
今回はスポーツシフトです。
私のヴァンちゃんはヴァンテージ「S」ではないの無印なので、スポーツシフトは初代の6段モノになります。
このシングルクラッチの2ペダルトランスミッションですが、昔乗っていたアバルトと同じで、MTのつもりで積極的にパドルを使った方が気持ちよく運転できます。
「D」ボタンのドライブモードのままだと、特に1速と2速がギア比の差が大きいので、低速でのガクガクは避けられません。
パドルは右を引いてアップ、左を引いてダウン。パドルを触るとマニュアルモードに移行して、自動でドライブモードには復帰しません。戻したい時は「D」ボタンを押し直します。
パドルは固定型です。コーナー進入までにシフトダウンを終わらせておけば、ステアリング操作中に変速はしなくていいでしょ、という事ですね。
パドル操作に特別変わったことはありません。コツコツと気持ちよく操作できます。
変則までのタイムラグは、今日的な基準ではそこそこある方ですが、MTだと思えばどうということはありません。
運転も、MTをイメージすると、いい感じです。街中だと、こんな感じで運転するしょうか…
スタートは、クラッチをアイドリングで繋ぐイメージで、まずブレーキから足を外してアクセルは穏やかに。
そこから3000rpmぐらいまで引っ張ったら2速へ。
その後は、2000rpm以上になるとシフトアップできるので、スピードを緩やかに上げられる時には3000rpmぐらいでシフトアップ、スピードはあまり上げずに燃費走行の場合は2500rpmぐらいで早めにアップ。
減速時は2速になるまでは車にお任せで問題ないのですが、ポイントはそこから。
車にお任せだと、2速から1速への減速でガクガクします。
そこで、ハイヤーの運転手のように優雅にストップするためには…
ニュートラルを活用します。
ダッシュボードにニュートラルのボタンがあります。じつは、走行中にこの「N」ボタンを押すと、ニュートラルになります。
2速まで減速されたら、このまま停車だなぁとなると、車が1速にシフトダウンする前にニュートラルに入れて、ブレーキ操作でストップすれば滑らかな停車が可能になります。
6MTの996GT3の時も、1速まで律儀にシフトダウンして停車することはまずなくて、最後はニュートラに入れてブレーキで止まってました。それと全く同じ要領で運転すればよい、ということです。
ただ、このボタン押すの面倒だなぁと。
こんなに押してたら、ボタンとかそのうちテカテカになって、やだなぁ、と思っていました。
ですが、実はその必要はありませんでした。
左右のパドルを同時に引くとニュートラルに入ります。
自動車雑誌の記事なんかでよく書いてあるのを思い出して、やってみたらビンゴでした。
この「ニュートラ停車」を使い始めて、街中のストップ&ゴーのストレスがずいぶん減りました。因みに、ニュートラルの停車からスタートする時には、ブレーキを踏んでいないと右パドルを引いても1速にな入らないので、後続車に迷惑をかけないよう、そこは注意です。
停車時でなく走行時にもニュートラルに入れられることに気づいてこういう運転ができるようになったのですが、だったら最後停車しなくても良かったりして?という疑問が浮かびます。
試してみると …
できるんですね。
普通に3速で走っていて、ニュートラルに入れる。
そこからパドルを引くと、比較的高めのギア、大体1500rpmになるくらいのギアに入ります。
なので、あるギアで1800rpmで定速走行している時、そのままではシフトアップを受け付けない時も、そこで一度ニュートラルに入れてからパドルを引くと、一段上のギアに入ったりします。
これで、最新のポルシェみたいに「コースティング」が可能になります。
ただ、当然ながら、ニュートラルにするとトラクションがかからなくなるので、安全面からも、使うシーンはちゃんと考えないといけません。
まあ、そもそも、そこまで燃費走行に徹する必要は無いと思いますので (^^;; 。
因みに、スピードを出してガンガン走るときはどうか、というと、
レッドゾーンに入ると、インジケーターの数字が赤く光ります。正確にはチェックしてませんが、6800とか7000rpmぐらいでレッドゾーンになる感じです。
そして、何と言っても4500rpmぐらいを境に音が変わります。ちょうど回転計の針が平行より上に行く辺りです。
この音の気持ちの良いことといったら(^^)。
スピードを出し始めて回し始めたら、感性に任せてシフトアップ、シフトダウンをすれば、あとは車が上手いことやってくれます。
コーナー進入前の3速から2速へのシフトダウンとか、楽チンで本当に楽しいです。
こちらの方が本来のスポーツシフトの使い方ですね (^^)。
ということで、今回はスポーツシフトの使い方あれこれでした。
【追記】
アトランティックさんのブログは、さすが色々と情報が詰まってます。
スポーツシフトについて、こんな記述を見つけました。
http://www.astonmartin-atlanticcars.co.jp/SERVICE_CENTER_BLOG/?p=1839
「* 冷間時のみ実施(水温計の針が上がっていないこと)
・ イグニッションスイッチをオンにし、パドル又は、ボタンを使ってニュートラルを選択する。
↓
・ ブレーキペダルを踏んでエンジンをスタートさせ、そのまま10秒待機する。(ギヤはニュートラル、ブレーキペダルは踏んだままで)
↓
・ エンジンルームから「カチッ」という音が聞こえたら終了。
以上の手順を日常的に行うだけでも安定したクラッチワークをキープでき、早期摩耗も防ぐことが出来るはずです。
但し、これさえやっておけばどんな走行をしても大丈夫という訳ではありませんので御注意を!半クラッチ(クリープ)はあまり使わずに越したことに違いはなく、鬼発進!鬼加速!鬼シフト!の多用は摩耗どころではなくクラッチそのものを壊すことにもなるので以ての外です。通常のマニュアルトランスミッションの車と同じくスポーツシフトのクラッチは消耗品なので交換は自己負担ですよ!正しい使い方で素敵なスポーツシフトライフを過ごしていただければ思います。」
ほ〜、なるほど。明日から早速やってみます。
そして、クリープはほどほどに、適度にスーッと発進するよう、心掛けてみようと思います。