
4月17日・18日に観てきたので一応感想を。
内容がかぶってたらすみません。あと画像は拾い物です。

オーウェン・ショウについて、死んだと思ってましたが生きてたんですね。とはいえ昏睡状態なので子供の頃からやってきたように兄のデッカードが代わりに出張るという展開になり…ってわけですな。
6作目でのセリフを聞く限りではオーウェンの仲間でも容赦なく切り捨てるスタンスはデッカード由来みたいですがそのデッカードは自分の弟には甘いってことなんでしょうかね。まあ身内を簡単に切り捨てる人間よりかはある意味普通な気もしますが。

「レース・ウォー」を観たときは1作目が頭に浮かびました。予告の時点で「R8はデッカードが乗るんだろうな」って思ってましたが違ったようで。

エレナ昇進からのデッカードによる本部襲撃。ホブスを文字通り病院送りにしてる辺りガチで強いですが…なるほどハンが真っ先に狙われた理由はそういうことだったのか。
病院で「退院したらただじゃおかない」旨を述べてましたがラストで見事に回収してましたw
あとホブスに娘いたのね。不思議ではないけどそういう要素がほぼなかったので驚きました。

過去の記憶が戻りきっていないことがレティの呪縛となっていたのはつらかったですがそこでクロスのペンダントがカギになるとは思ってませんでした。
6作目でレティがオーウェンに渡しそれがデッカードの手に渡って東京でハンを謀殺した際に現場に残しそして3作目の主人公であるショーンがジゼルの写真ともどもドミニクのもとに戻して…。
ショーンも出てくると聞いてましたが成程その過程で出てくるとは。まあそこだけでしたが流石にドミニクには勝てないんですねw

ブライアンにミニバンは合わないなwってふと思いましたがブライアンは平和な日常に中々馴染めずあまつさえ3を除く過去作(特に4から)での反動か「車より銃が懐かしい」「慣れてしまうのが怖い」って話してましたから全編通してみるとレティだけでなくブライアンに関しても「どういう過程で呪縛から解き放たれていくか」な面も割合強かったかと。
またミアに関してもおなかに二人目がいるのをブライアンに対し重荷にするわけにはいかないと中々言えませんでしたが最終決戦前に言えました。結果的にこれが呪縛を解き放つ一つのきっかけになったのかなあ、って思います。
あのシーンでは1作目のまずいサンドウィッチのくだりに触れていたのでそれもまたよかったです。

あと呪縛ではないにせよホブスもオーウェンの件からデッカード襲撃まで骨のある凶悪犯罪者が現れなかったこともあってフラストレーションが溜まってたのでしょう。それだけに友人の危機というのもあったにせよクライマックスでは良い活躍してくれてました。
病室で「デッカードを探すのはやめたほうがいい」「友人としてドミニクの性分が解るからこそ」と「捜査官としての公式的意見として」いってたものの本音は「見つけたら仕留めそこなうな」って言ってましたしねえ。まあ後者があるからかもしれませんが。

ミスターノーバディ(字幕では「取るに足らない男」)の正体は明かされてませんでしたがそこは重要じゃないから割り切ったんでしょうねえ。ベルギービールを愛し、「相棒」の小野田官房長よろしく飄々としたキャラは結構好きですが被弾した後足手纏いになるまいと砂漠で置いて行ってもらってたので仮に続編があっても7作目限りでしょう。
あと終結後ドミニクはベルギービールを飲んだのかなあと。遺言色が強いセリフだったので描かれてなくても回収してる気はしますが。

ローマンはこれまでの作品でもコメディリリーフ要素は強かったですが今回強すぎww特にスカイダイビングの際ビビッてテズに強制射出されたシーンとかアブダビでの話術とかwラムジーにも「お笑い担当」呼ばわりされてましたしwですがやるときはやってくれました。結果的に一人浮いたけどある意味功を奏してた気も。
それに作戦会議でのセリフは5・6作目を観た人ならピンとくるかと。
あと、例によって饒舌ですがラストのビーチでオコナー一家を見る目がどこか寂しそうでした。中の人の件を知ってるだけに切ない…。

ラムジーに関してはホント観る目があるんですねえ。レティを「ドミニクの奥さん」と推測してたのもあの時点でははずしたかと思いきやラストで当たってたことが判明してましたから。
しかしまさか結婚してたとは…って思いましたが描かれてなかっただけで別におかしな話でもないかと。あとドミニクがレティの愛情を信じていた辺り流石です。

作中にドミニクとデッカードのお互いの車両の正面衝突(1度目はロードランナーVSギブリ、2度目はチャージャーVSアストンDB9)と「ステゴロかと思ってたのか」という趣旨のセリフが2度ありましたが後で考えたら2作目のバトルでもブライアンと対戦相手が根性比べのごとく正面衝突してもおかしくない状況にそういやなってたなと。まああちらは相手がビビッてよけてましたがおそらく偶然かと。

ただそのあとデッカードが乗ってたアストンマーチンDB9の鉄骨を、そしてドミニクがレンチをもって殴り合い、ときたので1作目の「相手に切れてレンチで殴り掛かった」って話を彷彿とさせられました。もっとも、5作目でも彷彿とさせられるシーンはありましたが。
それにしてもギブリの方は鉄骨入れてたこともあって普通にドア開けられてたのに対しロードランナーの方はギシギシいってたなあ…。

「クルマは空飛ばない」ってブライアンが息子のジャックに言ってたのがいいフリでしたwハッカーのラムジー救出の際にパラシュートで降下するわ崖からアイキャンフラーイするわアブダビではライカンハイパースポーツでビル2つ跨いで飛ぶわロスでの最終決戦ではヘリに向かってチャージャーがジャンプしてましたから。

それにしてもレプリカ(2億円!)とはいえライカンハイパースポーツまで出すとはまさに集大成…。そしてそれがビルからビルにジャンプし最終的に地面に真っ逆さまになっちゃうとは持ち主涙目。
とりあえずあれが一番気になってたのであそこのシーンを結構楽しんでました。
どうでもいいですが、金爆が吹き替えやってたシーンってホントは警備員以外セリフなかったのね。ちなみに個人的にはジャスミン以外は許容範囲内でした。歌広場ぇ…。

あの7人の「ファミリー」(作品の別題が「FURIOUS 7」ってなってたのもそういう背景か)だからこそ勝てたんでしょうねえ。デッカードの場合「友人」に尻尾きりされたことやファミリーの方に地の利があった結果敗北を喫してましたし。

ガレージからドミニクが1作目仕様のチャージャーを引っ張り出したシーンは「キタ――(゚∀゚)――!!」って思いました。この個体は4・5作目でも登場し5作目にホブスのグルカ(装甲車両)に突っ込まれて潰れてからご無沙汰でしたが集大成を飾るにはいいなあと。

あとブライアンがGT-Rに乗ってるというのもナイスです。2作目と4作目でR34型、5作目でC10型とR35型、6作目でR35型にのってましたし中の人もR34型乗りでしたから。
ただ、R35型じゃなくてR34型ならなおよかったですが…どういうわけか全く出てなかったです。R32型は出てたのに。
あとデッカードがアストンマーチンDB9に乗ってましたが6作目で弟が乗ってた奴ともしかして同じなのでしょうか。ドミニクのチャージャーとの正面衝突でつぶされましたが(チャージャーの方はウィリー走行のおかげで走行不可にならず)。

ラストでドミニクとブライアンがともに走りそして分岐路で別れるシーンは「SEE YOU AGAIN」を流してたことや過去の映像が挿入されていたこともあって泣けました…。言葉こそ発しなかったものの発さなくてもお互いに気持ちが通じ合ってるから、というのも彼ららしいです。
しかも仕様は違えど1作目の最後と同じくスープラとチャージャーなのがまた…。
きっともうこれでホントに最後になるのでしょう。寂しいですがポール・ウォーカー氏がいたからこそ…っていうのはきっと関係者はみんな分かっているでしょうし事故死以降「ポールのために」という思いで突き進んでいってたでしょう。
最後の「FOR PAUL(ポールに捧ぐ)」にそこのところの思いがすべて集約されてるでしょうしドミニクの「400m先だろうが地球の裏側だろうが俺たちは兄弟だ」のセリフはドミニクとブライアンの絆の強さと同時にヴィン・ディーゼル氏とポール・ウォーカー氏のそれも示していると信じています。

なんにせよ、ウォーカー氏の事故死でできあがるかが危ぶまれていましたが無事完成・公開されたのでこれが彼にとって浮かばれる結果になっていればとても素晴らしいなと思います。
そしてこのシリーズに出会えてよかったです。シリーズがこれで完結するのだろうと思うと寂しい気もしますが彼らファミリーの物語はこれからも続きますし、ファミリーの未来に幸あれと思います。