カッチリシフトを取り戻そう

09年の春にオークションで入手したLSD付のミッションに換装したアルトですが、最近何となくシフトレバーの遊びが大きくなったような気がしていました。

1速に入れてノブの位置で遊びを測ってみると、大体25mmぐらいです。
N以外のどの位置でもレバーはグラグラ。たぶんリンケージの何処かに原因がありそうです。
早速床下を覗いてみましょう。

床下にもぐりリンケージロッドを手でゆすってみると、原因はすぐに判りました。ミッション側との繋ぎ目の、このジョイント部分にガタが出ています。

ボルトを抜くと、樹脂製のブッシュがバラバラになって落ちて来ました。
生産から15年が経ち、すっかり劣化してしまったようです。
この辺り、まだまだ平成車で新しいと思っていたアルトも何となくAE86と似て来たような…(＾＾；；；

さて、辛うじて挟まっていたブッシュさえも失ってしまった今となっては、何かしら修理しないと余計ガタが大きくなってシフトどころではありません。

ミッションのシフトロッド側の穴には筒状の樹脂製ブッシュの残りが入っていますが、こちらは固着しているのか抜ける気配なし。
まだしっかりしている様なのでこれはそのまま残して使うことにし、今回破損してしまった左右のスペーサー状の部分のみ修理することにします。


平ワッシャを挟もうと考えましたが適当なサイズのものがなく、代わりにスプリングワッシャを使うことに…　しかしスプリングの段差が大き過ぎそのままでは入らないため、モンキースパナ2本を使ってひねりを加え、厚みを調整します。

ついでにブッシュのガタ対策を。
台所用アルミテープをボルトの外周に貼り、樹脂製ブッシュ内径とのクリアランスを詰めます。

一周貼るとさすがにきつくて入らないため、半周貼りとしました。

先ほど厚みを調整したスプリングワッシャを左右に挟み込み、ボルトに薄くグリスを塗って元通り組み付け。

リンケージロッドをゆすってもガタは出なくなりました。

さて、ノブの遊びは5mm程度の改善でしたが、シフトしてみた感じはカッチリして、修理前よりだいぶ良くなりました。