
F1第3戦/中国GPはSCでのスタートだった
昨年のイタリアGPの内容を再現するかのように
RBR/セバスチャン・ベッテル(21歳)が優勝!
自身は2度目だが、レッドブルの初優勝をもたらした
(プルロッドサスとしては何時以来の勝ち星だろうか?)
昨年の自身初優勝は子のトロの初優勝をももたらしており
これもウェットレースでのもの
その2勝ともウェットレースでP.P.から逃げ切り
レインマスター・・・アイルトン・セナを思い出します
初優勝は勿論ヘビーレインでした
ウェットレースになったら黄色いヘルメットを探したものです
今回のレース、外因で危なかったのはTRO/ブエミが追突した瞬間
不幸中の幸い、ベッテルには致命的にはならなかった
このレース、レッドブル関係者にはこれ以上ない結果だろう
2位にも素晴らしい走りでマークが入り、歓喜の1,2フィニッシュ!
予選でも1,3番手で軽かったとはいえ、
決勝が雨であることを見越して軽さで逃げてアドバンテージを築く
選択肢としては普通のようだが、自力で勝つには
ドライバーの速さとマシンセットアップの裏づけがなければできない
実際に予選、決勝を通じてチームもドライバーも完璧に仕事をこなした
特に予選では走行距離を延ばしたくなかった理由もあり、
文字通り1チャンスでP.P.を得てくるあたり凄さを感じる
今回はマークも3番手(実質2番手に等しい)と完璧だった
また、子チームのTRO/新人のブエミもQ3へ進出し予選10番手
決勝では途中ベッテルに追突するという大きなミスをしてしまったものの、
10番手スタートからジャンプしその後も1台ずつ丁寧に料理
一時は5番手争いまで浮上していて、追突して落ちたものの
8位まで挽回してしっかりptを持ち帰った
ボーデは・・・
タクマを乗せろぉ!!ヽ(´Д`)ノ
・・・取り乱してしまいました(汗
一方、有力視されていたBRWとトヨタ勢
BRW/ジェンソンは予選ミスって5番手、ルーベンスは若干重かったが4番手
中盤SCのタイミングが運悪かったとはいえ、RBR2台には歯が立たなかった
それでも2台がしっかり3,4位でフィニッシュした
内心、RBRの速さにはロスも驚いているのでは?(非Wディフューザ)
トヨタは予選は不甲斐無い結果で躓いた
決勝はGB交換でピットスタートのティモが根気強く7位となったが、
6番手スタートのヤルノがBMW/ロバートに最終コーナーで
激しく追突されて終わってしまったが、それまでもペースが上がらず
ズルズル後退しており自力入賞は厳しかった
前戦に続いて雨ではヤルノに精彩が見られず、
一方のティモはガンガン前車をパスするシーンがあって対照的
ここまではスリッピーな状態ではティモが映える
REN勢、合法となったWディフューザを間に合わせ
その甲斐あったのか、フェルナンドはかなり軽めではあったが予選2番手
このヒトは流石ですな
一方、ネルソンはテスト機会も少なく、走行距離延びないのが
そのまま悪循環となっていてさらに連続して悪天候と運もないが、
このままではフラビオの堪忍袋が・・・(汗
Fer勢・・・3戦連続ノーポイント(驚
フェリペはまたQ3に届かず、決勝もトラブルでリタイア
キミは完走したもののウェットでも競争できるレベルになく
これではタイトル争いどころではない
KERSを外したナニかは予選だけでも得られたのだろうか?
McL勢は既にどん底なので落ちようがないのだが、
予選を見る限りでは少々改善が進んでいる様子
ヘイキもこの荒れたレースで今回はしっかりルイスの前(5位)で
フィニッシュし2台でptゲットした
見方によっては改善すべき点に対して明確な進捗が見えず
ptというご褒美も得られないFerが実はもっと酷いのかもしれない
これまでの2戦で結果に繋がっていないもののいい感じのWIL/ニコ
FP3ではトップタイム、予選も7番手と奮闘したものの
決勝は特に成す術なく終わってしまった
さて、今回の中嶋は予選14番手・・・
決勝はスローパンクチャーに直後はGBトラブルでリタイア
とにかく予選でニコに並ぶことが最低条件だ
No.2ドライバー組としてMcL/ヘイキは片目が開いたものの、
REN/ネルソンとWil/中嶋は依然として重症だ
今回のネルソンは回りまくり、滑りまくりだった
BMW勢は今回は良いところは全くといっていいほどナシ
特に精彩欠いたのはロバートで、Q1敗退、決勝はヤルノに激突
KERS搭載のニックも伸び悩んでノーポイント
ドライの予選でこれだけダメなBMWも最近では珍しい
IND・・・ある意味一番可哀想で勿体無かったのがエイドリアン
昨年、モナコでも終盤にFer/キミに追突されてPt失っているが、
今回も折角McL/ルイスの前を走っておきながら
アクアで吹っ飛んでクラッシュ(自爆とはいえアクアだけに可哀想)
チームは勿論、自身初Ptをまた逃してしまった
以下は今回の各車の公表車重
1:セバスチャン・ヴェッテル/RBR →644.0kg
2:フェルナンド・アロンソ/REN →637.0kg
3:マーク・ウェーバー/RBR →646.5kg
4:ルーベンス・バリチェロ/BRW →661.0kg
5:ジェンソン・バトン/BRW →659.0kg
6:ヤルノ・トゥルーリ/TYT →664.5kg
7:ニコ・ロズベルグ/WIL →650.5kg
8:キミ・ライコネン/Fer →673.5kg
9:ルイス・ハミルトン/McL →679.0kg
10:セバスチャン・ブエミ/TRO →673.0kg
11:ニック・ハイドフェルド/BMW →679.0kg
12:ヘイキ・コヴァライネン/McL →697.0kg
13:フェリペ・マッサ/Fer →690.0kg
14:中嶋一貴/WIL →682.7kg
15:セバスチャン・ボーデ/TRO →690.0kg
16:ネルソン・ピケ/REN →697.9kg
17:ロバート・クビサ/BMW →659.0kg
18:エイドリアン・スーティル/IND →648.0kg
19:ティモ・グロック/TYT →652.0kg
※GB交換で5番手降格
20:ジャンカルロ・フィジケラ/IND →679.5kg
ダブルデフューザが合法になったことで各チームが
対応に乗り出しているようで、RENはいち早く装着
McLやFerも欧州決戦までには持ち込むでしょう
しかし、そうでないRBR勢が雨とはいえこの安定感で完勝
予選も軽かったとはいえあの速さを見せ付けたことで
トータルの出来がやはり重要であることを見せ付けた感じです
ウ~ン、エイドリアンってやっぱ凄ぇなぁ