街路走行状態のloggingと解析
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走行時間約20分、走行約8km、平均リッター燃費約7km/L、といった典型的な街乗り条件で、暖機はほぼ終わっている段階からの解析である。
まずは、アクセル踏み込み量(%)に対するスロットル開度(%)の関係。踏み込み量10%を超えたあたりからはほぼリニアな関係になっている。もし、踏み込みのレスポンスを向上したければ、初めの10%のところもリニアになるよう補正する必要があるだろう。
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次に、アクセル踏み込み量に対する瞬間リッター燃費の関係を示す。この図以降はギア別に色分けをしてある。燃費の軸は見やすくするため対数表記になっている。
まず気づくのは1速。どの踏み込み量でもあまり燃料消費は変化していない。もちろん、燃費は最悪。2速より上は、アクセル踏み込み量と燃費が反比例的な関係になっている。全体としては、やはり2→3→4速と上がるにつれてグラフが上へずれていき、燃費が向上していることがわかる。
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車速と瞬間リッター燃費の関係。バラツキが大きいようにみえるが、基本的には左下から右上へバラツキの下縁部を伝っていく加速時と、逆に右上から左下へ上縁部を伝っていく低負荷・減速時とでかなり燃費が違うことを示している。
加速時においては、速度40~50km/h近辺では3速でも4速でも燃費はほとんど変わらないことがわかる。ただし、3速のままシフトアップしないと4速の軽負荷運転へ移行できないので、結果として燃費は悪化することになる。エンジンも静かになることだし、やはり40km/hを超えたらさっさと4速へアップするのが吉と思われる。ただし、エンジン回転数を見る必要がある。次の項目を参照してもらいたい。
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エンジン回転数と瞬間リッター燃費の関係。アクセル踏み込み量とエンジン回転数はほぼリニアな関係があるが、意外とバラツキが大きいので、こういう整理の仕方も必要である。この図は、アクセル踏み込み量ゼロの点は除いた。
特筆すべきは、2000~2300rpmの僅かなバンド幅ではあるが、3速の燃費が相対的にかなり良い値になることである。Info-ECOモードのシフトアップ回転数が2500rpmあたりになっているのは、恐らくここを有効活用するセッティングになっているからであろう。ヘタに手動でシフトアップしない方がいいとも言えるが、転がり抵抗の関係で、低負荷なのに4速へうまくシフトアップしなかった時は積極的に上げるのも一つの選択。
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最後に、エンジン負荷量と瞬間リッター燃費の関係を示す。これは、意外と綺麗にギア間の差が出た。エンジンの熱効率等の違いによる逆転はみられない。よくエンジンが制御されている証拠であろう。
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