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あぶない特命係の青島/いいこまのブログ一覧

2024年05月22日 イイね!

日産レパードについて

※元は2016年7月7日の記事です。

私事もあって暫く更新がご無沙汰状態でしたが、「たまには映画関連以外も」って思ってましたし、ふと書き纏めたくなったので。と言っても知識量は比較的少なめで間違いがあるかもしれないのでどなたか指摘をいただければありがたいです。

まず源流について。
かつての日産店(後のブルーステージ)の主要車種であった1971~1976年に販売された610型ダットサン・ブルーバードUの上級仕様で直列6気筒エンジンを搭載するブルーバードU 2000GT(通称「サメブル」)に端を発しています。

その後1976年に810型にフルモデルチェンジしてからも直6エンジン搭載の上級仕様としてブルーバード2000G6が存在していました。

しかし1979年に910型にフルモデルチェンジした際に直6エンジン搭載モデルが廃止されるのですが、その翌年10月に910型ブルーバードをベースにホイールベースを拡大した北米向け車種であるG910型マキシマを基とするF30型レパードが登場、これが実質的な後継車種となります。

その縁もあってCMキャラクターは810型のCMにも出演した加山雄三さんでした。またそのこともあって1981年の『帰ってきた若大将』でも登場しニューヨークの街を走っていたそうですが、同車はアメリカで販売されている車種ではなかったので割と無理はあるようです。
それにしても'80年代前半だから無理もないですがCMが割と時代を感じます…。まあ「技術の日産」は最近も掲げてますが
あと、後述するTR-Xの方はアメリカを意識してるのね。

また日産店だけでなくチェリー店(後のプリンス店→レッドステージ)でも取り扱いされそちらは「レパードTR-X(トライエックス)」と名付けられました。なお、「TR-X」の由来は上に載せたCMでも述べられてますが「Technology Roman-X(技術、ロマン、未知)」からとのことです。なお、読みは「トライエックス」ではなく「ティーアールエックス」ですが後にY33型シーマのグレード名でも用いられています。
無印の方との違いはヘッドライトが無印の方は異型なのに対しTR-Xは角型4灯式となっていることぐらいでしょうが、歴代において唯一姉妹車が存在しかつボディタイプが2ドア、4ドア両方存在F30型においてCMを観る限りでは無印の方は4ドア、TR-Xの方は2ドアの方をメインとしていたのでしょう。
それ以外はどちらも相違点はないと思われます。
また、燃費計やフェンダーミラーワイパーといった世界初、業界初と言えよう技術が投入されているほか、スタイリングは販売当時としては先進的なものとなっていたようです。
ただ、実際の販売の方はというとレパード誕生翌年の2月に誕生したライバル車種であるZ10型トヨタ・ソアラと比較した時にエンジンが従来のSOHC方式(ソアラはDOHC方式でしかも6気筒モデルに絞っていたそうです)である上にただで性能が見劣りしてしまう(ソアラは170~190馬力であったのに対しレパードは105~145馬力)ものとなったことに加え廉価版モデルの存在がそれに拍車をかけてしまったことでブランドイメージを損ねてしまったという不遇な側面があります。

1982年9月にはマイナーチェンジで後期型となり、それに際して元々の排気量1.8L、2.0L、2.8Lのエンジンのうち2.8Lモデルが廃止されすべて5ナンバー枠(念のために説明しておくなら全長4700mm、全幅1700mm、全高2000mm、排気量2.0Lのいずれか一つでもオーバーしていれば3ナンバー枠)となりました。
ただ、1984年6月に3.0L仕様が追加されました。上のCMがそうですが、内容を見るに余程ソアラに対して走行性能で負い目を感じてたんだろうなあ…。なお、同仕様は230馬力を誇っていたのですがそれでも手遅れだったのかソアラの牙城は覆せなかったそうです。
因みに後期型は『あぶない刑事』においてモブとして登場してます

因みにインパネが前期型ではアナログだったのが

後期型ではデジタルメーターとなっています。

ソアラへの対抗心からであろう気がしますし、後述するF31型レパードのインパネも悪く解釈すればZ10型のそれ(上画像)を模倣したような感があるのですがこの時代は他の車種でも採用しているケースはあったそうなので単に時代的な物なのかもしれません。

1986年2月にF31型にフルモデルチェンジします。
G910型から1984年にPU11型にフルモデルチェンジしたマキシマが日本で「ブルーバードマキシマ」の名で発売されこちらがV6エンジン搭載であることから4ドアはこちらに譲ったことに加え、ソアラ(レパードの1か月前にZ20型にフルモデルチェンジしていました)を意識したことからR31型スカイラインと基本設計を同じくする2ドアに絞ることとなりました。その外観は若干冒険していた先代と比べるとソアラやBMW・3.0CSLクラシックを意識したようなところもあってクラシックな感じとなっており、その意味では先代と比べてあまり面白くないとの声をきいた時に「それも一理ある」と思いましたが個人的にはこちらの保守的なデザインの方が好きだったりします。
また、エンジンも先代は直4、直6がありましたがこちらはV6だけとなりました。販売網も先代と不変ですが「TR-X」の名は廃止されました。

(2024年5月22日追記)

4ドアに関してはWikipediaにおいては取扱店舗がF30型と同じ日産店(ブルーバード販売会社)であることから1988年登場のA31型セフィーロがそのポジションを担うという記述も存在します。
そういやF31型レパードとA31型セフィーロとではどちらもスカイラインの兄弟車という共通項もありますし(但し前者はR31型、後者はR32型)、どちらも『あぶない刑事』シリーズの捜査車両として活躍してましたね。


F30型が誕生の経緯から上級車であったのと比べるとF31型では(もっと言えば後述する後年のモデルも含め)高級2ドアクーペとしての性格が強くなった感があります(これもライバルがソアラだからでしょう)。
インテリアも座席最大の特徴はデジタルメーターでしょう。デジタルメーター自体は先述したようにF30後期型から採用されてるのですがF31型においては全面ブルーのものとなり、高い評価を得ていますし一般的に「F31型レパードといえばデジタルメーター」「デジタルメーター採用車種といえばソアラかF31型レパード」という認識が強い気がします。そして「レパードのインパネはソアラのそれにひけを取っていない」との声を聞きますし自分もF31型のそれの方が好きです(Z10型、F30型の場合時代を感じてしまうというのもあるのですがF31型の場合これはこれで時代は感じるもののより先進的に感じるもので)。まあどちらにせよ世間一般として時々故障して表示されない、そうでなくても光が当たると見づらい、アナログ式の方が直感的にわかりやすい、という欠点はあるのですが。

因みにZ20型ソアラのインパネはこんな感じ。こちらも好きです。

なお、初期のCMでは先代同様加山雄三氏が出演しています。
販売面に関しては先代の様にエンジンで印象を損ねることはなかったもののソアラが知名度を確立していたので最初のうちは苦戦を強いられることとなります。
しかし同年10月に『あぶない刑事』が日テレ系列で開始され同作で主役車両として用いられたことで結果的に歴代で最も有名なモデルとなります(個人的にも歴代ではこのモデルが一番好きです)。後述する後期型が登場すると劇中でもそちらに替わり映画3作目まで登場してましたし『さらば あぶない刑事』でも初期の頃の仕様が登場、旧いファンを唸らせたことと思われます。なお、CMを観るに青/銀ツートンが公式色と思われますし『あぶない刑事』の地方ロケ回や劇場版、後期型がそのカラーリングでしたが『あぶない刑事』『またまたあぶない刑事』『さらばあぶない刑事』の個体は金/銀ツートンが用いられこちらの方が有名となっています。
尤も、ソアラの方も『浅見光彦』シリーズで主役車両として登場しているのでその意味では五分五分かもしれませんし、結果的にレパードがソアラの後塵を拝するのには変わりないのですが…。
なお、そのソアラも『あぶない刑事』において敵方の車両として登場しレパードと対決したこともあります。

(2024年5月22日追記)
ただ、用いられたのは当時の現行型であるZ20型ではなくその前のZ10型でした。
これに関しては提供が日産であることややられ役に新車を使うのが憚られた可能性が考えられますが、僕の知る分では「Z20型にして現行型対決にしたほうが盛り上がったのに」という意見が大多数でした。


1988年8月にマイナーチェンジし後期型となりました。それに際して外観は丸みを少し帯びました。
前期型では下位グレードではMT仕様がありましたが後期型ではMTの設定は無くなりました。まあ、方向性的にはそれでも問題ないという判断なのでしょうが。

また、先述した前期型のインパネが評価が高かったにもかかわらず後期型ではアナログメーターにされています。なんてことを…(憤怒)とはいえこちらの方が視認性は良さそうなんだよなあ…。
一方で、エンジンは前期型と比べてパワーアップがなされています。これに関してはZ20型ソアラが230馬力を誇っていたことに対抗するための開発陣の尽力の賜物で、最上級グレードである「アルティマ」に搭載されたVG30DETエンジンは結果的に255馬力を誇りました。
ところがレパードが後期型に移行する3か月前に登場したFPY31型シーマがトヨタ・クラウンだけでなく当時人気だったソアラもライバル車種として想定し視野に入れたものの開発が終盤に差し掛かりエンジンの新規開発の余裕がなかったことからレパードの開発陣に頼んでVG30DETエンジン初搭載の座はシーマに譲ってもらう羽目になりました。その結果、シーマはブランドイメージを上げるのに成功し『シーマ現象』と呼ばれるほどの販売実績を誇ったのですがレパードの方はといえば2番手に回ってしまったのでインパクトが薄くブランドイメージはあまり上がりませんでした。
何とも不憫な子ですが『さらばあぶない刑事』で再登場を果たせたぐらいですし販売期間は1986年~1992年でZ20型ソアラ(販売期間は1986年~1991年)より長命だったことから歴代モデルの中では最も恵まれてるといえるでしょう。

また1989年には同車をベースに日産自動車の子会社であるオーテックジャパンとイタリアのカロッツェリア・ザガート(現SZデザイン)が共同開発した「オーテック・ザガート・ステルビオ」という車両が製造・販売されていたこともありました。
ボディにフェンダーミラーを融合したデザインが特徴的ですが法規制から一般的だった日本と違い殆どの海外諸国ではなじみが薄いことからイタリアに本拠地を置くザガート社が困ったという逸話があるほかデザイン的には受けが悪かったりします。また価格がバブル時代とはいえ1870万円と高価であり、さらに台数も200台近く(うち日本向けは100台ほど)なので見かけたらラッキーと言えるでしょう。
色物好きとしては一度でいいから生きてるうちにお目にかかりたいものです。

同年には米国において日産自動車の高級車ブランドである「インフィニティ」ブランドの最初の販売車両として姉妹車の「M30」が投入されました(この時大型高級セダンの「Q45」も同時投入されました)。

また1991年にはレパードにおいてはその4年前の東京モーターショーで参考出品されながらも投入に至らなかったコンバーチブルモデルのラインナップが登場しました。
モデル全体として装備面では充実してるのですがそれ故にオプションは存在せず、またトランスミッションが4速ATのみ、エンジンもVG30Eエンジンのみであることからインフィニティ車としては最も売れなかったと言われるほどの販売不振に陥りました。
海外旅行はしたいものの日本に骨を埋める気なので仮にもないことですが、もし米国に住むようなことがあればこれを普段の足に買うのも考えてみようかな、と思います。

1992年5月にJY32型にフルモデルチェンジしますが、2ドアクーペのみだったF31型に対しこの代ではY32型セドリック/グロリアをベースとした高級4ドアセダンのみとなっている上に「レパードJ.フェリー」という名で投入されておりこれまでと毛色が違うものとなっています。CMでも大分印象が変わった感じですし、F31型と比べると高級志向は変わらない(というより更に強くなってるかと)もののF30型、F31型にあったスポーティ要素は薄くラグジュアリー要素の方が高くなっています。とはいえY32型セドリック/グロリアよりかは味付けはスポーティなようですが。
これについてはF31型の時のベース車両であるスカイラインが1989年にR31型からR32型にフルモデルチェンジしたことに伴って開発が中止されたものの日産店のラインナップに穴が開くことを嫌った販社の意向からM30の後継であるJ30を当初日本導入予定はなかったにもかかわらず投入したという背景があります。
くどく述べてる様に高級志向であることから、オプションでフェラーリやマセラティの車種にも用いられる伊ポルトローナ・フラウ製のシートが選択できたそうですがその価格は80万円ほどだそうで。高ぇよ!なお、同シートは2016年現在この車種以外で国産車の採用例はないとのことです。
また、HD系マツダ・センティアも採用していた豪シュミットフェルトバッハ製の通常シートも50万円ほどだそうで、これによりベースであるY32型セドリック/グロリアと比べても高級志向が強くなっています。
またエンジンはF31型譲りのV6エンジンの他に歴代モデルでは唯一となるV8エンジンモデルが存在していたそうですが、J30の場合Q45との兼ね合いもあってV8エンジンモデルは採用されていなかったそうです。なお、このV8エンジンはFY32型シーマ譲りのものだそうです。
外観は当時の日産車の殆どに共通する尻下がりなデザインですが、元々のJ30が米国向けなので米国人の受けは恐らくよかったものと思われるものの日本では一部好事家ならともかく一般的には受けは悪かったそうです(但しNAVI誌は高評価を下していたそうです)。個人的には個性的なのでそこまで嫌いではないのですがそれでも日本市場で低評価を下されたのも無理ないだろうなあ、という感じです。
因みに「J.フェリー(J FERIE)」とはフランス語で祝日を意味する「Jours fériés(ジュール・フェリエ)」を英語風&欧米人名風に発音した造語だそうです。
あと、F30型やF31型のように特筆する登場作品はないですが『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』の序盤でちらっとモブとして登場していました。あちらも『あぶない刑事』シリーズ同様仲村トオル氏出演作ですが単なる偶然で狙った可能性は皆無でしょう。

1996年3月にはJY33型にフルモデルチェンジしましたが開発がバブル期だったJY32型と違い「失われた20年」に差し掛かった上に日産自動車の経営が危ういころの車種故にベースとなったY33型セドリック/グロリアとコンポーネントを共有した実質兄弟車となり、同時に車名も「レパード」に戻りました。

そういった背景もあってか個人的には歴代で一番個性が希薄に感じるのですが日産初の直噴エンジンであるVQ30DDエンジンを初搭載したモデルだったりするので特筆点がないわけでもないです。
また、柴田恭兵氏主演繫がりから初期の『はみだし刑事情熱系』でも登場していたそうですが、かつては柴田恭兵氏といえばはみ刑事というぐらい印象深く観ていたにもかかわらず覚えてませんでした。

私事ながら昔はこの代を意外とよく見かけていてレパードといえばこのモデルのイメージが一時期あったぐらいですしリアのウィンカーの位置が割とツボだったのが懐かしいです。

1997年10月に後期型に移行しますがその後1999年6月にY34型セドリック/グロリア(上画像は前車)と統合しモデル絶版となりました。
その為後継車種はありませんが実質的には(少なくともセドリック/グロリアをベースとするJY32型、JY33型に関していえば)Y34型セドリック/グロリアがそれにあたるのでしょう。
また先述でも触れてますが、インフィニティブランドにおいては初代M(エンジンがモノグレードなので初代の場合「M30」のみ)がF31型レパードでその後継であるJ(初代Mと同経緯で「J30」のみ)がJY32型レパードJ.フェリーとなるわけなのですが、その3世代ほど後継となる2003年に登場した2代目M(先2車種と同経緯で「M45」のみ)は日本におけるY34型セドリック/グロリアとして販売されているのでその意味でもやはり同車が実質後継と言えるでしょう。したがってF31型の系譜でも結局Y34型セドリック/グロリアが実質後継になるといえるでしょう。

そのため現行車種でF31型、JY32型、JY33型の系譜を継ぐのはY51型フーガ(米国では2010年より4代目M、2014年より初代Q70)と言ったところかもしれません。また、F30型4ドアの系譜も継いでいると解釈できるかもしれませんがコンセプト的には違うのかもしれません。

或いはV37型スカイラインセダン(米国では初代Q50)の方かもしれません。フーガよりは下のクラスですがそれでも現行モデルは高級4ドアセダンの括りに入れてもよさげな気がしますしこれならスカイラインをベースとするF31型の系譜を継いでると考えられる気はします。そういえば『さらばあぶない刑事』にR34型とV37型が登場してましたがその意味では起用は間違いではなかったのでしょう。

もっとも、F31型の場合は2ドアクーペなのでスカイラインクーペの方かもしれませんが。日本においては2016年6月時点ではV36型(米国では2007年よりG37クーペ、2014年より初代Q60クーペ)が最新なものの生産・販売終了してますがV37型(米国では2代目Q60クーペ)に切り替わるのは時間の問題と言えるでしょう。何れにせよ系譜はある意味継がれてると言えるのかもしれません。

また、米国におけるQ60はかつてのM30がそうであったようにクーペだけでなく日本仕様には存在しないコンバーチブルモデルが存在しているのでその意味でも合致するといえます。
F30型の場合でも2ドア/4ドア両方あるという点でやはりスカイラインに系譜は継がれてるのかもしれません。

また、ボディタイプが2ドアクーペのみ、高級志向(グレードによってはインテリアを上質なものにするオプションも)、パフォーマンスも高い、といった点で共通してることに加え『さらばあぶない刑事』でもかつてのF31型レパードのようなポジションで登場したことが共通してることからF31型の系譜はR35型GT-Rが継いでると過去記事で述べてますが、そもそもGT-Rの前身はスカイラインのハイパフォーマンス版であるスカイラインGT-Rなのでそういった意味でもやはり継いでいると言えるのかもしれません。

F30型の場合、ブルーバードの系譜から考えると現行車種だとB17型シルフィがあてはまるかもしれません。まあ、本当の意味でのブルーバードは2001年に絶版となってますし、「ブルーバード」の名を継ぐ車種であるブルーバードシルフィに関しても本来はベース車両がサニーである上に「ブルーバード」の名も2012年にB17型にフルモデルチェンジした際に消滅してますが。
それに何よりもコンセプトが異なる気がするので当てはまらないかもしれません。

それよりかは日本では販売されていないもののベース車両的にはA36型マキシマが当てはまるといえるでしょう。ただ、こちらはこちらでコンセプトはG910型の頃とは異なるのですが…。

(2024年5月22日追記)
2024年5月時点だと4ドアセダンはV37型スカイラインだけで2ドアクーペもGT-RとRZ34型フェアレディZの2車種だけの状況なので自ずとその辺りに絞られてしまう感じはします(フェアレディZは当てはまらないでしょうが)。

記事は以上となります。PCのメモリ不足で2度ほど作業が止まりましたが何とか書けました。
後継車種(というか今更ながら同じようなコンセプトであろう車種というのが適切かもしれませんが…)の考察に関しては完全に自分の独断と偏見なので異論は認めないわけにはいかないでしょう。
あと、元々書くつもりはなかったですがトヨタ・ソアラに関しても後々書いてみようと思います。
Posted at 2016/07/07 08:38:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ | クルマ
2016年07月20日 イイね!

トヨタ・ソアラについて

日産・レパードについて先日まとめてみましたが、ふと「ライバルであるトヨタ・ソアラの方もあげるべきかもしれない」と感じたため挙げるに至りました。
レパード以上に疎いので間違っていたらご指摘を。

70年代の欧米において、日本車は小型大衆車は高評価を誇っていたのに対し上級車種の評価が芳しくないことに加え地元企業保護の観点で輸入台数制限が敷かれていたことから上級車種を投入しないと利益が見込めないという背景があったそうです。

またトヨタ社内でも同社の代表車種である2000GTのような新しいイメージリーダーを要求されていたのも背景にあったそうで、メルセデス・ベンツ・SLクラスやBMW・6シリーズといった欧州の高級グランツーリズモが目標とされていたそうです(これらに関してはレパードも一説では参考にしたといわれておりF31型でそれが顕著ですが真偽の程は不明です)。

やがてレパードのデビューの4か月後の1981年2月にZ10型ソアラが登場します。なお、その前年には「大阪国際モーターショー」(大阪モーターショーとは別物ですがある意味前身と言える催し)において「EX-8」の名称で参考出品されていたそうです。
出足こそF30型レパードから遅れましたが、過去記事でも述べたようにそちらのエンジンが従来のSOHC方式でかつ105~145馬力であったのに対しソアラの方はDOHC方式をとっていたことから祖霊所に高出力化を図ることができたのもあってか170~190馬力を発揮しています(その後145馬力)。またレパードは廉価モデルが4気筒だったのに対しソアラは全グレードで6気筒に絞っていました。

それに加えエンジン以外ではTCCS、ECT、TEMS、エレクトロマルチビジョンといった先進技術も採用されました。

こうしたこともありレパードがブランドイメージを落としたのに対しソアラは高級パーソナリティクーペとしての地位を築き上げることができ、それに伴い元々同じ車格で存在していたクラウン2ドアハードトップも1983年以降は製造されなくなったそうです。まあ好きな方には申し訳ないですが個人的にクラウン2ドアハードトップよりソアラの方が魅力的に映りますしそれでよかったのかもしれません(別にクラウンの方が悪いわけではないのですが…)。

デジタルメーターに関してはレパードのF30後期型およびF31前期型にも影響を与えたのかもしれません(但し個人的にはF31前期型レパードのそれが一番好きだったりします。画像は割愛)。
因みに『あぶない刑事』27話においてライバルであるF31型レパードとカーチェイスをしていましたが、勝俣州和さん演じる犯人の所有車両という設定もあって最終的にはパンクさせられ御用となります。また、どういうわけかテールランプの接触不良を起こしていました(放送時点では後述するZ20型が現行型ですがそれでもああなるかなあ、と不思議に思うところです)。
それ以外にもあるのでしょうが把握できてないです。

1986年1月にZ20型にフルモデルチェンジしました。翌月にフルモデルチェンジしたF31型レパードにもコンセプト共々影響を与えたとされるぐらいにZ10型のエクステリアがすぐれてるということなのか曲線調にはなってるものの基本的にZ20型でもスタイルは継承されています(3車とも個人的にそのスタイルは好きなところです)。またデジタルメーターはさらに発展させる形で続投されています。
機能面においてはスペースビジョンメーター、エアサスが新たに採用されています。
開発に際しては「日本のプリンシパル」の別名を持つ実業家で自身もZ10型オーナーである白洲次郎氏のアドバイスも得ています(但し白洲氏は前年11月にこの世を去ってしまってるので見届けることはできませんでした。なお余談ですが白洲氏は白戸家の元ネタと言われています)。

インパネはZ10型同様のデジパネでした。
販売時期がバブル景気手前ということもあり高級にも拘らず売れています(F31型レパードも同様のことが言えそうですがあちらの場合『あぶない刑事』での活躍の方が強いといえるでしょう)が、暴走族も手を出してたこともあって社会問題化したそうです。

ただ裏を返せばチューニングベースとしてもよい素体ということなのかもしれません。何しろ兄弟車種がA70系スープラ(こちらの方が寧ろ素体としては良さそうですけど)ですし、販売終了から10年以上経っても現役で用いられた例は聞いたことがあります。フィクションも含めれば2015年公開の『ガールズ&パンツァー』劇場版で自動車部が使ってましたし。それにしてもまさかあの作品で見られるとは…。
ガルパンの例に関しては自分の周囲でも話題になっていましたがそれ以上に浅見光彦シリーズにおいて主人公が白い個体を愛車としていることの方が有名でしょう。ただあの作品のシリーズは殆ど押さえてなくて疎いのですが『熊野古道殺人事件』によればローン支払いは完了したもののその後「軽井沢のセンセ」が事故廃車にしてしまったそうです。何ともひどい話です。
それ以外にも登場作品はあるでしょうが押さえられてません。

1991年5月にZ30型にフルモデルチェンジしました。
トヨタ自動車の高級車ブランドであるレクサスから販売されている「SC」(なお、レクサスにおいては初の2ドアクーペ)のバッジエンジニアリング版として登場しておりある意味でJY32型レパードJ.フェリーと経緯は似ていますが先代、先々代と比べてコンセプトががらりと変化したレパードJ.フェリーとは違いZ10型、Z20型同様の高級2ドアクーペとしてのコンセプトは不変でした(まあ、JY32型にフルモデルチェンジするまでの1年間はF31型だったのでその間は…ね)。

デジパネも続投ですし。
ただ、北米市場では受けたものの日本市場においては過去のモデルと比べて日本人になじみが薄いデザイン故に販売は不調だったそうです。それでもレパードJ.フェリーと比べればマシだったのか結果的に10年ほど販売されることとなります(過去のモデルの場合スパンは大体5年ぐらいですしレパードと比べて人気だったのにそちらの方がスパンが長かったりします)。

あと、この代は最近でも意外に見かけますし、ハイパワーFRクーペなのでD1グランプリでも一時期使用されていました。尤も、兄弟車であるA80型スープラの方がより競技に用いられることが多かったでしょうが。
因みに誕生の経緯上輸出は念頭に入れられてましたが実際に輸出されたのはZ30型になってからです。Z10型・Z20型の頃に輸出されなかった理由は不明ですがZ30型がSCのバッジエンジニアリングとなりその代から輸出されるようになったのはインフィニティ・M30の存在だろうなと勘繰ってしまいます(どちらもエンジン排気量は3リッター仕様がありますし)。
Z20型同様浅見光彦シリーズにおいて主人公が白い個体を用いていますがこれはZ20型が軽井沢のセンセの所為で廃車となった後に彼が弁償したからと聞いたことがあります。というかZ20型よりも寧ろZ30型の方がテレビドラマ版ではよく用いられています。
また『64ロクヨン』後編でもとある人物が白い個体を所有していました。

2001年4月にZ40型にフルモデルチェンジしました。
Z30型同様レクサス・SC(エンジンが4.3L V8だけなので「SC430」。以下同表記)のバッジエンジニアリングとなるのですが、過去3代が2ドアクーペだったのがZ40型ではクーペカブリオレとなったことに加え後席はかなり狭くなってしまいました。
また外観の感じが変わってしまった挙句ジェレミー・クラークソン氏から酷評されたこともあります。
エンジンは過去3代で採用されていた直列6気筒が廃止されV型8気筒(UCF30型セルシオにも搭載された4.3リッターモデル)だけとなりました。

インパネもZ30型までのデジタル式からアナログ式メーターに変わりました。
タイヤに関してはトヨタ車で初めてとなるランフラットタイヤ(パンクしてもある程度の距離が走れるタイヤ。当時は現代と比べ採用数が少なかった)がオプション採用されていました。
しかし先述の不格好なデザインに加え車格に不相応な大排気量や自動車税、MT仕様がないこともあって販売は不調でした。

そして2005年8月に「レクサス」ブランドが日本でも展開されるのに従いソアラの名は廃止され日本においてもSC430を名乗ることとなりました(その際マイナーチェンジが加えられています。個人的にはマイナーチェンジ後の方がデザイン的には好きです)。SC430を名乗って以降はサービス向上に伴い価格も向上しましたが売り上げも向上したそうです。とはいえ2010年7月には生産終了となりZ10型ソアラからの29年にわたる歴史に終止符が打たれました。
因みに『ターミネーター3』ではマイナーチェンジ前のSC430が登場しており、T-Xが「この車気に入った」と言って元の持ち主を殺害して奪い、それからケイトの職場に向かっていますがT-850と交戦の際に大破していました。公開が2003年(つまりレクサスの日本進出の2年前)のためDVDの字幕では「そこのソアラ、止まりなさい」(吹き替え版では「シルバーのレクサス、止まりなさい」)となっています。またT-Xの重量(設定では150kg)でSC430の骨格が軋むシーンも撮影されてたようですが「最新鋭なら重量問題が改善されてないのはおかしい」という意見からカットされたそうです。
あと、『ワイルド・ルーザー』でも地味に登場してました。

あと、モータースポーツの場ではスープラに代わりSUPER GTのGT500車両としてデビューし2013年まで活躍していたほか(なお、画像は2013年度参戦仕様)、一時期D1グランプリにも参戦していました。

29年の歴史に幕を閉じてからは後継車種はありませんが、2009年から2014年にかけてレクサスにおいてクーペカブリオレとして「IS C」が存在しておりこれが代替ポジションと言えるでしょう。
4代でコンセプトがばらついてたレパードと違いソアラはどの代もある程度ばらつきは少ないですし一応ずっと2ドアだったのでどの世代の系統でもつながるといえるでしょう。

2014年にはその後継として「RC」が登場しているので現行車種ではこれがポジションを担うといえます。
車格的には違うかもしれませんが、Z40型以外には連なるかと。

またそのハイパフォーマンス仕様である「RC F」をベースとした(尤も、SC430の頃にも言えることとして「厳密には外観を似せた」ですが)マシンがSC430の後継としてGT500に参戦しています。
GT300クラスにもGT3仕様が参戦しています。
因みにGT500、GT300ともに日産・GT-Rが参戦していますが過去記事で(半ばこじつけながら)レパードのポジションを担う現行車種と述べたことがあるのでその意味では「レパードVSソアラ」の関係性は現在でも「GT-R VS RC F」という形で受け継がれているのかもしれません。

2017年にはSC430とほぼ同じ車格で「LC500」が登場することが予定されています。
また同車はGT500仕様が登場し同年度から参戦するとの噂がある(可能性は高いのですが確定はしていません)ので「GT-R VS LC500」で(やはりこじつけですが)本格的に受け継がれるのかもなあ、と考えたりもしてます。

記事は以上です。
Posted at 2016/07/21 19:08:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ | クルマ
2016年05月01日 イイね!

『ハゲタカ』劇場版に登場したアカマGTについて(ネタバレ含む)

『ハゲタカ』劇場版に登場したアカマGTについて(ネタバレ含む)真山仁さんの同名小説を原作として2007年にNHKで放映されたドラマの劇場版で、流れ等は同じ感じでした。なお、原作は未読であるものの「日本の抱える問題から目を逸らさず向き合う人々」というテーマがあるそうでドラマ版でもその様が垣間見えていました。また、原作・映像化作品共に現実での出来事を反映させておりそこのところも自分が好きな理由だったりします。
劇場版では自動車産業VS日本に進出した中国系ファンドというテーマが描かれていたのも自分のアンテナに引っ掛かった感じです。

本題に入りますが劇中ではアカマ自動車という日本を代表する自動車メーカー(モデルに関してはかつて経営が傾いたもののルノーによる救済を経て旧来のモデルが復活した日産自動車と思ってましたが原作者曰くトヨタ自動車だそうです)が舞台となっており、同社が製造するスポーツカーとして登場するのがアカマGTです。社長室には同車の歴代モデルのミニカーが置いてあるとのことで、そのうち初代と3代目は実車が作られていましたがどちらも茨城の拠点を置くダックスガーデンが製作したカスタムカーが元となっておりリンクの下の方にあります。

初代モデルは劇中においてはプルー・ウォール・パートナーズ代表である劉一華が子供の頃に見かけたクルマでこれが憧憬を抱かせ挙句の果てに狙うきっかけとなりました(しかしこれに関しては少なくともあんちゃん玉山鉄二さんが演じた男が嘘ついてる可能性も示唆されていました。結局その男は終盤で口封じの為か刺殺されてしまい真相は闇の中ですが)。

元はNA型ユーノス・ロードスターでこれをSR311型ダットサン・フェアレディ風にしたのがリンク先にも名前が登場するダックスガーデン311-1改となります。これに手直しを加えて劇中仕様にしているわけですが元車種が90年代頃の車ということもあってか「60~70年代にしては幅広になってしまっている」との意見もあるそうです

因みにこちらがフェアレディ。こうやってみるとアカマGTが幅広というのも解る気がします。

2代目モデルに関しては実車は製作されてないですがS30型日産・フェアレディZに大型グリルを付けたような感じです。元ネタ的にはある意味納得のフルモデルチェンジです。

3代目モデルは劇中においてニューモデルとして発表されていました。

発表の様子は個人的に2007年に行われたR35型日産・GT-Rの発表を思い出します。前身車種であるスカイラインGT-Rに関していえばC110型~BNR32型まで16年ブランクがありましたしR35型GT-RもBNR34型スカイラインGT-Rの生産終了から5年のブランクがあいてますしその意味でも意識したところはあるのかもしれません。

或いは同社のZ33型フェアレディZを意識してたのかもしれません。先述したように過去モデルはフェアレディないしはフェアレディZを基にしてると思われますし同車は先代にあたるZ32型が2000年に生産終了になった2年後に復活してたので。

意識したわけではなく偶然でしょうが初代・2代目が2ドアで3代目がベース車両に準拠すれば4ドアなので微妙にダッジ・チャージャーっぽいところもあります。まあチャージャーと違い3代目はベース車両準拠なら観音開きですしそれに劇中では枚数の設定は明言されてないのでもしかしたら2枚の設定かも知れません(近くで見ると継ぎ目が確認できるので誤魔化せませんが遠目なら誤魔化せますし。まあたぶん設定でも4枚でしょうが)。
終盤では高良健吾さん演じる同社派遣工の守山が購入し乗っていましたがこれについてはこの車を製造する人間がこの車を買うことができないという皮肉な内容の台詞が前に登場してた記憶があるのでそれが打開されある種の希望が窺えたといったところかもしれません。

因みに3代目モデルの元はマツダ・RX-8(画像は後期型ですがたぶん撮影車両はこちらの記事でも取り上げた前期型かも)でそれをイタリアンテイストの漂う外観にカスタムしたのがダックスガーデン・ストラーデです。なお、同車は2008東京オートサロン最優秀賞受賞車だそうです。
車両にパーツを装着する形なので原型は残りますがそれでも印象が結構変わったなあ。

テーマに関しては以上になりますがもう少し。
3代通してジャンルはスポーツカーにあたっており個人的には嗜好の範疇ということになりますが、劇中で取り上げられたのはスポーツカーに対する印象の変遷というのもあるんだろうなあ、と思います。
少年時代に見た初代アカマGTから憧憬を持った例を先述しましたが現実の日本でもスーパーカーブームなんてのがありましたしもしかしたら着想はそこから得ていたのかもしれません。またバブル期でもクルマはある種ステータスといえるところはあったでしょう。
ですが失われた10年を経て今や環境、利便性、趣味の方向転換などの理由から所謂「若者の車離れ」といわれるようになっています。
その呼び名の正当性はともかくとして(何故なら「若者の○○離れ」というワードは使う側の都合も大概にして入りますし括るのもおかしいと感じているので)個人的には寂しさこそ感じるものの別に趣味の対象がクルマである必要性はなく何ならギターでも映画でも何なら無理に持たなくていいだろうと感じてる口なのですが、何が言いたいかといえば「昔ならともかく現代においてかつての名スポーツカーの名前を復活させたはいいが果たして市井の人達に響くのか」ってことです。
ただこれについて、自分の感触として先述のR35型GT-Rの復活の際に良くも悪くも話題となってた例もある(発表会の際に米倉涼子さんが招かれていたり正式発表3日前に擬装が施された状態で『新報道プレミアA』にカルロス・ゴーンCEOと共に登場していたりしました)ほか同車以外でもトヨタ・86等でも同じく良くも悪くも話題となっていたりしている例はあったりすることから個人的にはそういった車種同様話題性と一定の歓迎を伴う結果になっていただろう、と思います。
ましてや劇中でのアカマ自動車と中国系ファンドの争いもそれに拍車をかけることになるでしょう。

最後の主張が少々ぐだ付きましたが以上です。
Posted at 2016/05/01 09:32:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ | 音楽/映画/テレビ
2013年05月03日 イイね!

トミーカイラZZ-EV 続き

この前のブログの続きです。てか書く機会あったはずなのに逃しまくるのなんので6/5に至りました。

先月2日の時点で判明してた事ですが、グランフロント大阪のナレッジキャピタルにあるのは店舗じゃなくて小さめのショールームだったようで。
とりあえず多忙な中先月26日の開業の際、20:00から21:00の間だけですがグランフロント大阪に赴けたのでちょっとばかり観て来ました。まあその後も何度か訪れて挙句半ば飽きがきてますが。早く公道走らないものか…。

とりあえず、ショールームは「The Lab.」2階部分の一角にちょこんとあるだけでしたがそれでも外からだと目だつ所にある故か関心を持って見に来る人が多かったのなんのでした。時間帯にもよりますが新聞等でよく取り上げられることもあってかほぼ盛況です。とはいえ知ってて見に来る人ばかりじゃないので「ZZ」を「ズィーズィー」とちゃんと読んでない人もいましたが…。
それはともかく発表会の時の天日下と違い照明下な上に左側が台座上に乗せられナイト2000状態となってるのでその時とは割と印象が異なりますがモノは発表会の時の個体と恐らく一緒でしょう。とにかくWikipediaの画像も出来れば参考にしてみてください。
あとメーターの稼働デモも起動してたりしてましたがグラスコックピットってやつみたいで。タコメーター代わりに電流の大きさの変動計もあったのでメカニズムをききたいところですが性分と盛況を考えると無理そうです。すみません。

場内では4月19日のテストドライブの様子の映像が流れてるほか紙カタログor「ソラディア」というフリーペーパーが置いてあったりします。前者は裏にZZの四面図が描かれておりお陰でナンバープレートのステーがどこにあるかわかりました。後者はZZに特化した内容でソニーの出井氏との対談もにも触れられてたほか裏表紙に冨田氏のお言葉があります。

特筆事項は大体こんなところで以上現地から伝えました。てか通りすがりのサラリーマンの人たちも知らないのか…。仕方ないね。
ZZIIのEV版がショールームに展示される日が待ち遠しいですがあと1~2年待たないといけないしその頃まで足運んでるかなあと。

あとメルセデスベンツコネクション大阪についてですが、やっぱベンツに身近に触れるにはいいなと。しょっぱなからGL63AMGが見られるわしばらくしたらC63AMGクーペの特注らしきものやSLS AMGエレクトリックドライブが見られるわマイチェン翌日にEクラスが見られるわ…ですからなんせ。
しかもそのたぐいに着座可能とか…。あとAMG仕様も含め試乗可能とあって地下3階駐車場に普通に割とすごいのが置いてたりするから恐るべしと。
「てかあの赤いSLS雑誌とかで使われてるやつじゃ」と思ったりもしました。今は置いてませんが。

現時点ではA180ブルーエフィシェンシーとA250シュポルトに試乗済みですが他のも乗ってみたいです。
Posted at 2013/05/03 18:15:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ | 日記
2013年04月02日 イイね!

トミーカイラZZ-EV発表会

トミーカイラZZ-EV発表会書いてるのが7日なのでもう5日前のことですがとりあえず覚えてる範囲内で。

トミーカイラ・ZZおよびトミーカイラ・ZZII(まあ個人的には「ASL・RS-01」としての方がピンと来るのですが)が京都大学発のベンチャー企業である「グリーンロードモータース」によりEV化され販売されると聞いたのは確か昨年だったと思いますがこれを聞いたとき「おおっ」と思いました。EVに関心があるのもありますが(なお、立場的には推進派ですが無暗矢鱈にやるのは反対です。EV化するのはエンジンがダメになってそのあとやむを得ない段階に至ったときにやらないと資源的に無駄になりますし)、それ以上にZZはともかくZZIIは2000年代前半に発表されるもガライヤ共々販売には至らなかった代物なのでそれが「販売される」ことのほうが感激です。しかもトミーカイラ創業者の富田義一氏も取締役として名を連ねてるのですから…。それもトミーカイラ創業の地・京都で。
てかガライヤも販売されないものか…。大阪産業大学が電気自動車化してましたがあれは研究用だった記憶が。まああれも含めてナンバーをとってる個体は何台かありますが。

とにかく、そういうわけでこのプロジェクトには関心があった(ある意味デロリアンEV化計画と理由は一緒です。ただ、あの時もそうですが単なるミーハーで関心を持つ気はないです)ので動向をみるためにブックマークして昨年後半からほぼ毎日のようにサイトを見てたりしてました。
ですがほぼ毎日のように見てもなかなか進展がなかったので「いつになるのやら」「まさか今年中にできないんじゃ」と思ったりもしてましたが3月下旬にニュースサイトで「4月2日に青蓮院門跡で外観を発表し、同じ月の26日に開業するグランフロント大阪にショールームを構えてそこに展示する」との報せを聞いたときは「遂にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 」って感じでした。
いや流石にそこまであらぶってませんが。
ただ、デザインを見たとき「かっこよくなった気はしなくはないけどできれば元の顔で…」「てか元同様フェンダーミラーなのかそれともドアミラーになるのかどっちなんだ」との思いがありました。とはいえデザイナーがZZIIやガライヤを手がけた西田典幸氏であることもあってのちにニュースサイトでもあげられたようにZZとZZIIの中間の顔だったのである程度納得はできました。
またリアも製作段階の状態ではあるものの一応公開されてたので全体的にどうなるかは想像がつきましたがやはり「印象変わっちゃうな」って思いました。はっきり言って「一目でZZとわかるデザイン」とのことですが「どこがだよ」って感はしなくもなかったです。ただ完成型でどうなるかまだ分からないと思いもありましたし、それに活動拠点に近いことから26日のグランフロント大阪開業まで待つことも考えたものの早いほうがいいですしもしかしたら多忙で時間が取れなくなる可能性もあったので「こうなったら青蓮院門跡まで行ってみよう」との発想になりました。

そして4月2日。初めて赴く地だったこともあり少々迷いながらも青蓮院門跡に着いたときには観光客が細々といるのとグリーンロードモータースの関係者と思しき面子が発表用のパネルのあたりに何人かいたのと、お目当ての赤いトミーカイラ・ZZのEV仕様がキャリアカーの上に姿を隠さずに雨除けのビニールをかぶせられた状態で置いてあるのが目についてました。そのため発表までの待ち時間にちらちらと見たりしてましたが発表前にリークしてしまう趣味はないので発表開始までは撮影しませんでした。
姿を隠さずおいてあったことから地元住民の方や観光客の方の一部が「なんか発表があるのかな」との旨をうそぶいてたりしてました。まあこれに関しては当日twitterでもちょいちょい触れてた気がしますが。
そんなこんなでしばらくするとZZがキャリアカーから降ろされ石畳の上に置かれベールをかぶせられたり(当日はこれについおてtwitterで「ZZがログインしました」と書いた覚えが)、来賓用にテントと座椅子が設えられたりしてました。その後は14時の発表までしばらく待ってましたが青蓮院門跡前で個人タクシーが縄張りゆえかクラクションを鳴らしてるのが何度か散見されるわ、寺の小さい子供がベールをとりたがってたりしてました。
そうこうしてるうちに10分前ぐらいには人だかりができてました。またテレビクルーが練習を開始してたり来賓の方々も徐々に集まってきました。

そして14時。いよいよ発表が開始されそしてベールがはがされZZの姿が衆目の前で露となりました。
そのあとで社長が数分間挨拶し、そしてそこから西田氏の挨拶と富田氏の挨拶があったわけですがまさか富田氏と西田氏が来られてるとは思わなかったので正直びっくりしました。

それらが終わったあとは撮影自由でしたがほとんどの人が撮影してたのでなかなかタイミングが掴み辛かったのなんので…。まあ最終的にWikipedia掲載用の写真は撮れましたが(そのうちの一つがこの記事の写真ですがWikipediaではなくピクチャフォルダにあったやつを引っ張り出しました)。なお、富田氏も撮ろうかと思いましたがWikipediaの資料にするために撮るのも失礼かもしれないと判断し断念しました。そういうわけなので今後誰かWikipedia用に富田氏の写真撮影とかする方とかいたらいいものですが。
また、動画もある程度撮りましたがこれをYouTubeに載せようか否か迷ってます。

テレビクルーは割といましたがわかったのは朝日放送だけだったので帰宅後は朝日放送に的を絞ってニュースになってないか見てたら「キャスト」で取り上げられてました。
お坊さんや子供、テレビクルーの女性も運転席に座ったりしてましたがもともとサイドシルが厚いとだけあって傍から見ると結構乗りにくそうにしてた感がありました。
そういえばドアの大きさはあまり変わってないのでしょうかねえ。もとより大きく見えましたがおそらく「見えただけ」でしょう。

ちなみにサイズは1号車と比してほとんど変わりないようです。
* 外観に関しては
** フロントは写真をご覧になればわかるかもしれませんが先述の通りZZとZZIIの中間のようなデザインでヘッドライトは円形ではなくロータス・エリーゼのフェイズIIIやフェラーリ・カリフォルニアみたく若干三角っぽくなっており、またカウルではなくガライヤのようにボンネットがある様式になっています。
グリルに関してもZZIIに近くなっています。エンブレムはグリーンロードモータース製であることを表す亀を模したものとなってます。
** サイドは特徴的なインテークが残されてる一方でフェンダーミラーではなくドアミラーとなっており、また給油口が廃されてました。せめて急速充電用プラグの挿し口にすればよかったんじゃと思ったのですが…。どこから充電するのやら。
あとドアノブがなかったですがこれは元からでしょうか。ZZ-S(クーペモデル)ではないオープンモデルなので中から開ければ問題ないですが。
タイヤホイールは非純正でしたがどこのものかは分かりませんでした。またブレーキパッドに「tommykaira」と書かれてました。
** リアはZZIIに近いデザインとなっているためでかいグリルが廃されてました。ということはナンバープレートはZZIIみたく下のほうにつくってことなのかそれともテールランプとテールランプの間でしょうか?
なお、間には「Tommykaira ZZ」のエンブレムがついてました(Wikipedia参照)。またテールランプはエリーゼっぽかったです。
** エンジンルームないしはバッテリールームは覗けませんでした。また展示だけで走行はしてない(というより実質不可能か)のでそこのところの詳細は分かりかねます。
* 内装に関してはもともとはMTなのでシフトレバーとクラッチペダルがありますがEV仕様はどちらもなかったです。またメーター類がグラスコックピットと思しきものとなってましたが実際のところはわかりません。ステアリングには「tommykaira」と書かれてたので非純正でしょう(自分の記憶が確かなら「ZZ」と書いてるものが純正だったような)。
* 価格は800万円程度で今年は99台限定販売。これに関しては公式サイトやニュースサイトでご覧になった方もおられるかと。

大体こんな感じです。ほかに誰か書いてくれる方がおられたらいいのですが…それともすでにだれか書かれてるのでしょうか。
あとはZZIIのEV仕様についての情報がいち早く届くことを祈るばかりです。

(4月11日補足)
ある程度話題になってる(?)ところもあるので補足。

航続距離120㎞に関して「短くないか?」「3倍ぐらいほしい」との意見を聞きましたが…カスタマイズ可であることと航続距離を360㎞にしたところでそれだけ走らないのなら充電するだけ無駄になってしまうって点が引っ掛かるような。
とはいえこのクルマの場合サーキットまで自走する人のこともあるので120㎞どころか360㎞でも短くなりかねない気はしますが(ただ、日常の足としてしか使わないならケースバイケースであるもののもっと短くてもさほど問題がないとの意見もありますが…生産台数もあるしたぶんレアケース)。正直120㎞しか走れないってことはたとえば鈴鹿サーキットだったら20周ごとにピットインして充電なりしないと電欠で止まってレッカーのお世話に…なんてことも十分あり得ますし。それにカスタマイズできるといっても重量増でとてもライトウェイトスポーツどころじゃなくなるし仮に軽量に抑えられたとしても金がかかるから8桁ぐらい余裕で覚悟する羽目になりそうで…。そもそもスペックを見る限り元より重くなってるぞと。
あと心配なのはスタートダッシュ。エンジン車でもそうですがクルマの心臓に負担をかけることになるので控えた方がいいでしょう。

自分の意見としては先述の通りなので特に何も言うことはなさそうですが外観に関してはやはり賛否両論みたいで。
ただとりあえず嫌いじゃないけどZZぽくないので元のデザインのほうがよかった気はしますが。それとデザイナーがZZIIやガライヤと同じく西田典幸氏であることをわかってて言ってるならともかくそうでないならまずはそのことを頭に入れといた方がいいと思われますが…まあそれでもいいデザインはいいデザイン、悪いデザインは悪いデザインなのに変わりないですが。
Posted at 2013/04/07 02:11:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ | 日記

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