2022年08月04日
さて、今回のサードインパクトについて少々内容やポイントなどを書いてみようと思います。
スカイアクティブDの最大の泣き所、というかDPFディーゼル全ての泣き所と言っても過言ではない、「走行時間・距離の増加に比例してDPFが排気抵抗になってくる」これに尽きます。
再生間隔の短縮に伴うポスト噴射による燃費悪化、排気抵抗増大による最大出力の低下、中〜高負荷時の吸気減少による多量のカーボン発生とターボチャージャーへの高負荷、それに伴う排熱減少による燃焼室の異常高温化。
ブローバイガスの過剰排出。
これら全てがDPFの排気抵抗によるもの。
ここで多くの方が勘違いをしてしまうことがポコっと存在します。
カーボンが悪いのではないのです。
そのカーボンに粘性を与え、付着性を付加し、余計な燃焼成分を与えるもの。
そう、オイルミスト。
コイツが全ての元凶。
オイルアッシュが全ての元凶。これに尽きます。
私たちより専門に長い時間かけて研究されていらっしゃる方たちの理論的に正しい論文の数々。これが物語っています。
ならばDPFを洗浄しアッシュを抜いてしまえばいい。
業者に出してもいいな。いや待て、自分でやったらもっと楽しいかも。
成功したならば好きな時好きなタイミングでやれるし。
どうせなら自分一人じゃなく、みんながやれるともっと楽しいな。
ここから全てが始まりました。
結果としては皆ができるレベルには達しなかった。
道具や設備のせいで。
が、入手可能なら、簡単に手に入る道具ならまだ可能性はゼロじゃないはず。
そう思ったからこそ全てを公開しよう。そう思ったのです。
今回、結果が失敗だろうが成功だろうが全てを公開します。
それを見てこうした方がいいあーした方がいい、を取り込んで私一人の頭じゃなく皆さんの頭も借りて皆でもっと良くしていけば良いじゃないとも思ったのです。
ポイントは大きく2つ。
2駆4駆でDPF周辺の構造(デフやドラシャ、メンバなど)が大きく違う。
4駆はかなりバラさないとDPFが降りない。
下ろすにしても車両を相当持ち上げなければならない。
ならば下さない方法で行くしかない。
1、「DPFをタービンから切り離し、DPFユニット単体で洗浄」
DPFはタービンのスタッドボルトを抜き去ったのち、M10の110mmボルト3本で支え、またそのボルトをスライダーにして運転席ストラットタワー方向に移動させ作業スペースを確保する。
確保したスペースには注水用、廃液用それぞれの「排出アダプター」を噛ませて注排水の一括制御を行う。
2、「逆洗のための高価な高水量かつ高圧ポンプは使用しない」
DPFユニット脱着をしないことによる最大のネックがここ。
水道水圧のみでDPF洗浄業者の動画はアッシュが抜けているのだがそれが非分解では行えない。
ならば水道水圧を上げれば良いのだが、そもそも水量を絞って水圧を上げても水量がなければアッシュは抜けない。
スポンジの中の洗剤を排出するようなものだから。
これは難しい。しばらく考えた。
ー発想を逆転化するー
洗浄面積を小さくすれば良い。
そして抜けの良いセル出口を塞ぎ、抜けの悪いセルに集中的に水圧を掛ければ良い。
重力というアシストは非脱着で失ったが浮力というアシストを新たに得た。
水中を漂うことのできる浮力の激しくない球体。
密度が水、1をわずかに超えないセル開口部よりわずかに大きい安価な球体。
ーポリプロピレン製ベアリングボールー
これを水流に乗せ抜けの良いセルを集中的に塞ぐ。
あとは水流と水量、ボールの増減でコントロールする。
また、水道水圧では足りないかもしれない。
ならば水量を確保したままエアブローで高圧をかけるための装置が必要。
ボールの回収も注排水と高圧エアの付加位置、制御も組み込む。
その装置も入手容易なものだけで作る。
それだけか?
まだないか?
セル内のアッシュ、上部触媒側は開口部がすぐそこだ。
これは抜ける。
だが逆側、排気管側のセル奥底のアッシュは抜けるのか?
高圧洗浄機の水圧をコントロールしてセルに多少なりとも斜めに当てよう。
底面近くの奥底のアッシュに水流が引っかかるためのきっかけを与えよう
が、DPFは非分解。
フランジ側からアクセスするしかない。
内部でほぼ90度方向が変えられる洗車機ノズル。
ー自作しましたー
と後半は思ったことの羅列にしかなってない。
正直何のことやらわからないでしょう。
隊長だけは分かると思います。
でも、大丈夫です、全てを公開します。
使用説明からアダプターの製作まで全て。
まずは私が行います。
道具は全て整いました。
あとは雨の降らない連休を狙うのみです。
Posted at 2022/08/05 00:37:08 | |
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