
2023年5月19・20日に『ファイヤーブースト』観賞したので執筆します(間違いがあれば申し訳ございません。あと、11作目観賞後にそちらも追記する可能性はあります)。
なお、
1・2・4作目、
3・5・6作目、
7作目、
8作目、
スピンオフ1作目、
9作目の記事も書いているのでそちらも目を通してもらえれば有難いです。

作品の感想としては、やはり4~5作目以降の過去作同様荒唐無稽にも思えるアクションを楽しむ作品であったように個人的には感じました(そしてそれがいい)が、レース描写や過去作を彷彿とさせる描写があったとも感じました。
ジェイソン・モモア氏演じるダンテ・レイエス(『MEGA MAX』の敵であるエルナン・レイエスの息子)が本作および次作の敵であり、ドミニクに財産や父親を奪われた(ただし父親に関しては直接的に命を奪ったのはホブスのほうであり、そのこともあってミッドクレジットでは彼も標的にされていました。ていうか出られたのか…)ことで彼や彼に係る人物を巻き込んで復讐する形となっています(無論エルナンのやってきたことを考えるとダンテの行いは逆恨みと言えるでしょうしダンテも父親の所業を否定しませんでしたが、「父想いの息子」という意味では不思議でもないでしょう)が、個人的な印象を言えば「憎悪というより自分に持っていないものを持っているドミニクへの嫉妬や関心がデカいのでは」「ていうかサイファーの元部下の遺体と談笑しているくだりもあるしそもそもの精神状態がいかれてるじゃねえか(事実、作中でエレナが生前得ていた情報では若い頃から
ソシオパスのケがあったらしく、また冒頭ではダンテの母親も見限っていたことが言及されています)」「サイファーも許せない存在だがダンテは存在自体が恐ろしい」って感じでした。
あと、ジェイコブがリトルBにとっての「良き叔父」ぶりを披露し(ラップのくだりは中の人ネタでしょうが、児童が汚い言葉を使いそうになったのを注意するくだりではそういう作品でないとはいえ個人的に特に感じました)、そして甥とその父である兄のためなら命を張る覚悟をしていたのが個人的に印象深いです(シリーズ的にはハンの例だってありますから生きていても不思議ではありませんが、覚悟を決めたほうがいい描き方にも思えました)。
早いですが次作が楽しみではあります(それまでいろいろ頑張らねば…)。本作を観てるといつも通りっぽいけど「これ本気で終わらせにかかってる」ようには個人的に感じましたし、こうなったら『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』みたくきれいに終わってくれたらと思います。
まあ同作の4DX上映が本作上映を機に終わった感じがあることに加えてヴィン・ディーゼル氏以外にも両作品出てる役者がいるのは何とも皮肉ですが…。無論『ザ・スーパーマリオブラザーズムービー』の影響もあるので一概に本作だけの所為ではないでしょうがそれはそれで主演的に皮肉…。
https://www.alvolante.it/news/tutte_auto_del_film_fast_furious_five-4588640001/foto#fast_furious_five_5_2011_13_6
本題に入ります。車両の説明において本作の内容と脱線することがあるのは御愛嬌です。
冒頭、本作の10年前にあたる『MEGA MAX』終盤のシーンでドミニクとブライアンがそれぞれ運転する2台の黒の2010年式ダッジ・チャージャーSRT8が登場します。
同作での描写以上のことは描かれていないので活躍内容は上記の当該記事リンクを参照するのが手っ取り早いですが、大方は『MEGA MAX』からのアーカイブにしても一応本作のために新録したシーンもあるようです(後述するトゥアレグもおそらく然り)。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2004_Volkswagen_Touareg_V6_Sport_Automatic_3.2_Front.jpg
黒の2004年型フォルクスワーゲン・トゥアレグに関しても然りですが、うち1台をダンテが運転しその後ドミニクの運転技術で金庫をぶつけられ海に投げ出されていたことが判明するほか、現代パートにおけるリオデジャネイロの嘗てエルナンが命を奪われたまさにその地での銃撃戦とダンテとの対峙でも登場していました(ドミニクに思い出させるためにわざとやってたのかもしれません)。
(8月24日追記)
監督によるコメンタリによれば、トゥアレグに金庫をぶつけられ吹っ飛ばされるダンテのくだりのあたりが新録みたいです。
https://www.latercera.com/mtonline/noticia/dodge-charger-daytona-srt-concept-un-vistazo-a-la-era-de-los-muscle-cars-electricos/VIDYF6HQPVFTNEP55LZ6ELOVPU/
ドミニクの自宅前でファミリーやドミニクの父方の祖母(説明を聞く限りでは9作目に登場したジャックと血が繋がってるように解釈しました)であるアブエリタが集うシーンにおいて、家の前に停められている車両の中に黒いダッジ・チャージャーデイトナSRTバンシーコンセプトがあり、パンフレットによればドミニクのもののようです。
同車種は端的に言えば
3代目LD型チャージャーと
3代目LC型チャレンジャーの両車種の後継車種である2ドアクーペでありなおかつ同ブランド初のバッテリー式電気自動車となるもののそれでいて内燃機関車の排気音を再現しているそうですが、実際に聴いた感じだとなんか掃除機のように個人的には感じました(動画で観た感想なので生だったら印象は異なるかもしれませんが)。
ただ、モデル消滅よりはいいのかもしれないとも思います。
(2023年7月30日追記)
チャージャー及びチャレンジャーの型式訂正しました。
(2024年3月6日追記)
米国で現地時間5日(具体的な時間は解りませんでしたが日本時間だと6日)に量産車仕様が発表されました。
コンセプトでは2ドアでかつバッテリーEVでしたが、量産車仕様だとそれ以外にもLX型やLD型同様の4ドアセダンも用意されているほか、直6 3.0リッターターボエンジンも用意されている(ダッジ公式が挙げてる動画では2ドアに設定されているのは確実っぽいですが4ドアは如何かは不明)とのことなので思ったよりはバリエーションはあるようです。あとダッジ公式が挙げてた動画を観た感じだと排気音の掃除機っぽさは薄れてましたが、実際の車両だとどうなってるかはわかりません。
とはいえ、EVモデルと引き替えにV8エンジン搭載モデルが消滅したのはやはり寂しい限りですし、否定的意見もやはりあるようです(そして個人的には無理もないと思ってます)。
なお、これに先駆けてLD型チャージャーやLC型チャレンジャー(因みにプラットフォームはLX型チャージャーのそれの短縮版)、チャージャーの兄弟車種であるクライスラー・300も2023年に生産を終了しました。
2ドアモデルに関してはLC型チャレンジャーの、4ドアモデルに関してはLD型チャージャーの後継ということに先述したようになるでしょうが、後者に関してはブランドは違えどクライスラー300の受け皿の側面はあるのかもしれません(あと、2ドアでも初代チャージャーは意識してるでしょう)。
https://www.motortrend.com/news/2024-delorean-alpha5-motors-ev-power-price-on-sale/
また、電気自動車枠では銀色のデロリアン・アルファ5も、ダンテの策略で部下に裏切られ(その部下のうち、ダンテの後についていった部下は先述したように変わり果てていますが…)手負いの状態となったサイファーがドミニクの自宅に赴く際に用いられました。ていうか個人的にはなんか意外なようなそうでもないようなといった感じでしたが、パンフレットを読む限りだと「クールで洗練されてるから」っぽいです。
名前でわかるとおり、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで知られるデロリアン(尤も、あのタイムマシンのベース車種の名称自体は「DMC-12」が正しいですが)ことデロリアン・モーター・カンパニーのことですが、法人的には同作の製造元である1975~1982年に存在した初代法人から名称や設備を引き継ぎ1995年に設立された2代目法人が2022年に発表した車両がアルファ5であり、DMC-12同様ガルウィングドアを採用しています(本作劇中でも上に開いている様は描かれています)。なお、DMC-12が2人乗りなのに対してアルファ5は4人乗りであり、初代法人の頃にありつつも実現しなかった構想がある意味で実現した形となっています。
個人的には、DMC-12のほうが好き(というよりそもそもクルマ好きになったきっかけ)とはいえ形は如何あれ復活したのが喜ばしく感じます。
https://www.zougla.gr/automoto/news/article/i-pagani-ton-55-ekat-evro-ine-oniro
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nissan_Fairlady_Z_432_(1970)_front-right_Toyota_Automobile_Museum.jpg
電気自動車が登場するのはある意味時代を感じますが、内燃機関も勿論登場します。
先述のチャージャーデイトナSRTコンセプトのシーンでは他に青い2022年型パガーニ・ウアイラトリコローレ(上画像1枚目。世界限定3台という希少な代物)や上が黒で下が赤のツートン仕様の1971年型ダットサン・240Z(日本でいうS30型日産・フェアレディZ。上画像2枚目はそちらの仕様)が停まっていました。
パンフレットによれば前車はローマン、後車はハンのものらしいです(すごく納得です)。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Dodge_CHARGER_500_mid-year_1970_in_FAST_X_(4).jpg
ドミニクの代名詞である黒い1970年型ダッジ・チャージャーR/T(ただ、サイドには「R/T」エンブレムがありましたがフロント部のエンブレムは「Charger 500」でした)も欠かせません。
ドジャースタジアム駐車場にてリトルB(8歳)を運転席に乗せて運転を教えたり(早熟に見えるかもしれませんが、
世界ラリー選手権に参戦しているカッレ・ロバンペラ選手等の例も現実にあるようです)、その後のファミリーの集いに向かったり、リオデジャネイロにおいてダンテとのストリートレースで用いたり、ポルトガルの高速道路のくだりにおいてリトルB救出にあたってアラン・リッチソン氏演じる秘密組織所属のエイムスが操縦する飛行機から落下(『SKY MISSION』を思い出しましたが、同作と違ってパラシュートはつけていません)させて追手車両である三菱・パジェロをペシャンコにしながら着地した後、ジェイコブの運転するエルカミーノ(後述)を伴い走行しますが、ダンテの運転するフェアレーン(後述)に追突されて反対車線に落とされ『EURO MISSION』よろしく逆走する事態に陥った上に敵車両に遭遇するもジェイコブが文字通り命を張って退け(後述しますが本当にジェイコブは漢です…)、『ICE BREAK』のニューヨークのくだりで自車を引っ張る車両を薙ぎ倒したが如くヘリコプター2機に吊るされても機転を利かせ加速して同一車線に飛び移って『スーパーコンボ』よろしくヘリを墜落させた挙句ハンマー投げのごとく振り回して敵車両を薙ぎ倒し、フェアレーンもスピンさせるとリトルBを『SKY MISSION』終盤のラムジーみたく奪還したのでした。
その後エイムズの指示でダム方面に向かうと2台のタンクローリー(余談ですが、トランスフォーマーを想起した方もいたようです。8月にビーストウォーズが公開されますし、エップス軍曹の中の人もいるので意識したのかもしれません)に追い詰められ、その際には導流壁に向かってダイブして壁走りしNOSを作動(あのCGは個人的に「うおおお!」となりました)させて加速しながら減勢池に突っ込んで大破しました(各部分名称は
横山ダムの図を参考にしましたが、間違っていれば申し訳ございません)。
なお、撮影に用いられた車両は
日本の様々な場所で展示されたことがあります(大和郡山と四条畷において撮影しましたが、欲を言えば左から撮れたらと思いつつも撮れただけでも運が良かったとも感じます)。
(6月11日追記)
USJのニューヨークエリアで6月10~18日に360度どこからでも撮影可能な状態で展示されてるとのことで観に行って撮ってきたのでそちらの画像に替えました。
出費は痛いですが後悔はないです。
(8月24日追記)
なお、ダムのシーンのNOS作動のアニメーションに関しては1作目のゼロヨンシーンのオマージュであることが特典で述べられていました。
また、エンジンはレクサスLS400(初代か2代目は不明)のものが搭載されているとのことです。
https://www.washingtontimes.com/multimedia/collection/muscle-cars-then-and-now/?page=3
また、ガレージにはレストア中のグレーの1970年型シボレー・シェベルSSが置いてありました。
ハンからは珍しがられていましたが、ドミニクによればリトルBと共にレストアするためのものっぽいです。
「ドミニクといえばチャージャー」の感は強い気がしますが、シェベルも1作目エンドロール後や4作目序盤で搭乗していたので縁が深いと言えるでしょう。
https://www.edmunds.com/dodge/charger/2023/srt-hellcat-widebody-redeye-jailbreak/
ローマ(というかバチカン)におけるダンテの策略による偽任務に駆り出されたローマン、テズ、ラムジー、ハンへ任務が策略であることをドミニクが伝えに赴いた際に用いていたのはグレーのダッジ・チャージャーSRTヘルキャットレッドアイです。
彼らを見つけた後、テズとラムジーが鹵獲した車両がダンテの手で二人を閉じ込めたうえで遠隔操作されてるのを速さで車両の前に出ることができましたが、球体型中性子爆弾が放出されてしまい、その上ダンテが軍警察に黒幕がドミニク達であると伝えたことからパトロールカーに追われながらも爆弾を制止させようと奮闘し、爆弾の前に立ちはだかって制止しようとして車体をぼろぼろにしたり、パトロールカーを退けたりしながらもクレーンに体当たりして動かし野球盤の要領でテベレ川に落として威力を減らしました(着水させれば10分の1ほどに抑えられるとラムジーが述べていたと思います)。
着地後も追うパトロールカーが吹き飛ぶほどの爆風に耐える羽目になったものの最後まで生き残りましたが、威力が減っても街は壊滅的被害を受けていました(ていうか被曝の危険性ぇ…)。
(8月24日追記)
なお特典によれば、撮影にあたっては元車種の時点で優れており意外と手は加えられてないとのことです。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Alfa-Romeo159-Carabinieri-di-Roma.JPG
なお、追いかけてくる車両はアルファロメオ・159ベースのパトロールカーです。
『007 慰めの報酬』でも同車種が登場してましたし、国的にも腑に落ちます。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2005_Lamborghini_Gallardo_(3952806385).jpg
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:1972_Alfa_Romeo_2000_GTV_(115.01)_at_Lime_Rock.jpg
ローマでの偽任務では、ローマンが搭乗する金色の2003年型ランボルギーニ・ガヤルドやハンが搭乗するオレンジに黒いストライプが入った1971年型アルファロメオ・2000GTヴェローチェが用いられていました。
どちらも乗り手らしいカラーリングなのが個人的には面白く、前者に関しては光の反射で敵車両に目眩しを仕掛けたりもしていました。
その後、デズとラムジーが鹵獲した敵車両に球体中性子爆弾を積んでいることが判明するとまずは二手に分かれた後で『ジェットブレイク』よろしく2台で車両を両脇から挟んで制止をはかりましたが、結局転がっていきました。その後カラビニエリが到着した際には既に乗り捨てていました。
(8月24日追記)
特典によれば、少なくともガヤルドはタイリース氏の要望も入っていたようです。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:1966_Chevrolet_Impala_(19392056594).jpg
また、ダンテの愛車は紫色の1966年型シボレー・インパラ2ドアハードトップです。
見様によっては毒々しい(上画像みたく赤ならそんな悪くない気がするのですが…。ダンテ曰く「下の毛も同じ色にしている」とのこと)ですが、妙に合ってる感が個人的にするから不思議です(何れにしても後述するフェアレーン共々チャージャーの相手としては申し分ないと思われます)。
ドミニクとのストリートレースにおいてはドミニクとダンテ以外の二人の車両(後述)が先頭を行こうとするとそれを面白く思わなかったダンテの采配で装備されているスイッチで対戦車両を爆破させることができるようで、作中では実行したことで他の車両を気にかけたドミニクをレースに敗北させたのでした。またそれ以外ではリオデジャネイロでの銃撃戦のシーンでも登場し、さらったイザベラ(エレナの妹であり、演じるのはダニエラ・メルシオーネさん)をトランクに入れていたようですが、その後現れたテス(前作以降行方をくらましたミスターノーバディの娘であり演じるのはブリー・ラーソンさん)がボンネットの上に立ち、ダンテが降りるよう言ってもテスが靴底をこすりつけていました。
その後は計画の都合なのかテスの行為の所為なのかは不明ながら乗り捨ててしまったのでした(その後どうなったかは描かれていませんが、言動を聞く限りでは愛着はあったようです)。
(8月24日追記)
特典によれば、モモア氏の要望も入っていたようです。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Porsche_911_(997)_GT3_RS_3.6_-_3_quart_avant.jpg
ストリートレースにおいてはイザベラが搭乗する黄色いダットサン・240Zの後期型と『MEGA MAX』でも登場したルイス・ダ・シルバ氏演じるディオゴが搭乗する緑色の997型ポルシェ・911が登場します。
前者に関しては端的に言えば、
宮本浩次氏の『冬の花』のPVに登場してる白い車両ですが、あちらとは違い
TRA京都・ロケットバニー製のカスタムパーツが装着されています(なお、サン・カン氏が手掛ける「
Fugu Z」にも同じパーツが用いられているのでその縁かもしれません)。なお、元々搭載していたL24型エンジンでは力不足とのことでRB26エンジンに換装しているとのことです。
後者に関しては『MEGA MAX』で登場した996型同様サイドに「GT3RS」のステッカーが貼られていますが、実際には下位グレードの可能性があるとも耳にしたことがあるため詳細はわかりかねます(おそらくGT3RSグレードで合ってるとは思われますが…)。
どちらも(大概の人間に言えることでしょうが)より先頭を走ろうとするも、先述の通りダンテが面白く思わずスイッチを作動させ後車は乗り手共々吹っ飛ばされましたが、前車はドミニクのチャージャーが体当たりしたことで横転するものの爆弾がその際に剝がれたこともあって爆発をもろに受けることがなかったことから乗り手が爆発に巻き込まれるようなことはありませんでした。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:1992_Ford_Mustang_LX_Hatchback_(14413806914).jpg
ドミニクの自宅がミスター・ノーバディがいなくなった後の秘密組織に襲撃されたことでリトルBを隠れ家に匿うことを考えたジェイコブが空港までの足に用いたのは前作において青年時代に搭乗していた青い1992年型フォード・マスタングLX(所謂「フォックスボディ」)でした。トランク内には偽造パスポート製造のための機械が搭載されているようで、ガソリンスタンドで停まった際に用いていました。また、センターコンソールにはカセットテープなどが収められていました。
作中では13歳の頃に手に入れたと語られており作中における現在まで所有してるのが個人的にすげえと思ってますが、リトルBからすれば側にあった黒いラムトラックで来たものと思ったら旧いポニーカー(一般的な車両と比べて小型・安価な車両のことですが、日本の基準で考えればそこまで小さくはありません。またジェイコブの話を考慮すると上画像の個体と同じく
排気量5.0Lのエンジンを搭載している仕様と思われます)で肩透かしを食らったとか立て付けが悪くなってたのかドアがなかなか閉まらずでウケがいいとは言い難い感じでした。
(6月11日追記)
リトルBの反応は芳しくなかったものの、より新しい年式と張り合えるみたいなので案外舐めたものでもなさそうです(チューニングされてるのかもしれませんが)。
(8月24日追記)
特典によれば、1993年時点でプロデューサーの愛車だったとのことです(但しそちらは黒)。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2018-Chevrolet-Camaro-ZL1-1LE-001-01.jpg
リオデジャネイロの高速道路のくだりにおいて被弾したテスを搬送するのにイザベラが用いたのは黒い6代目シボレー・カマロZL1 1LEパッケージでした。
姉と比べて自らのことを卑下している節があったイザベラでしたが、ドミニクに託し自ら動くのが頼もしかったです。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ford_Mustang_S197_Satin_Silver_Metallic_(1).jpg
因みに銃撃戦の際には護送車の後ろを走っていて襲撃に巻き込まれ横転し燃料漏れも起こしていた青い5代目フォード・マスタングGTを起こし常にアクセル全開にした状態で敵に特攻させたりしていました(その時点で爆発炎上しているはずですが、その後のシーンでも映っていることに加えてドミニクが外れたドアかボンネットかを盾にするシーンがあったので複数台いたのかもしれません)。ドミニクすげえ。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:1968_El_Camino.jpg
ジェイコブが搭乗するのは重火器を搭載した黒い1968年型シボレー・エルカミーノです。
作中では秘密組織の襲撃を受けジェイコブがリトルBを伴い向かった隠れ家にあったもので、作りかけのようでしたが襲撃を察知したジェイコブがリトルBを助手席に乗せて隠れ家を脱出し立ちはだかる敵車両を薙ぎ倒しながら高速道路に到達、それから暫くしてドミニクのチャージャーと邂逅してともに走りますが、高速道路進入の時点あたりから発生していた不具合を直そうとしたリトルBがトンネルに差し掛かったあたりで車両荷台部に移動してしまい、不具合こそ直ったもののダンテに連れ去られてしまいます。
それから暫くして燃料漏れに気づいて戦線離脱をジェイコブが考えていた矢先に先述したドミニクの前に敵車両が立ちはだかってるのを目にすると、ジェイコブはリトルBを命をかけてもドミニクの元へ帰すために敵車両に特攻し爆発炎上したのでした(この時、兄の陰から漸く逃れることができた旨を述べていました。前作に加え本作でも機内のシーンでも語られていたのでイザベラのように「慕いつつも引け目を感じていた」側面はあったのでしょう)。
この作品シリーズ的にはもしかしたら生きてるかもしれませんが…どうか本当にそうあってほしいものです(ドミニクとリトルBの表情が辛いです。元々慕ってはいたのでしょうが、道中を経て更にその思いが強くなっていたように思えたので)。
因みに同車種に関しての余談として、1968年型(モデル全体だと3代目)なら同ブランドの中型車種であるシェベルのピックアップトラック版と考えてよいですが、シェベルに関しては先述の通りドミニクが乗っていた車種なのでその意味ではその兄弟車種であるエルカミーノをジェイコブが用いているのはなかなか粋だと思います。
一方で1959~1960年に製造販売されていた初代モデルだと同年式のインパラの兄弟車種なのでそう考えると「ダンテと関わりある車種じゃねえか…」と思ったりしますが、年式が違うのに加えて『ICE BREAK』だと61年型の同車種をドミニクが従弟に譲渡してたりするので悪いように解釈することもないのでしょう(そもそもインパラという車種に罪はないですから)。
(8月24日追記)
特典では「ヘルカミーノ」と呼ばれたりもしてました。
なお失念してましたが防弾の設定もあるとのことです。
あと、「生きてると思うけど…」とは言ったものの、ラストに登場した人物のことを考えると「これはやはり生きてるだろうな」と思います(あちらの別れも辛かったですし)。
https://automotorpad.com/ford/797060-1967-ford-fairlane-craigslist.html
ポルトガルの高速道路でのシーンにおいてダンテが搭乗するのはワインレッドの1966年型フォード・フェアレーン500クーペです。
作中ではジェイコブとリトルBがエルカミーノを引っ張り出し敵車両を薙ぎ倒していく様を目にしながらも引っ張り出し、その後高速道路でエルカミーノの後部で不具合を直そうとしているリトルBを見つけると連れ去って助手席に乗せ、それからドミニクのチャージャーの後部に突っ込んで反対車線に押し出しました。
その後、ヘリコプターを撃墜し同一車線に復帰したドミニクがハンマー投げの要領でヘリをぶつけたのを受けて車両は損傷し、それからスピンした車両からドミニクはリトルBを救出したのでした。
これにより高速道路から外れる形となりましたが、ダンテはそれも織り込んでいたのかダムの天辺まで乗りつけて2台のタンクローリーを操縦していました(その時点でヘッドライトが片側完全に無くなってました)。
(8月24日追記)
なお特典によると、色などの仕様はモモア氏の要望もあったそうで塗装の様を見せたりもしていたそうです。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Osaka_Auto_Messe_2020_(224)_-_McLaren_SENNA_exhibited_by_S%26Company.jpg
基地のシーンでクィーニーもダンテの標的と知ったデッカードが搭乗する車両として赤いマクラーレン・セナが登場するようです。
英国車に乗るのは本作でも変わりないようですが、かつてマクラーレン・レーシングに所属していたアイルトン・セナ・ダ・シルバ氏の名にちなんだスーパーカーを乗りこなすあたりがデッカードのひとつの凄さなのでしょう。
なお、ティザー動画でも登場しています。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Osaka_Motor_Show_2017_(217)_-_McLaren_720S_COUPE.jpg
なお、ガレージには『SKY MISSION』のバギー(通称「ファスト・アタック」)や『スーパーコンボ』のマクラーレン・720Sと思しき個体も置いてありました。
なお本作では置かれているだけの登場でしたが、エンドロールのアニメーションでは走っていました。
(8月24日追記)
ローマにてダンテが搭乗するのは2022年型ハーレー・パンアメリカ1250です。
劇中では追うレティから逃れながらリトル・ノーバディの搭乗するSUVの車体に爆弾を貼り付けたり街灯を蹴って落としたり(それでもレティは巧い具合に抜けました。すげえ)していました。そして結果的にはレティがカラビニエリに包囲され脱落したことで逃げおおせてしまうのでした(そのため妨害信号が効かなくなりました)。
なお、撮影にあたっては装甲をある程度省いて軽量化しかつ動力系を強化してるようです。また、スタントを使わずモモア氏が実際に乗って演技してるようです。
ここまでが『ファイヤーブースト』の登場車種ですが、撮影風景を見るに11作目は下記車種も登場するかもしれません。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Lexus_IS_500%22F_SPORT_Performance%22_(5BA-USE30-BEZLH)_front.jpg
ロサンゼルスのシーンにて青いレクサス・IS500 F SPORT Performanceが登場するとの情報を耳にしましたが、撮影動画を観た感じだとホイール的に別グレードかもしれません。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2023_Nissan_Z_Performance_in_Seiran_Blue,_front_right_(NYIAS_2022).jpg
また、シーンは不明ながらRZ34型日産Z(日本でいうフェアレディZ)が登場しハンが搭乗するとされています。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:VeilSide_FFZ400_(3).jpg
というのも、『TOKYO DRIFT』においてハンのRX-7を手掛けたヴェイルサイドが本作に登場する車両のパーツの開発を示唆する発言をして暫くして同車両をはじめとしたハンが乗ってきた車両を彷彿とさせるカラーリングのZのカスタムカーである「VeilSide FFZ400」が東京オートサロン2023でお目見えした後に2023年5月5~7日開催の大阪コミコン2023で展示された際にパンフレットに「VeilSide HAN'S FFZ400」と記載されていました。
また、先述したティザー動画にて緑のZにテスが搭乗していることに加えて彼女が米国日産のCMに出演している縁があってかつCMによってはZに搭乗するバージョンがあるので(1件載せましたが、他にもあるので各位検索してみることを推奨いたします)彼女もZに乗る可能性は否定しきれません。
僕の推測があっていた場合、ジェイコブが前作で6代目マスタングシェルビーGT350、本作で3代目マスタング(前作はフィン・コール氏演じる若い頃なのでノーカン)に乗ってたのと見ようによっては似たようなものかもしれません。
(2024年5月13日追記)
『X2』と『MAX』の間(厳密に言えば4作目の直前)のエピソードにあたる『ロス・バンドレロス~盗賊たち』観たので其方のも書こうと思います(字数制限があるので『MAX』の記事に追記するのは断念しました)。
出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/20/1990_Cadillac_Brougham%2C_front_left%2C_05-16-2023.jpg
ハン(なお、彼によるとドミニクと出会ったのはメキシコでとのこと。尤も、それ以前から知っていたようですが)がドミニカ共和国入りした際、テゴが迎えに来た時に乗っていたのは銀色の1990年型キャデラック・ブロアムでした。
出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/81/1969_Chevrolet_Camaro_Z28_in_Butternut_Yellow%2C_Front_Left%2C_06-17-2022.jpg
また、ハンがドミニクがもとを訪れた際にドミニクが整備していたのは白い1969年型シボレー・カマロでした。
アメ車なのはある意味ドミニクらしいと言えますが、マッスルカーじゃなくポニーカーなのはある意味らしくないかもと思わなくはないです。
とはいえ色んな車種乗ってきてますからね。
出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/33/1966_Pontiac_Bonneville_Convertible_in_red%2C_front_left.jpg
ドミニクとレティが海に向かう(因みに『EURO MISSION』の会話はこの件のことを指しているという考察もあるようです)際に乗っていたのは白い1966年型ポンティアック・ボンネビルコンバーチブルでした。
劇中では運転中にレティがドミニクの前でアツアツな様を見せていたりしました。この状況でも運転できるのは凄い…(『MEGA MAX』のハンとジゼルの例もありますが)。