SSMのコネクタ形状とプロトコル
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SUBARU SCAN MONITOR (SSM) を使えば、歴代にわたるスバル車のエンジンの状態や故障状況等の情報を得ることができる。しかし、世代によりそのコネクションやプロトコルが異なっているため、便宜のため少し整理してみた。
各情報はなるべくソースを示すようにしたが、私は自分で確認はしていないので、これらの情報を利用する場合はあくまでも自己責任で行っていただきたい。
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OBDコネクタが共通化される前のモデル(概ね2000年以前?←未確認)では、以下のURLにあるような9pinのコネクタが使われている。(これはSVXの例)
ttp://www.alcyone.org.uk/ssm/hardware/index.html
この時代のプロトコルは、同じサイトに紹介されているが、最近のものとは異なるようである。
ttp://www.alcyone.org.uk/ssm/protocol/index.html
日本でも自分で解析したという人がいた。その努力には脱帽。なお、レガシィBG5でも同じ9pinコネクタが用いられているようである。
ttp://homepage1.nifty.com/BG5A59D/romtune/dataread.html
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概ね2001年頃以降に発売されたモデルでは、コネクタ自体は各社共通のOBDコネクタ(16pin)に切り替えられている。しかし切り替え後の初期のモデルでは、そのピン配列はスバル独自のものであり、それ以前のSSMの接続方式がそのまま使えると思われる。ただし、プロトコルについては各モデルごとに異なる部分があり、互いに互換性がない場合もある。
OBDコネクタのピン番号をWikipedia(U.S.)のものに準じて表現すると(台形の車両側コネクタの辺が長い方を上として、左上を1番、右下を16番とする・スバルの整備マニュアルでは異なるピン番号が振られているようなので注意)、以下のような接続になっている。
5番:GND
12番:TX
13番:RX
16番:常接+12V(車載バッテリーより)
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概ね2002年以降に発売のモデルでは、OBD-IIに対応し、接続ピンもそれに準じたものになっているが、ECU-ROMのreflashのために+5V電圧を供給するラインが存在する。Tactrixのケーブル(Openport1.3)では、以下のような接続になっている。
3番:K-line/OBD規格外(接続が無いバージョンもあり)
4番:GND
5番:GND
7番:K-line
9番:L-line/OBD規格外(接続が無いバージョンもあり)
11番:+12V供給(EEPROM Reflash用)
15番:L-line
16番:常接+12V(車載バッテリーより)
この世代から、従来タイプのSSMと、OBDに準じたプロトコルが併用(?)されているようであり、各社共通部分については一般的なOBDモニタによって情報を取得することが可能と考えられる。スバル独自のSSMの部分については、flash書き換えなども含めて独自のプロトコルでアクセスするようである。
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2007年以後発売のモデルでは、OBD-IIコネクタがCAN-BUS対応のコネクタに仕様変更されいている。確認できている接続線(ピンに配線があるもの)は以下の通り。
3番:不明(SAE J1962規格にはない)
4番:GND
5番:GND
6番:CAN-high
7番:K-line/OBD
8番:不明(SAE J1962規格にはない)
14番:CAN-low
16番:常設+12V(車載バッテリーより)
本来は15番に旧OBD互換のL-lineがあるべきだがスバルの車両側コネクタにはその接続自体がない。OBD-IIコネクタの接続ピン情報の出典はここ。
ttp://en.wikipedia.org/wiki/OBDII
K-lineを利用した独自プロトコルのSSMも使用可能だが、2006年以前のモデルとはpinの配列が異なっているため、少なくとも、同じケーブルでreflashなどは出来ない模様。
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