『渇き。』登場車種について（ネタバレ含む）

最近過去記事からの分離ばかりですがご容赦を。本音を言えば『シマウマ』『64 ロクヨン』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』あたりも書きたいのですがまだ整理できてないので。

それはさておきアレはまさに問題作で賛否両論も無理ないわと思うものの個人的には好きですが薦めたら人間性問われますし、ヒナタカさんが唯一測定不能って言ってるのもなんかわかるから怖いです。
あと母親が「役所広司さんは最近の精錬されたのよりかつての泥臭さのある頃の方が好き」と数年前に言ってたのを思い出し「ある意味昔のような感じに戻ったのかな」と推測してみたりもしてました。まあ、どの道薦められませんし母親の言い分はどちらかといえば『バケモノの子』の方が近いでしょうが。

本題ですが、主人公の藤島昭和の愛車は330型日産・セドリック（劇中では緑）で、劇中では登場頻度が多いことからある意味これも作品の主役と言ってもよさげですし正直、あれは近年の作品の中でも劇中車の引き立ってる方かと思います（それ故自分も含め注目してた方が結構いました）。
因みに原作である『果てしなき渇き』は未読なもののそちらはトヨタ・カローラというのは聞いてますがどの世代かわからないので何とも言えませんし画像は割愛します。

活躍の極めつけは資産家から献金を受けている上に殺人嗜好のある愛川という刑事とデパートの屋上駐車場で対峙した際でしょう。そこでカーチェイスを繰り広げた末に愛川が所有するプジョー・206に突っ込みます。さらにその後には刑事時代の藤島の後輩である浅井まで轢いてますがどういうわけか生きていて「なんなんだこいつ」って感じでした。
ヴィンテージ物と言える車両なので勿体ない気もする反面（修理してくれるならいいのですがそのままスクラップと化すのはやだなあ…というのが本音）、「このクルマ強すぎだろ!」ってなりますしこのクルマでよかったな、と（因みに撮影に際して2台使われてるとのこと）。
こいつがまた劇中ではニコニコしまくってるのですが普通に悪辣っていうかゲスいです（原作では生真面目さがあるようですが）。

因みに思い違いでなければこの前には愛川はC219型メルセデス・ベンツ・CLSクラスも所有しています。やっぱ金持ってんだなあ（偏見）。

また浅井はS170型トヨタ・クラウンアスリートの捜査車両（ある意味定番）に乗っていますがそちらも藤島のグロリアに横から突っ込まれていました。

藤島の娘である加奈子の担任・東は2代目トヨタ・エスティマ（劇中では褐色系だった記憶が）に乗っていました。
彼女はまだ良心的かと思いきや終盤の展開で「彼女が加奈子を刺殺し雪山に埋めていた」という結末が判明し藤島が雪山を掘って遺体を探しているラストでしたが、これに際して加奈子を呼んで乗せてそれから…という感じでした。

記事は以上です。
大体モブですが主役車両であるセドリックだけはその活躍が観たい方にはいいのかも、と思うところは少々ある反面で最終的に大破してますしそもそもの作品性がアレ（中島監督の前作である『告白』が如何にましだったかと個人的に思います）なので…薦めない方がいいでしょう。