ブライアン＆クロワー ブライアン＆クロワー BC0013 ハイカムシャフト  

ブライアン＆クロワーさんの頂点に位置するハイカムシャフトです。

先に投入した中堅的な「BC0012」が、意外にもローカムのアイドリングから低速域でもトルクがあり、街乗りで使い易かったので、「もう少し冒険してみよう」的なノリで投入しました。

ハイカム側
IN側　　310度 バルブリフト12.6㎜
OUT側　308度 バルブリフト12.6㎜

ローカム側
IN側　Pri 256度 リフト11.25㎜
　　　 Sec 256度 リフト10.88㎜
OUT側 Pri 256度 リフト11.25㎜
　　　 Sec 256度 リフト10.88㎜

ハイカム側は圧巻のスペックですが、
ローカム側が意外と大人しいのがミソです。

ところが残念ながら、
私の使用環境では標準のアイドリング回転数850rpmが維持できませんでした。

そこで、インマニとスロットルにてアイドリング回転数を1200～1500rpmに調整して対応します。

1000rpm前後でも弱弱しくアイドリングしますが、走行中にクラッチ切ってアクセルOFFすると、エンジンが止まってしまうことがあるので、保険的に高めに設定しました。

さて、インプレッションです。
まずはローカムです。

アイドリング回転数を上げた以外では、
特にトルク低下もなく、普通にクラッチをつないで発進できます。拍子抜けでした。

アクセル踏んで加速に入ると、3000rpmあたりから明らかにトルクがモリモリで、BC0012よりパワー感があります。

アクセル開度に対するレスポンスも早くなり、アクセル踏むのが楽しいです。

アイドリング回転数を除けば、街乗りでも全然使えます。

想定していたよりも、低回転での操作性が良いのに驚きましたが、
最近の86（AEじゃない方）の純正カムが作用角252度、リフト11ｍｍでした。
結局、BC0013のローカムは、それほど尖ったスペックではないということです。

次にハイカム側です。
結果から言うと、整備手帳の「排気系、マフラー」で発覚した第二のボトルネックが原因で、6500rpmを超えてからのパワー感は、BC0012と差がありません。

ですが、
5400rpmでVTECがハイカムに切り替わってから、トルクが頭打ちになるだろう6500rpm付近までの、約1000rpmの加速感は、やはりBC0012よりも上に感じます。

何よりも、
ローカムの加速感が向上している上に、更にハイカム側で一段と加速感が上がるので、
4000～7000rpmあたりまでの加速感は、
「エクスタシーっっ‼」という感じです。

今回はパワーチェックで数値データを取っていないので、主観的な感想でしかありません。

でも、吸気系の社外部品や、車検対応マフラーでパワー感の「差」を感じ取れない鈍感な私が、あっさり体感するのですから、効果は大きいと思われます。


ところが・・・
その後、このパワーアップ感が絶大なBC0013カムは「お蔵入り」となりました。

ダートトライアル場でテスト走行したところ、
ダート路面にはパワーがあり過ぎて、１速はホイールスピンで全く前に出ず、
２速でもホイールスピンが酷く、アクセル全開に出来ない状態でした。

「アクセルペダルのふみかげんを細かく
　わけてコントロールするんだ・・
　全閉から全開まで10段階ぐらいに・・」
いや、マンガじゃないんだから、
短期間でこのパワーを砂利道で扱うのは難しそうです。

これでは安定してタイムが出せないため、泣く泣く、お蔵入りとなりました。

とりあえずオークションに出品しますが、
売れなかった場合は３代目「白」に投入しようと思います。