
字光式ナンバープレートを装着するにあたって、
「字光式照明器具」
は必ず必要なのか、そうではないのか(通常のナンバー灯で代用できるか)
という議論があります。
例えばYahoo知恵袋などには下記のようなQ&Aが存在しています。
問題になる
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10146599450
問題ない
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14244380974
この件について一体何が正しいのかが気になったので、今回ナンバーを取得するにあたって関係すると思われる機関(警察、標板協会、運輸局)に確認することにしました。
(その1)
ナンバー取得にあたり車庫証明が必要になるため、管轄の警察署に行く用事がありましたので、まずは警察署で確認しました。
質問内容は
「字光式ナンバープレートを専用の字光式照明器具で光らせず、ナンバー灯の間接照明で照らした場合は取り締まりの対象となるか」
というものです。
これに対する回答は、
「字光式ナンバープレートをナンバー灯で照らすことが即取り締まりの対象になるわけではない」
「夜間にナンバーが見えなかったり(照明なし)、明らかに異なる色(青や赤など)で照らされていた場合は声をかけさせてもらうことがある」
「字光式ナンバープレートは文字色が明るい緑色(ペイント式は濃緑)なので、ナンバー灯の間接照明で照らした場合は見え方が異なるので、それが声をかけさせてもらうきっかけになる可能性がないわけではない」
というものでした。
この行為が直接何かの違反になるわけではなく、職務質問のきっかけになる可能性がある、ということでしょうか。
(その2)
ナンバー交付を受ける前に、ナンバーを購入する場所である、標板協会で確認しました。
質問内容は
「字光式ナンバープレートを専用の字光式照明器具を装着せず、ナンバー灯の間接照明で照らす形としても問題なく封印は可能か」
というものです。
こちらについては
「字光式ナンバープレートは、専用の器具を使用して装着することを前提としている」
「ただし、あとから器具を正しく装着するという形で、器具なしで封印を行うことは可能」
というものでした。
実際に、字光式ナンバープレートの申請書には
”後から字光式照明器具を装着する”
という選択肢があり、こちらを選択することで
器具なしで封印してもらうことが可能なようです。
また、
・実際に点灯するかどうか(配線がされているかどうか)
・国土交通省認定の照明器具かどうか
は封印時に確認していませんでした。
(その3)
自動車の登録を行う(新ナンバーで車検証を作成してもらう)運輸支局で確認しました。
質問内容は
「字光式ナンバープレートを専用の字光式照明器具を装着せず、ナンバー灯の間接照明で照らす形でも保安基準には適合するか」
というものです。
これに対する回答は
「適合しない」
「持ち込み検査時に上記状態だと検査不合格」
でした。
念のため、
「”独立行政法人自動車技術総合機構審査事務規定
第7章 7-80 番号灯 7-80-2 性能要件
にある、
①番号灯は、夜間工法20mの距離から自動車登録番号標(中略)の数字等の表示を確認できるものであること”
という条件を満たしていれば、ナンバープレートがペイント式であっても字光式であっても、番号灯による照明であっても問題ないのではないでしょうか」
という形で聞いてみたのですが、
「字光式ナンバープレートは専用の字光式照明器具を装着する前提のものであるため、ペイント式の照明器具(通常の番号灯)では使用できない。また、字光式ナンバープレートを専用の字光式照明器具を用いて使用する場合は、通常の番号灯は必ず消灯するようにすること」
となりました。
(その4)
国土交通省の問い合わせフォームから、本件についての質問をしてみました。
'22/10中旬に問い合わせを行いましたが、現時点で回答はありません。
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まとめると、字光式ナンバープレートを通常のナンバー灯(番号灯)で照らすということは
・職務質問を受けるリスクが多少なりとも上昇する
・封印をしてもらうことは可能
・保安基準不適合のため、検査(車検)は不合格になる
→同様に、街頭検査でも指摘され、是正勧告を受ける可能性がある
ということになります。
字光式ナンバープレートの明るい緑の文字をあえて光らせずさりげなく使用したいという望みは、それに対するリスクが非常に高いように感じられますので、おとなしく専用の字光式照明器具を装着するようにしようと思います。
分類番号の”500”や、ひらがなの”ろ”にどうしてもこだわりたいが、字光式にしたくないという場合は、番号を変えずにペイント式で再交付する必要があるようです。
この場合、字光式ナンバープレート代1組(3,200[JPY])に加えて、新しいペイント式ナンバープレート代1組(1,600[JPY])が余計にかかることになるので、字光式照明器具が両方同時に故障するような事態が発生しない限りはやることはないでしょう。
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Posted at
2022/11/13 15:57:58