「オートリバース」「カセットテープ」
懐かしい言葉じゃないですか?
オーディオ修理が昔本業だった私は、今でも趣味でオーディオ修理をやっています。
昨日手に入れたジャンク品、1984年モデルのKENWOODのKX-990SRというオートリバースデッキ。再生不可の動作不良です。

外観も中身もほんと汚い。
PLAYを押しても再生せず。モーターは回り、キャプスタンも回転している。もうわかってしまった。。。

汚いメカをバラしていきます。

2つある鋳物のフライホイールのうち左側のホイールに黄色い枠を入れていますが、ゴムベルトが経年劣化で溶けてくっ付いています。これではモーターからの回転が伝わらず駆動しません。

有機溶剤でゴムを溶かし、アルミが一部侵食しているので、ピカールで鏡面磨き。
そしてメカモード検出ロータリースイッチをクリーニングし初期位置へ。

メカは綺麗な状態になりました。

あとはエレキの部分の半田割れを修正。

中島みゆきのテストテープで音出しチェック、動作OK!
(後日、アジマスやテープスピードの調整して最終完了へ)

大事なフェイスパネルは、年数経過でのウォータースポットのような取れない汚れがある。微粒子コンパウンドでクリーニングし、専用ワックス材で仕上げ。
当時の”黒物”と言われた艶々が復活。
この当時のカセットデッキは、SANKYOという部品メーカーのメカをどのメーカーも使っていました。メーカーそれぞれ「○○にこだわったメカを採用」なんて謳い文句だったが、中身はどのメーカーも一緒。。。なので故障傾向も一緒。私にとっては非常に修理しやすい。
修理やっている時が一番ストレス解消の時間です。
他にもレーザーディスクプレーヤーやAVアンプの修理品も預かっているので、明日からぼちぼちやっていきます。
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Posted at
2023/11/14 22:54:46