2024年04月08日
BARでの心得 6 乾杯
お酒の話を書きますので、
興味のない方、嫌いな方は、
スルーして下さい、
よろしくお願いします。
色々と書いて来たが、
私も、あまりに酷いと、
注意するが、店では厳しくは言わない、
逆ギレされても、嫌なので【笑)
もう、お亡くなりになられたが、
京都のBARで厳しいマスターがいた。
私も、実際にはお会いしていない、
お客さんからお聞きしただけだが、
その方が、ある雑誌で、
インタビューに答えられていた。
何故、そんなに厳しいのかと、
それは、そのお客さんが、
他で恥をかかない為に、
自分が注意していると、
なるほど、と、思った。
しかし、それを有難いと思う人など、
世の中には、なかなかいない、
と、言う事も解っているが、
まあ、自分の出来る範疇で、
頑張ろうと、こういうブログも、
書いているのだが、それも、
ウザいと思われているかも、
だが、まずは誰かが、
マナーを教えないと、
教えずに、マナーが悪いと言われても、
中国人観光客と同じで、
彼らは、マナーを知らないから、
マナー違反となると思うが、
わざわざマナーを教えようか、
と、言う奇特な方も居ないだろう、
BARもやはり、予備知識が無ければ、
辛いものがある。
前にも書いたが、
メニューが無い店が多い、
これは、メニューを見なければ、
注文出来ない人は、
メニューを見たところで、
解らないと言う事なので、
少しは、カクテルなり、
ウイスキーなりの名前を、
覚えていかないと、
私も、色々と覚えて貰おうと、
言う、スタンスでやってはいるが、
それが、大きなお世話になる場合もある。
お洒落なデート用のBARと、
勘違いして来られる方も多い、
そういう時は、気配を消している(笑)
しかし、全く何も解らないでは、
完全にお手上げになると言うか、
説明が長くなる。
ウイスキーとは、カクテルとは、
なので「お勧め!」となるのだが、
嗜好品故に、その人に合えば良いが、
合わなければ、殆ど飲まれず、
帰ると言う、お互い嫌な気分になり、
その人の中では、
不味い店と言う事になってしまう、
数年前「YUKIGUNI」と言う、
ドキュメンタリー映画に、
出演されてされていた。

故井山計一氏の、
劇中での言葉、美味しいと言うのは、
その人に「合った」と言う事だと、
正しくその通りだ。
幾ら試行錯誤しても、
その人に合うかどうか、
故に究極のカクテルなど、
存在しない、誰に対して究極なのか、
と、言う事である。と、あくまで、
今の時点での完成形であり、
又、良いものがあれば、
私は取り入れるだろう、
常にトライ&エラーである。
では、ジントニックの続きだが、
同じように人気のあるカクテルに、
「モスコニュール」がある。
これは、ウォッカのスミノフ社が、
考案したカクテルである。
スミノフはロシア生まれの、
アメリカのウォッカであり、
最近は、韓国でも製造されている。
そのスミノフ社の正式なレシピでは、
ウォッカと、ジンジャービア、
そして、ライムと銅製のマグカップ、

なので、銅製のマグカップで、
出て来る店が正解で、
勿論、当店も、銅製マグカップと、
ジンジャービアを使っている。
このジンジャービアと言うのが、
元々、本来の物で、生姜の自然発泡、
一方、カナダで作られた。
ジンジャエールは、
それを、化学で作った物であり、
代用品と言うと事になる。
知ってましたか?(笑)
で、ジンジャービアだが、

ビールでは無いので、アルコールは無く、
1700年代から存在する。
一方、ジンジャーエールの方は、
1904年に誕生する。
映画「ハリーポッター」に登場する。
バタービールは、このジンジャービアで、
作られるので、故に子供でも飲める。
イギリスでは、ビールは基本エール、
なので、逆転現象が起きる。
これが、以前は手に入らず、
私も、あれこれと苦労したが、
今は、トニックと同じ、

フィバーツリーから、
発売されているので、
手に入れやすいが、
やはり、それなりにお値段は高い、
が、これを飲んだら、
ジンジャーエールに戻ると、
かなり味気なく感じてしまう、
兎に角、生姜の風味が強烈である。
と、スミノフ社からのレシピでは、
ライムは1/2カットなのだが、
それは、多過ぎるし、
単価的にも高くなり過ぎるので、
1/6カットを使っている。
で、銅製のマグカップだが、
これはジントニックでも、
使っているのだが、
それは、乾杯を避けるためでもある。
居酒屋さん等では、
大きな声で「乾杯!」と叫び、
グラスをカチーンと当てているが、

これはBARでは、御法度です。
何故なら、バカラのような、
高いグラスを使っている。
恐ろしいぐらい薄いグラスの、
店もある。それで乾杯されたら、
一撃で割れる。高いグラスほど、
割れ易いのだが、これが、
殆どの人が解らない、
かなりBARに慣れしている人しか、
ご存じでは無い、当店も、
過去に数個のバカラを、
割られた。自分で割っておいて、
グラスが割れていると、
クレームを言った人も居た(笑)
なので、2~3人組等になると、
出さないようにしている。
が、本来そういう所を楽しんで、
頂きたいのだが、
背に腹は変えれない、
後、困るのは乾杯する為に、
飲まずに待たれる事、
これBARの場合は、
お先に失礼と言って飲んでも、
構わない、出来立ての、
ショートカクテル等は、
表面に細氷が浮いているので、
その瞬間を飲んで欲しいが、
最近は、スマホで何度も、
撮り直す人も多く、
困ったものである。
流石に、夏場にフローズンの、
カクテルを何度も撮り直したら、
溶けてしまう(笑)
又、どうしても、乾杯がしたいのなら、
丈夫なジョッキでビールが、
出て来るような店に行くべきである。
TVで、皇室の晩餐会を、
観た事が無いだろうか、
乾杯は、腕を上に上げるだけである。
因みにあのグラスは、
菊の御紋が入った。
特注のバカラグラスである。
一個幾らなのか・・・
まあ、これでジントニック、
モスコミュールを、
覚えたのでは?
BARに行っても注文出来ますよ、
他には、名前が有名な、
「マティーニ」があるが、
これも、かなりの種類がある。
マティーニ、ドライマティーニ、
エキストラドライマティーニ、
スィートマティーニ、
パーフェクトマティーニ等々、
マティーニだけの、
カクテルブックもあり、
全てなら300種ぐらいになり、
近年、ミクソロジーカクテルと言い、
果物プラスお酒、大きくは、
自然な物プラスお酒と言う物があり、
フルーツマティーニもかなり増えた。
しかし、基本のマティーニだけでも、
バーテンダーの数だけ、
マティーニはあると言われる。
昔は難しいカクテルだったが、
今は、冷凍庫の普及と、
市販の氷の質が良くなった事で、
ぶっちゃけ、誰が作ろうが、

ハッキリ解るほど大差が、
出ないのだが、逆に、
差が出るカクテルがある。
勿論、私個人の意見であるが、
それは、何かと言うと、
おっと、今回も時間となりました。
又、書きますので、
少々お待ちを!(笑)
映画「YUKIGUNI」予告↓
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Posted at
2024/04/12 19:46:53
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