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停止状態から、アクセルを床まで踏み込む。

クラッチがスムーズかつ素早くつながり、しかもトラクションをロスすることなく、ドンッ～っという感じで加速が始まる。

シートに身を任せ、タコメーターの針が勢いよく上がる動きに目を凝らし…

タコメーター上の、シフトタイミングランプが”パラパラパラ…と順番に点灯。

８０００回転を超え、タイミングランプが全て点灯すると同時に、アクセルは床まで踏み切ったまま、ハンドル裏にあるシフトアップパドルを引く。

ドンッ！

２速に変速すると同時に、後ろから軽くクルマに追突されたかのように前にでる。

そして、強烈な加速は”全く”途切れることなく続く。

１速で８０００回転まで回したエンジン回転数が、落ちる間もなく２速につながるので、ドンッというショックがあるのだろう。

まるでアクセル全開のまま、クラッチを踏んでシフトアップを強引にしたかのようだ。

それほどまでに、ＢＭＷ　Ｍ３のツインクラッチトランスミッションの変速は速い。

だからこそ、全く途切れずに加速する。

その変速ショックにより、クラッチやミッションの耐久性は？と心配になるほど。

ちなみに、ポルシェのＰＤＫとどちらが良いか？と聞かれると、えらく困る…

だが、ひとつ言えるのは、
Ｍ３にはシフトタイミングをに５段階（ＤＳＣカット時は６段階）に”細かく”調整できる機構がある。
これがあるからこそ最も早いシフトプログラムにすると、前述したドンッというショックがあるところまで、変速タイミングを詰められるのだろう。

街中ではシフトタイミングを遅く設定して、変速に気がつかないほどスムーズな走りを。。。そしてワインディングなどをスポーティに走りたいときは。。。。。。

といった具合に、ドライバーの気分にクルマが応じてくれる。

これがＭ３のアドバンテージか。。。

さらにちなみに、Ｍ３ではシフトプログラムを最速に設定しても、アクセルを深く踏んでなければ変速ショックは意外と少ない。

Ｍ３とポルシェ、どちらのツインクラッチが良いか？その悩みは贅沢な悩みといえるものでどちらでも良い。

でも、これらを乗っていると、ＧＴ－Ｒのツインクラッチの完成度、もう少し高めてもらいたいとも思う。。。
スポーツスイッチがあるのだから、通常はシフトショックをなくし、スポーツスイッチをオンにしたときだけ、”今のような”フィーリングに…