2023年01月31日
トヨタbz4xに乗りました③(電費編)
①内装・外装編、②走行編に続いての③電費編です。
前回までのおさらいです。
【実際の走行条件】
Zグレード 2WD(FWD)
乗車人員 ︰1名(私だけ)
エアコン ︰切 (出発直前まで入)
シートヒーター ︰入(中)
輻射ヒーター ︰切
ハンドルヒーター ︰たまに入
高速道路 ︰時速80kmくらい
道志みち ︰1/3の区間を走りを楽しむ速度で走行
走行距離 ︰146km
外気温 ︰平均6℃
電費アタックするために、エアコンなし+高速道路は制限速度80km で走りました。
理由は、前の人が残した通算平均電費4.3km/kwhが悪すぎると感じたので、素の性能(電費)を知りたかったからです。
結果は・・・6.0km/kWh!
4.3を上回りましたが、予想より延びなかったなぁ、という印象です。
なお、スペック上は、141Wh/km(7.1km/kWh)です。
寒いと電池の効率が落ちるので、冬の実電費(最高値)としては、6.0が妥当なのかもしれません。
(もっと、良い電費を出している人がいたらごめんなさい。)
そして、前の人の電費4.3km/kwhはサーキットを走ったわけではなく、暖房を入れて高速道路を普通に時速100km程度で走れば出る電費だということもわかりました。
おそらく前の人は、ガソリン車と同じ感覚で運転していただけなのに、航続可能距離がガクッと減ったことに驚いたと思います。
話はそれましたが、
今回「道の駅どうし」で急速充電を試しました。
世間で言われているとおり、充電スピードは遅いのかどうか。
運良く先客はいませんでしたので、即充電開始です。
なお、以前e-208で来たときは、富士山ナンバーのアウトランダーが充電しており、30分経ってもいるので、充電器を見たらおかわり充電していました。
充電マナーも向上しないと、BEVは普及しないですね。
↑充電開始直後です。充電残量71.8% 出力電流52A(見にくくてすみません)
↑30分後です。充電残量82%、出力電流20A、充電量2.6kWh
えっ2.6kWhしか入っていないの??
ここの充電器は50kWタイプです。
このご時世ですので、出力制限をかけているかもしれませんが・・・。
にしても2.6kWhは、6kWの普通充電器なみのスピードです。
あきらかにおかしいです。
一方で電池残量(%)は71.8%から82%に10%回復 しています。
bz4xの電池容量は71.4kWなので、10%は7kWhになります。
10%充電するには7kWhは入っているはず ですので、2.6kWhは積算電力量計の故障かもしれません
なお、車内の表示を見ると、航続可能距離が48km増えています。
2.6kWhで48km走れるはずが無いので、やはり充電器の故障でしょう。
充電電力量の把握で少し混乱しましたが、はっきり言えることがひとつ。
30分間の充電で航続可能距離がたったの48kmしか増えていない ことです。
激遅で有名なe-208でも、20分で6.3kWh(+50km)は充電されましたし、前車のi-MiEV(G)は8~9kW(+70km)は充電できました。
ちょうど充電制限のかかる80%付近で充電したので、車側で充電速度を絞ったのだと思いますが、ユーザーには関係ないので、BEV普及のためには改善してほしいところです。
そしてもうひとつ不便だと感じるのは、
bz4xには充電残量のSOC(%表示)がないことです。
注:2023年5月のソフトウェアアップデートにより改善
電池残量は、ディスプレイ右の赤い枠内のメーターで判断するしかありません。
これで↑70%だとわかりますか。私は80%に見えました。
ちなみにこれが↓ 電池残量82%です。(充電後)
写真で比較して何とか増えたことがわかる程度です。
【BEVとしての評価まとめ】
①電費が良くない
冬の最高電費(エアコンOFF) 6.0km/kWh(428km)
エアコンONにすると 4.5km/kWh(321km)
( )内は電池容量71.4kW全て使えると想定したときの、航続可能距離です。
なお、WLTCモードは512kmです。
今回のように、冬でもエアコンを切れば428km(WLTCの8割)走れますが、エアコンを入れると極端に航続可能距離が減ってしまいます・・・。
bz4Xは、この減り具合が大きいような気がします。
(参考) 車格がまったく違うので単純に比較できませんが、e-208はほぼ同じルートで4人乗車+エアコンありで7.0km/kWh(322km)です。
②充電が遅い
充電開始直後は50A出ており、そこそこでしたが、30分後は80%を超えた影響で充電制限がかかり20Aと半分以下に絞られました。
これからBEVを乗ろうと考えている人は、80%超えると電池保護のため遅くてもしょうがないよね、とはなかなか思わないでしょう
注:2023年5月のソフトウェアアップデートにより改善
③SOC(%表示)が無い
注:2023年5月のソフトウェアアップデートにより%表示
④回生ブーストに使用制限がある。
満充電状態だと、しばらく回生ブーストが効きません。これもバッテリーを保護するためだと思われますが、私は回生ブーストON時の減速度が強くて好きでした。
完全停止はできませんが、アクセルペダルだけで街乗りができると楽しいです。
BEV運転の楽しさのひとつである回生ブレーキに制限をかけるのは、もったいないです。
【まとめ】
今後のbz4xに望むことは、これからどんどん改良してほしいです。
e-208初期型もbz4xと同じで、Bレンジ(回生ブレーキ強)の使用制限があり、%表示がありませんでした。しかし、現行型は改善されています。
さらに2023年型は、モーター出力と電費が向上されるようです。
しっかりとユーザーの声を聴いてBEVとしての性能向上に取り組んでほしいです。
ーーーーーー2023年10月追記ーーーーーーー
2023年5月のアップデートにより、次の3点が改善されました。
① 急速充電性能改善
・1日あたりの150kW充電器による10%~80%充電制限回数が2回→4回
・80%以上の急速充電時間が20~30分短縮
② 実航続距離改善
現実に即した航続可能距離の表示
③ メーター表示改善
航続可能距離の%表示
さらには、2023年11月13日より一般発売する車両は次の2点を改善。
⑤ 急速充電時間の改善
80%までの充電時間を30%削減(ただし-10℃のとき)
⑥ 実航続距離改善
エアコン制御の最適化
①、③、⑤は私も不便だと感じていただけに、ユーザーの声を反映させたトヨタのはさすがだと思います。
ただし注意しなくてはならないのは②と⑥で、実際の航続可能距離が延びたわけではありません。
②は、航続可能距離を表示させるときに厳しく計算していたのを緩くしただけ。
⑥は、エアコンの出力を抑えただけなので、両方ともWLTCの一充電走行距離が延びたわけではありません。
したがって、真冬の実電費(エアコンなし)6.0km/kWhは変わらないでしょう。
しかしながら、Gグレード(FWD)は550万円で買えちゃうのですよね・・・。
内装はZに比べて簡素化されていますが、輻射熱ヒータはついているし装備はほとんどZと同じ。
電費とロードノイズとサスペンションの柔らかさに目をつむれば、乗りやすく、メリハリがきいたパワーがある走りを楽しめる。
あと、トヨタだから安心感が。
ちょっとほしくなってしまいました。
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Posted at
2023/01/31 21:11:37
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