トヨタ純正 ギヤ比変更①（クロスミッション化）  

セリカＧＴ－ＦＯＵＲラリー（ＳＴ１８５）クロスミッション流用のレビューです。
（セリカＧＴ－ＦＯＵＲラリー）
　９０年代初頭に発売されていたセリカＧＴ－ＦＯＵＲの特別限定車らしいです。
　純正でクロスミッションを搭載していました。
　パーツのみなら手に入ります。

【使用状態】
　　０３年　４月～　装着
　～０４年１１月　　ギヤ比変更②に変更

【チューニングしたきっかけ】
　サーキット走行を始めて間もない頃、主にミニサーキットをメインに走っていました。
　ミニサーキットでは通常２・３速を多用しますが、ＳＷのギヤは２・３速のギヤ比が
　若干離れているため、
　　○回転があわせづらくシフトチェンジのタイムロスが生じる。
　　○３速にシフトアップすると若干パワーバンドを外す。
　などの問題が気になりました。
　何とか変更できないものかと調べているうちにこの仕様に行き当たり、
　ミニサーキットでのタイムアップ効果もねらってやってみました。

【使用パーツ＆工賃】
　３Ｓ－ＧＴＥエンジンのミッションならばギヤ部品の交換のみでギヤ比変更できます。
　・純正　ＧＴ－ＦＯＵＲラリー用　１・２速ギヤ
　・純正　ＧＴ－ＦＯＵＲラリー用　３・４速ギヤ
　・純正　ＧＴ－ＦＯＵＲラリー用　ファイナルギヤ
　・ミッションＯ／Ｈ工賃
　・ミッションオイル等その他消耗品

【スペック】
　それぞれのギヤ比の比較です。
　　　　　　（ノーマル）　→　（ラリー仕様）
　１速　　　３．２３０　　　　　３．２３０
　２速　　　１．９１３　　　　　２．１４２
　３速　　　１．２５８　　　　　１．５１８
　４速　　　０．９１８　　　　　１．２５８
　５速　　　０．７３１　　　　　０．７３１
　ＦＮＬ　　 ４．２８５　　　　　３．９３３

【○なところ】
　・１～４速までつながりがよく常にパワーバンドをキープできる。
　・シフトチェンジするとき回転を合わせるタイムロスが少なくなる。
　・最高速度１７０ｋｍ／ｈ以下のサーキットならたいがいギヤがかみ合う。
　　（４速７０００ｒｐｍで約１７０ｋｍ／ｈの計算）

【×なところ】
　・４速のギヤ比がノーマルの３速と同じなので、４→５速のシフトチェンジは
　　ノーマルの３→５速のシフトチェンジに相当するため扱いづらい。
　・サーキット走行では１７０～２１０ｋｍ／ｈの速度域がギヤ守備範囲からはずれるので、
　　特に鈴鹿本コースには合わなくなる。
　　（ホームストレート、ダンロップ～デグナー、１０００Ｒ、西ストレート、１３０Ｒ
　　　～シケインは５速４５００ｒｐｍでほとんど加速しない状態で通過することになる。
　　　タイムで８～１０秒はタイムロスする。）
　・乗用走行では６０～８０ｋｍ／ｈの速度域では４速では回しすぎ、５速では回らなさすぎ
　　となるため、利便性が低くなる。

（というわけで↓）
鈴鹿本コースを走行する機会も増え、クロスミッションでは対応できなく
なってきたため、ギヤ比変更②に変更しました。

ミニサーキット、ジムカーナ、ダートラといった限定的なステージに特化した仕様を
目標としない限りはオススメはしないです。