
4月16日にこの2作品を観てきたもので。といってもクルマがメインの作品じゃない(特に前者)のでり上げる量は少なめですが色々考察できるネタがあると考えたもので。
まずは『僕だけがいない街』実写版の方から。アニメ版との比較になるのはご容赦を(原作は未見なので触れようがありません)。
因みに感想としては「後半はどうしてああなった…。それ以外はいい意味で原作をなぞってたのに」って感じです。別になしというわけではないですし原作者からの注文がなかったそうなのであれはあれでとは思いますがアニメ版の方が個人的には良かったな、と。

2006年の一巡目(冒頭から1988年への最初のリバイバルまで)において悟の母親が児童誘拐の様子を見かけた際、その犯人はホンダ・エリシオンを用いていました。三巡目(病院で意識を取り戻してから)では悟が犯人の前に立ちはだかりそこからビルの屋上で対峙します(それ自体はアニメ版でも同じ感じでした。尤も、結末は違いましたが…)。
やはりワンボックスカーって誘拐に向くのかしら。因みにアニメ版がどうだったかは覚えてないです(録画した奴はダビングしてた記憶があるので確認する機会があれば追記するかも)。

二巡目(1988年からリバイバルしてから警察に確保されるまで)では愛梨とコンタクトを取るも警察に見つかり確保、泣きながら後悔する愛梨に対し自らを信じてくれたことを感謝しながら警察車両に連れていかれるもそこで再びリバイバルが起こる…(これはアニメ版でも全部ではないにせよ大体は同じ)のですがその際の警察車両はGRX130系トヨタ・マークXでした。

前期・後期どちらだったかは覚えてませんでした(たぶん前期)が、同型の生産は2009年からなのでどっちにせよ年代考察的にはおかしいのです(先代にあたるGRX120前期型だったらセーフなのですが…)。重要な点ではない・突っ込むのも野暮・割とメジャーな選択肢だから(『純黒の悪夢』でも公安車両として登場してましたし)というのはあるでしょうがある意味詰めが甘いなと思いました。

なお、アニメ版ではS180系トヨタ・クラウンとなっており考察的にはセーフです。

因みに序盤でドライバーが心臓病で死んでてコントロールを失ったトラックから信号待ちの児童を助けた悟をはねてしまったのはG10型日産・ブルーバードシルフィ(前期・後期どちらだったかは失念)でした。

1988年では雛月が母親の虐待から救われた際に児童相談所が用いていたのはダットサン・サニーバンだったと思います(バッジに「SUNNY」の文字があったので)。

またその後のシーンで八代先生が藤沼親子を乗せてたのはEF系ホンダ・シビックセダンだったように記憶しています。

その後、白鳥潤の車両を追ってた際にはT140系トヨタ・コロナを用いており悟を助手席に乗せていたと記憶していますが実は潤の父親の所有車両を真犯人である八代先生が拝借したものでした。

なお、アニメ版では藤沼親子を乗せるのも車両を追う際も潤の父親の所有するEF型ホンダ・シビックシャトルを用いてた記憶がありこちらは悟を乗せたまま湖に沈められました。
次に『名探偵コナン純黒の悪夢』の方について。
アレに関してはいつも通りですがあまり深く考えるのも野暮かと思い深く考えず観ることにしてるのでそこそこ楽しめました(が、真面目に考えればいかんがなと言われてもしょうがない気はします)。
とりあえず作品の質如何は兎も角黒の組織絡みの所為か随分気合を入れてるのと「あの人とあの人そう言う関係だったのね」という点と線のつながりを前作・前々作共々感じました。

謎の女(声を当てているのは天海祐希さん)が警察庁から逃走を図った際に通行車両であるGX61型トヨタ・コロナマークIIを奪います。その後高速道路でカーチェイスを行ない逆走して赤井さんを轢こうとしますが彼の放った銃弾でタイヤをバーストさせられクラッシュ、他の通行車両(路肩に置かれた大破車両)ともども地面に落ちて大爆発を起こします。なお、女はその前に脱出し海に逃げましたがその後記憶喪失に陥ります。
何とも旧いチョイス(因みに販売は1980年~1984年)すぎて一瞬車種が把握できなかったほどですが劇中でも女に付着していたフロントガラス片からコナンが車両事故に遭ったと推測していました。

ただあまりにも車両としては旧過ぎて見つけられなかったのかエンドロールの実写パートではX100系が用いられていました。

赤井さんの方はもともとシボレー・C/Kに乗ってた(怜奈さんを組織に再潜入させるための作戦に際し炎上)のが本作では彼らしく赤いS197系シェルビー・マスタングGT500に搭乗していました(随分様になってました)。

本編ではカーチェイスのシーンだけでしか登場してませんでしたがエンドロールではしっかり登場していました。
因みに私事ですが観賞前に黒い個体を大阪市内のホテルで偶然発見してたりします。
もしや2代目マイケル・ナイトか。

安室さんの方は原作等同様FD3S型アンフィニ・RX-7(劇中では白ですが画像の赤なら佐藤刑事が搭乗)に搭乗しており、カーチェイス後も病院や組織による訊問の際に登場していました(その際カーチェイス時の傷が残っています)。
作品自体とは外れますが彼がRX-7に乗ってるのもは元ネタであるアムロ・レイがRX-78-2 ガンダムに搭乗していたからだと思われます(因みに同機の名前の由来はスタッフの中にRX-7乗りがいるからとの噂があります)。

ただエンドロールで登場してた個体はマイナーチェンジ後の仕様となっていました。自分が観たところではグレードはスピリットR(最終限定車として1500台が販売された代物)と思われますが実際のところはわかりません。

他には怜奈さんと安室さんの訊問時にジンの愛車としてポルシェ・356A(画像は356Cですが劇中の外観的にはこちらが適当かと。劇中では黒)が

警察病院付近でキャンティの愛車としてダッジ・ヴァイパーが

東都遊園地に向かう際に阿笠博士の愛車としてフォルクスワーゲン・タイプ1が、

FBIの車両としてC219型メルセデス・ベンツ・CLSクラス(劇中車のルーフ部分はかつてのA209型CLKカブリオレを意識したのか黒)が登場していました。
謎の女と赤井さん、FBI以外はおなじみの車両でした。因みに全部把握してるわけではないですがナンバーが声優の誕生日や語呂合わせとなってるものもあるので確かめてみるのもアリかも知れません。

本題は以上ですが余談として、既にご存知の方もおられるでしょうが赤井さん、安室さん両者とも中の人が自動車と造詣があったりします。
前者の場合それこそホントにガンダム絡みで
トヨタ・オーリスのシャア仕様なんてのがあるほか2011年より「
おぎやはぎの愛車遍歴」でナレーターをされています(同番組は自分も録画して観てるので池田秀一氏の声を毎週耳にしています)ので実際のところはよく知らないですがもしかしたら池田さんもクルマ好きの一面があるのかもしれません。
後者の場合20代の頃からクルマに拘りを持つようになったとのことで声優界におけるクルマ好きとしても有名(尤も、PCの方がそれ以上にかも知れませんが)と聞いているほか1986年より「
カーグラフィックスTV」のナレーターをされています。
その意味では彼らが声を当てているキャラの搭乗車種が良い趣味をしてるのも肯けると個人的には思います。
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劇中車 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2016/04/17 03:06:40