昨日は自宅に戻って、酒飲んでバタンキュー!
練習、予選、本戦、楽しい2日間でした。
ちょっと長いですが、興味ある方はお付き合い下さい。
今回のレースはK4GPという競技(
GAZOO Racingの記事参照)で、『K4-GPは通常のレースとは違い、限られた燃料でいかに燃費良く走るかを競う《エコラン競技》である』ということ。
チームTAISANや服部尚貴さんも参加されていました。
今回はゼッケン84番のレイハートワークスに参加。ドライバーは、森本さん、吉見さん、北嶋さん、そして私の4人。森本さんは他のレースでも上位の方です。
K4GPはクラスがたくさんありますが、大きく分けると6つ。
GP-1:箱車、NAまたはターボのAT
GP-2:箱車、NAのMT
GP-3:箱車、ターボのMT
GP-4:R車、NA
GP-5:R車、ターボ
GP-NO:N-ONEオーナーズカップのレギュレーションに適合した車輌
という具合で、今回84号車はGP-2で出ています。R車って、昔のグループCカーの屋根があったりなかったりの車です。
さてさて、初日の土曜日。

見事な晴!朝はマイナス3℃でただただ寒かった・・・。
今回の車は、ホンダのトゥデイ(正式にはトゥデイ ハミング)

当時はお買い物カーだったでしょうか、懐かしい。
でも中身は?

完全にレース仕様。
エンジンルームを見てみましょう。

ボアアップで803ccになっているエンジンで、完全に高回転仕様。レブリミットはありませんが、9000rpmまで軽々回るエンジンです。

フェンダー中も鉄板が切ってあって、ホイール内側の状態が上から目視で確認できるようになっています。
コクピットは、デジタルのカラー液晶。

メインメーターの下に、右から燃料消費計(累計消費量が肝)、LAP計、空燃費計が並んでおり、常にこれらを見ながら回せる回転を考えながら走らないといけない状況でした。
リアハッチを開けると52Lの燃料タンクがあります。

1日目は練習走行と予選なのでピット内での給油が許されています。
ドライバー毎の癖や燃料消費を把握するため、満タンに入れ6500rpm中心に走行し燃料消費量を出し、翌日の本戦に備えます。

おかしな風景と思いますが、給油するときはみんなで車両を揺らします。一旦満タンに見えても、かなりの振動を与えると追加で2Lくらい軽々入ります。1周400ccを使う計算なので、2Lでも5周は違います!

横から見てもなかなか良いフォルム!かなり車高も低く、同じピットにいたN-ONEと比べると、60%くらいしかない高さです。
なお車重はなんと520kgしかない。

後ろはテールランプ類をハッチに埋め込んでいますので、「これ、トゥデイ?」と思うような外観です。昔のワンダーシビックみたいと、他の人が言ってました。
今回のレースには色々な軽が出ます。服部尚貴さんは三菱のミニカだったようですが、他にも・・・

愛知県警ならぬ、愛知犬警!他にも、愛知犬警の総務部という車も。

大分犬警も!この繋がりはなんなのでしょう!?
練習走行を30分くらい走らせていただき、ライトウェイトの楽しさを体で感じた次第。タイヤはBSのRE-71RS。とにかく軽さもあり、思った通りに曲がってくれる。軽いので、ブレーキも軽々。軽いっていいですね。

練習走行を終え、満面の笑みを浮かべる。。。装備品を貸していただいたsurf86skさん、ありがとう!
予選ドライバーは森本選手。

なんと、2分15秒でTOPタイム!

見事ポールポジション獲得です!
ついでに翌日のLIVE配信用にインタービューも受けた森本選手。

インタビュアに「翌日、狙いはなんですか?」と聞かれると、「アレですかね」と笑いを取った森本選手でした。
さてさて、ここからは日曜日の本戦。
前日の晴天とは打って変わり、降雪と濃霧・・・。

もちろん路面はウェットです。
今回の作戦は、1stドライバーの吉見さん(ベテラン)に、とにかく12L以上を消費してもらうミッションが出されました。

そのあと、2Lや3Lの給油をします。このレース、あのパドックのENEOSでみんな給油しなくてはならず、ここが結構タイムロスなんです。しかも1Lの値段が200円というお財布にもコストロスなブランデー価格!
9時スタートの前、8時になったら全車スターティンググリッドに出されます。

こんなに寒く、雨まじりの雪の中、ドライバーは一人車内で寂しい思い。特にR車の屋根無しの車は、みなさんレーシングスーツの上からカッパ着て参戦しておられ、この時点である意味忍耐、耐久な感じ!
84号車はポールですが、GP-3あたりの速い車が頭に来るので、15番グリッドの位置、全体で30番目の位置です。

それにしても路面がよく濡れています。路面温度も10℃もないと思います。

ちなみに空気圧ですが、自車は2.6kgくらいです。他車は燃料厳しいところは、5.0kgにしたり、あえてエコタイヤを履くチームもあるとか。決してハイグリップでなく、そういう面でも面白いところ。
さてさて本戦スタートはローリングスタート。SC(セーフティーカー)が出て3周完熟周回をしスタート。もうこの時点で20分経過。なんたって130台なので車列がとにかく長い!ローリングスタートして最後の130台目がスタートラインを超えたとき、SCはおそらくダンロップくらいまで来ていた感覚。。。
吉見さんがドライブして20分(経過時間では40分くらい)、後ろから追突されピットに戻ってきました。

リアフェンダーが外れ、まずはそれを除去。
フレームや排気系、リアハッチがベコベコに。同じピットにいた他のチームも総出でリペア。
リアハッチは、みんなで手作業で板金を戻します。
排気系はサイレンサーを完全に外し、直管パイプも脱落のため外し、エンジンのタコ足から後ろがない直出し状態に。

そして極め付けはフレーム修正。油圧ジャッキを噛ませて、凹んだフレームを戻していきます。これによってリアハッチがちゃんと閉まるように!
ここで不幸中の幸は、デザインのためハッチに移動したテールランプとウインカーが無傷だったこと。純正のバンパーのままだったらダメだったでしょう。
この修復で15分のロスでしたが、逆にいうと15分でこれだけのリカバリー作業ってのが驚きです。ピットクルーの経験値ですね。

外された部品類です。。。

リペアを終え、出走する84号車。かなりの爆音!
9時から吉見選手が走行し続けて早2時間。ドライバーチェンジでピットに戻ってくる気配がありません。
そう、あの路面状況でペースも遅く、さらにイエローフラッグがあちこちで出て、さらにはSCも出る始末。思った以上に燃料が消費できないのです。1回目給油は12Lの申請ですので、とにかくそれ以上を消費しなくてはいけません。
2時間経過したところで、

他チームのパドックスイートの調理スタッフから声がけ!
「カレーと豚汁、たくさん作りすぎたのでぜひ食べて!」

体が冷え切っていたので、これで温まりました。
11時半頃に2ndドライバーの私が乗り込みました。

乗る前はこんな余裕な表情をしていましたが、その10分後・・・。

ダンロップのブレーキングで前車に追突!

ピットロードのピット前で雨の中、ピットクルーが必死に直してくれました。

こんな感じ。
僕が乗る前、北島さんから「ABSついてないから気をつけてね」とアドバイス。
大丈夫と思っていたら、大丈夫じゃなかった。
130台もいりゃ、コーナー手前は大渋滞の急ブレーキのオンパレード。そう前日の練習走行は3グループに分けてやったので、そこまでの混み具合ではなかった。
未経験の大渋滞で周りはABSだのDSCだの付いている車も色々ある中、思った以上にヤバかったので、ついいつも通りフルブレーキ。するとタイヤがロックし、クラッチに繋がったままの前輪の影響でエンジン停止、制御系を完全に失った私は勢いのまま前の車にフレンチキス。幸い、スピードがある程度落ちていたので、前車も問題なく走っていかれました。ぶつかった時目が合ったので、ごめんの仕草をし、後でピットでお詫びしました。
90分走行させてもらい、Bestは2分42秒354。森本選手以外の3人の中では一番良かったのは救いですが、ぶつけてはね。。。これでも私含めみなさん6500rpmの封印付きです。
ちなみに、私の走行枠では、SCが2回。2周に一度はイエローフラッグという荒れに荒れたレースでした。
いよいよレースの後半。他チームからも「雨の森本」と言われる森本選手が最終ドライバーに。
燃料が思った以上に残っていたのと、2度のピットインで出遅れていて21台中15位の状況。そこから森本選手が飛ばします。
大体のチームが2分50秒前後で走る中、森本選手は全クラスで一番のファストタイムの2分27秒039をマーク。

他の車と1周20秒以上ラップタイムが違えば、そりゃどんどん順位が上がってきます。
残り1時間で9位まで浮上。このままのラップを刻めば6位に入る計算。チームもかなり盛り上がりました。
残り12分の6時間48分頃、84号車がストレートに来ない・・・。どうした?情報がない中、6時間58分に牽引されピットに戻ってきました。
なんとガス欠。このくらいの時間にガス欠がポロポロ出てくるそうですが、うちのチームはラストスパートしすぎました。燃え尽き症候群ってやつですかね。
でも、これもレース。

K4GPでは名物となったENEOSのお姉さんの手書きメッセージが、僕たちを慰めてくれます。

終わってみれば、あっという間の7時間。本当に楽しかった。
K4GPの事務局は、今年の夏は24時間耐久を検討しているとか。また出たい!
終わってみれば、朝よりも深い霧に包まれ、熱い7時間の幕がおりました。
最後に、
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84号車の直出しの排気音動画
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他のレース車の模様の動画