
車載カメラを作るにあたって、重要になると思われるのが振動対策。
前回の処女作のブレをどんだけなくすのかを考えなきゃ先に進まない(T_T)
振動を吸収する素材は、ゴム・スポンジ・ジェル・鉛・カーボンなどがある。それぞれに振動吸収に有効な周波数帯があり、それらを効率的に配合して振動を減らしていくのが効果的なんだろうなぁ。
的な事を考えながら参考になりそうなHPを開いていたら、一つ気になるサイトを見つけた。
それが
積水化学のHP。
【低周波振動から高周波振動まで対応できる次世代制振性能】
・・・ムムム、これは面白そうな予感がw
カルムーンシートと言われる製品だが、その振動吸収のメカニズムをHPを参考に簡単に書くと、
①振動体にカルムーンシートを貼り合わせることで、振動体と金属板層にサンドイッチされた制振樹脂層がせん断変形します。
②この変形を制振樹脂が分子運動に変換し、最終的に熱エネルギーとして散逸され、振動・固体音の低減が図れます。
・・・つまり振動エネルギーを熱エネルギーに変換して、発散するって事でおk?オーディオの世界にもそんな製品があるなぁ。(気になる方はこちらから。
フォックHP)
このカルムーン、かなりの実績を持っているようで例えば、新型新幹線(N700)や船舶の壁面や床面(三井造船(株)/三菱重工業(株)といった財閥系の会社も使用)。カーオーディオの世界でも実績があるようです。イースコーポレーションと積水化学が共同開発した
【Realschild(レアルシルト)】と言えば、あぁ~~~っ!という人もいるでしょう。スーパーオートバックスのようなメガ・カー用品店でたまに見かけますね。
で、このカルムーンシートが得意とする吸収体は低域のようです。特に80~200Hz周辺での吸収力が素晴らしいようです。
実測値であって保障値ではないが、0.5㎜厚の鉛100%使用と比較してカルムーンは70%の使用で同等の性能が発揮しているデータが上がっている。
また、グラスウール+カルムーンの組み合わせによっては、1~2KHzで強く吸収されたデータもあるようだ。
厚みも一般タイプ・船舶タイプで1.3㎜、アルミタイプで1.9㎜とかなり薄い。重量に関してはサイズ300×500㎜で一般タイプ0.6kg、船舶タイプ1.0kg、アルミタイプ0.5kgとまずまず軽い。使用範囲は一般、船舶タイプが60℃、アルミタイプが80℃と炎天下では怪しいかもしれないが、バイクでも使えそう。
耐久性も屋内・常温で15~20年。すごいけど屋外ではそんなにもたないんだろうなぁ。
まぁ、何はともあれ、けっこう役に立ちそうな製品だから使ってみようかな。
Posted at 2010/02/24 21:49:53 | |
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車載カメラ製作(バイク編) | 日記