同名の非合法公道レースゲームから着想を得た作品でワイスピシリーズほどではないにせよこちらも取り上げたいなあと。あちらは
1・2・4作目、
3・5・6作目、
7作目の3本構成になりましたがこちらは大丈夫そうです。ただ内容の正確性が保証できないです。

地元であるキスコにおいて日中は自動車修理工で夜は1969年型フォード・グラントリノを駆ける天才ドライバーの顔を持つトビーはとある非合法レース(因みに他の面子車両は把握してないので割愛)でいつも通り優勝を遂げた直後にライバルで富豪ディーラーのディーノからS197型シェルビー・マスタングを完成させてくれるよう頼まれます。

現実に販売されているS197型フォード・マスタングのチューニングカー(
こちらの記事でも取り上げてます)とパッと見は変わらないものの給油口は左じゃなく右にあるので特注の意味合いもあるのでしょうが実際のところは不明です(フィクションなので気にするだけ野暮かもしれません)。
乗り気じゃなかったものの工場の窮状から背に腹は代えられなかったので一応引受けそして完成させたものはシェイクダウン走行時に良好な性能を誇っていました。その為完成パーティの際に出会ったセレブがディーノの売却予定額以上で契約することとなります。
その後トビーは弟分であるピートの敵討ちとディーノへの復讐から、「デレオン」という全米最大の違法公道レースに参加を条件に先述のセレブから借り受けます。45時間という時間制限の下で警察に追われたりディーノからの妨害に遭いつつも持ち前の運転技術と彼のためにヘリを盗んだ友人の助け(ヘリでマスタングをつるして移動という大胆な方法。なお、友人は逮捕されるものの覚悟は決めてたようで)もあって開催地であるサンフランシスコに到着する(因みに出場権は警察との大捕物等を見ていた主催者により既に出されていました)のですが夜間に追跡者が突進して横転・大破して使い物にならなくなってしまいます。

トビーは窮地に追い込まれますがその後ディーノが秘密裏に自らのガレージに隠していた赤いケーニグゼグ・アゲーラR(劇中では欧州仕様で、米国内では違法)を引っ張り出しそれで参戦にこぎつけます。
実は先述のマスタングの売却に対し憤ったディーノがトビーに車両の売却益を掛けたレースを持ち掛けられておりその際に同車が用いられていました。その際ピートも参加し三つ巴(因みに3人ともアゲーラRを使用しておりトビーがフロントに「M」のようなストライプ入りのグレー、ピートが同様のストライプ入りの白、ディーノが真ん中に黒いストライプ入りの赤の個体を使用していました)で公道バトルを行なうのですが劣勢に立ったディーノが焦りピートの車両に接触して体勢を崩したところを抜くつもりが画像の様に空中を舞い落下・炎上、ピートは焼死してしまいます。そしてトビーはピートを助けに戻りますがディーノは卑劣にも逃亡し結果トビーは事故の過失致死責任と車両3台の窃盗という謂れのない罪を問われ投獄され(白のアゲーラRはそのとき差し押さえられたのでしょう)工場も閉鎖されてしまいました。無論バトルを持ち掛ける方もそれに乗る方もどっちもどっちなのでそれ相応の罪は問われるべきでしょうがこの場合トビーは冤罪でホントに悪いのはディーノであるだけに胸糞が悪いです。しかも葬儀にも顔出しませんでしたし。
そして2年後仮釈放されたトビーは復讐を誓いそれから先述の経緯を経てデレオンに参戦します。ディーノは同車両を見た際に驚きを浮かべていましたがある意味自らの罪の証拠でしかも裏工作により存在しないこととされていたので無理もありません。
殆どルールなんてないに等しいデレオンにおいてそのうえ警察まで介入しクラッシュ&脱落多発の中で最終的にディーノとの一騎打ちとなりやがてディーノがピートを死に追いやったレース同様体当たりを仕掛けますがそれを察知して急ブレーキを掛けたことで回避、その後遺恨の相手とはいえ死なせるのはピートが浮かばれないことから助けた上で顔を殴った後で警察に追われつつも完走しました。
その後すべてを成し遂げたトビーはピートの死の真相を白日に晒す為にも潔く警察に確保され公道レース行為に関する罪を問われました。

因みにディーノはランボルギーニ・セスト・エレメントを用いていました。同社のガヤルドをベースに軽量化等が施されたサーキット専用車両(元々はコンセプトカー。給油口が如何にもレーシングマシンって感じで割とツボです)ですがそれを公道レースで使うあたりセレブの力かもしれません。ただピートを死に追いやったレース同様ビリからのスタートだったこともありそのレースと同様一部車両は体当たりしてクラッシュさせていました。そして先述の通りトビーと一騎打ちとなり彼も体当たりしてクラッシュさせようとしましたが同じ手を食わなかった彼にかわされて横転・炎上します。
ただ車内で焼死したピートと違い彼はトビーが車外に出したことで命は残してもらえました。そして警察に逮捕されトビーが冤罪を被せられた罪状を問われることとなりました。デレオンには他に

マクラーレン・P1(英マクラーレン社の製造するスーパーカー。なお、
一定の条件を満たさねば購入不可)

サリーン・S7(米サリーン社の製造するスーパーカーで
日本では木村拓哉氏が所有。劇中では銀)

ブガッティ・ヴェイロン(仏ブガッティ社の製造するスーパーカー。
こちらの記事でも述べてますが最高速度ギネス記を誇り
日本ではビートたけし氏が所有)

GTA・スパーノ(西GTAモータースの製造するスーパーカー)も参戦していました。自分は観た時点ではスパーノ以外知ってましたがそういったスーパーカーが一堂に会するのは結構俺得です。
尤も、P1はディーノが体当たりして横転しちゃったしそれ以外も警察の妨害や潰し合いで大破しちゃったのでその意味では惜しいものです(そのため一部はレプリカを用いていた記憶があります)。
因みに説明があった方がよいと思い括弧書きしてますが邪魔だったら申し訳ないです。

あとレースに参戦した車両ではないですがディーノはメルセデス・ベンツ・SLRマクラーレンロードスター(クーペの方なら日本では江川達也氏が所有)も持ってるそうで序盤のレースでもこれに乗り付けて観戦しそこでトビーに声をかけてました。ざらに見かけるクルマじゃないですし「ある意味これ持ってるあたり本気で金あるんだなあ…」とふと思いました。

178日の刑期を終えたトビーが刑務所を後にした際、キスコからサンフランシスコまでトビーと行動を共にした(尤も、先述のマスタングのクラッシュで腕を骨折し入院せざるを得ませんでしたが)女性カーディーラーのジュリアが公開当時販売が始まったばかりのS550型フォード・マスタングで彼を迎えに来ました。まさか同車が登場するとは思ってもみなかったです。
車両に関しては以上です。
なお、感想としてはワイスピシリーズほどではないにせよカーアクションや現行の同シリーズでは少なくなった公道レース要素などがCGなしで観られたので観た甲斐はありましたし「アクションの限界を覆す」という日本版キャッチコピーが伊達じゃなかったと思います。
あと予告編で使われたMuse『Butterflies and Harricanes』や終盤で使われたリンキン・パーク『Roads Untraveled』が好きです。
ブログ一覧 |
劇中車 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2016/04/17 18:42:18