グランドに地平線が見えていましたね・・・
今日の続きは、すでに書き出してますので。
Posted at 2008/04/15 13:45:29 | |
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GT-R性能 | 日記