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ガレージWISHの愛車 [ホンダ CR-Xデルソル]

パーツレビュー

2024年1月7日

TRUST GReddy e-manage Ultimate  

評価:
5
TRUST GReddy e-manage Ultimate
純正ECUとエンジンハーネスの途中に割り込ませることで、純正ECUが指示する
・燃料噴射量
・点火時期
・VTEC切替タイミング
などを、「かなり自由に」変更することが可能です。

エンジン内部や吸排気の仕様を変更するたびに、
また競技イベントの気温や標高に合わせて、その都度セッティングが可能です。

B車両化にあたり、最初はROMチューンを検討し、ネットで散々アドレスマップや変換式などを探しましたが、見つかりませんでした。

吊るしROMは、マップや設定値が開示されない時点で甚だ効果に疑問です。各社の吊るしROMを渡り歩くのは費用の無駄で、堅実な業者さんに現車合わせしてもらう方が費用対効果が高いでしょう。
しかし、私がエンジン仕様を変更する頻度で、業者さんに現車合わせしてもらったら破産してしまいます。

フルコンは高額ですし、各種補正をプライベーターがゼロから始めるには敷居が高いです。

従って、必然的にサブコン選択となりました。
使ってみると、こんなにお手軽に、自分が変更したいタイミングで、自分の欲しい部分だけ、タダで変更し放題っていうのはコスパ最高です。
理想はフルコンを自由自在に操れることですが、それは今後ということで。

「かなり自由に」と制約がつくのは、吸気温度補正、水温補正、気圧補正、スロットル開度補正、ノッキング補正、低負荷時のO2補正、アイドリング補正、エアコン補正、発電負荷量補正など様々な制御は、純正ECUの支配力が強くてサブコンでは抑えられないからです。

例えば、低負荷で純正ECUのO2フィードバックが掛かる領域では、インジェクタマップを多少振っても、AF値14.7のストイキ領域へ戻ってしまいます。
ここを騙すには、GRIDのO2センサのように、O2センサ出力をエミュレーションする機能が必要です。

そもそも、私がサブコンを投入する目的は、競技でタイムアップすることです。
競技走行で使う高負荷領域でパワーが出れば良いので、低負荷領域は安定の純正ECU制御で問題ありません。

それらを自分で全てコントロールしたければ、フルコン導入となる訳です。

ですが、
夏から冬までの広範囲な気温差、平地から山頂までの高度差、渋滞でエンジンルームが高温状態など、あらゆる環境に対応する純正ECUの制御は、メーカー技術者の経験と実証検証の賜物であり、お任せしたいところです。

さて、
Eマネージの補正マップは16x16で分割されており、割り振りは自由に出来ます。

私の場合は、縦軸にスロットル開度、横軸はエンジン回転数として、スロットル開度に応じて燃料補正するようにしています。

縦軸にエアフロ(吸気量)や、MAPセンサ(吸気圧力)を選択することも可能なようですが、ネットで公開されてい情報をみると、NAエンジンでは圧倒的にスロットル開度を選択していることが多いです。

前述のO2フィードバック領域は補正するつまりがありませんので、4000rpm以下は補正値「0%」で純正ECUにお任せです。

4000rpm以上のスロットル開度が低いところにも数値入れているのは、Eマネージ側の補正カーブの算出方法がメーカ開示されていないため、念のための設定です。
マップ間の補完が「線形補間」なら問題ないですが、「多項式補間」の場合は急峻だと変なオーバー/アンダーシュートが出る可能性があります。

点火時期の進角も基本的には純正ECUにお任せです。
設定ミスで、変な値を入れたまま走ってしまったら、ノッキングでエンジンを壊す可能性があるためです。

VTEC切替回転数も、スロットル開度と回転数で設定しています。

余談ですが、純正ECUはVTEC切替の条件に油圧や水温、車速等も付加しており、稀にVTEC切替できないトラブルが発生します。
ところがEマネージは、VTECソレノイドバルブをマップ設定のみでON/OFF制御するので、純正ECUに関係なくマップ設定で強制的に切り替えます。
つまり、競技当日に車速センサ不良が発生しても、しっかりVTEC切替え可能です。
ただし純正ECUは、ローカム選択状態では高回転域でもローカム用の燃料マップを読むため、そのままでは燃料が足りなくなるので、その場でeマネージで燃調の再セッティングが必要になります。

セッティング方法ですが、純正ECUのO2フィードバックが切れる高負荷領域で実走して、空燃比とエンジン回転数のログデータを確認しながら、燃調増減量を%表示で増減させ、合わせてVTEC切替回転数をセッティングします。

こんなに便利で、長期で考えたらコストパフォーマンスが非常に高いパーツですが、電気制御は一般の人には敷居が高いのか、多くの人は吊るしROM交換、VTECコントローラー、燃圧増量レギュレータなどの市販部品交換で済ませてしまうようです。

ところが、前述の市販チューニング部品は、万人に合わせたマージン多め設定で効果に疑問です。

かくいう私も、レブリミットの変更を目的に、社外ROMの中古品を2社買って試しましたが、パワーUP感については、費用ほどの効果を体感できませんでした。
低速域は、点火時期や燃料増量でトルク感がほんのり向上しているようなので、効果ゼロではないようですが、高回転域は疑問です。
個人的には社外ROM交換よりも、「純正ECUのまま、デスビ回して点火時期進めただけ」の方がよっぽど体感出来ました。
結局のところ、吊るし販売では「どれだけマージンをとっているか」が大きいのではないでしょうか。

まあ、ポン付けだけで、競技で勝つために0.1秒を3万円で買うと思えば、人によっては「安い!」と思えるかもしれません。

燃料増量に関しても注意が必要です。
私の経験では、燃調が薄い方向はトルク感が落ちるのを体感できますが、濃い方向は意外と体感できません。
具体的には、空燃比が14超えると、空燃比に比例してトルク減少やレスポンス悪化が体感できますが、空燃比10~13くらいは変化があまり感じられません。

燃料濃くしてトルク増えたと喜んだが、実は空燃比10の過剰なガソリン冷却状態、みたいなことが起こりえます。
実際、ハイパワーターボ車はノッキング対策でガソリン冷却するため、空燃比9~10あたりに設定しますが、それでパワーダウンやフィーリング悪化を顕著に感じれる人はいません。

いずれにしろ、
部品交換で燃調が変化するのであれば、
最低でも酸素濃度計(AFセンサ)で空燃比の確認くらいはしないと、部品代が無駄な投資となるどころか、ガソリン冷却の垂れ流し状態になる可能性があることをご理解ください。

さて、
サブコンをセッティングするには最低限として、中古ノートパソコンが1万円(Win7以前の古いOSしか使えない)、酸素濃度計(AFセンサ、新品3万円)が必要なので、中古で揃えても7万円くらいの投資です。
以上を鑑みますと、投資価値は十分にあると考えます。

不要になったらオークションで売却すれば良く、高値で落札されれば、かえって儲かったりすることもあります。
  • 燃調セッティング時に、O2センサのアナログ電圧を入力するハーネス。
    電線を半田直付けでも良いですが。
  • O2濃度計。センサは消耗品です。当時4.2センサのGRID製 を新品購入。現在は4.7に買い替え。
  • セッティング作業用ノートパソコン。中古Win-XPの低スペック品を1万円で購入。
  • セッティング画面の表示例。
    上はインジェクタ噴射の増減率を%表示。
    下はO2濃度系のログ取りマップ。
  • 実走して、O2センサ値を見ながら噴射量をポチポチ変更。また実走して…を繰り返し、所望マップが完成。
  • リアルタイムで各種ログも取れます。1~4速のフル加速のログ事例。パワーチェックにもなります。
  • FMV-7090マザボが死亡し、工人舎ミニPCバッテリ不良ジャンク品を5000円で購入。電源対策実施
  • Win10タブレットPCをインフォ表示に使ったことも。仮想PCでXP動かしたら激重。ATOM使えん!
入手ルートネットオークション(Yahoo!オークション) ※ハーネス付き
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