
結果だけ見ればBRW/ジェンソンが2連勝で幕
それも2戦連続ポールtoウィン
レースファステストも叩き出しハットトリックも達成!
(レース序盤のドライ時だが)
ただ、周回数75%未達でハーフptになった
これがチャンピオンシップにどう影響するか?
これは話題の多い’84年の雨のモナコGPを思い出す
当時、トールマン/アイルトン・セナがMcL/アラン・プロストを猛追
アイルトンが弱小トールマンで大逆転の初優勝か?
と思ったら突然のチェッカーでアランが優勝(9→4.5ptになった)
初優勝を逃して「2番なんか要らない」と泣きじゃくったアイルトンだが、
最後の最後に泣くハメになったのはチームメイトのニキになんと「0.5pt」差で
ワールドチャンプを持っていかれたアラン自身だったのだ
さて、今回は予想通りの夕方の豪雨(しかも雷雨)により
開幕とは違った意味で荒れた展開(来年はスタート時間見直しの噂)
しかし、これによりWETでも速い事が証明されたBGP001
こんな天候の場合はピットタイミングや回数は結果でしかない
どのチームのスタッフの誰も責められない
それでもジェンソンは逃げ切ったのだから純粋にココは速い
(しかも4番目に重いにもかかわらずP.P.)
一方のルーベンスはGB交換で5番手降格(8番)のハンデを背負ったが
こちらも速さと安定度は抜群で、他車がかなりてこずった
REN/フェルナンドの厚いブロックを早々に突破しているので
BRW勢を純粋な速さだけでの攻略にはまだ時間がかかりそうだ
(GBがアキレス腱?Egがホンダ→メルセデスで出力アップで悲鳴?)
スタートで3→8番手まで落ちていたトヨタ/ティモ側の
この天候でピットタイミングとタイヤジャッジは実にお見事で、
チームメイトのヤルノよりWETが速く、ひょっとしたら初優勝も見えていた
ただ、予選2番手のヤルノと同じGAS搭載で約0.4秒差の5番時計
若干なりにもWETレースに賭けたウィングセットだったのだろうか?
ただ、インターミディとフルウェットの履き違いがあっただけか?
(それとも1回目でガーニー追加していたとか?それとも単純にヤルノの一発の速さだけか?)
だが、戦略ミスとポカさえなければ今年は勝てそうな雰囲気は確実にある
さて、オイラがWETレースで期待していた
好スタートで9→4番手だが通せんぼ(フタ)のREN/フェルナンド
そして前戦のペナルティで13番手だったRBR/ベッテル
REN自体のマシンハンデと序盤にそのフタされてしまったことで
いずれもptには手が届きませんでした
そのフタされたままトップからタイム差が開いたFer/キミは1回目で
スーパーギャンブルに出たが予想に反してなかなか路面が濡れず
濡れた時にはそれまでの約4周でタイヤが使い物にならなくなり
レースが実質終わってしまった
レース周回数が最後まで走れていれば、ナニかがあったかもしれないが
全てに言えるがFerも完走できていた補償はない
マシンがまだ本来の力でなく不足なのは仕方ないにしても、
Q1落ちしたフェリペの計算違いといい初っ端からの躓き
昨年からのミスがまだ細々と続いているのは???である
ギャンブルは本来、上位常連チームの手段ではないハズだ
今回も頑張ったWIL/ニコ、スタートでホールショット決め
15周めのピットインまで見事なラップリーダ!
文字通り天候に翻弄され、開幕戦はチームのミスで多くのptを失い、
今回は豪雨に足下をすくわれる形となりまたもや表彰台も逃してしまった
ただ、WIL+ニコのパッケージはフリー、予選通じて
早期からタイムも出ていてニコの辛抱強いドライブが結果になっている
(開幕戦ではレースファステストも記録している)
一方・・・中嶋・・・、マズイ、非常にマズイです(-_-;)
初日のFP1ではニコと1,2時計も予選12番手でQ2で脱落
Q2タイム差で言ったら10番手とは確かに0.08秒という差だが、
チームメイト/ニコのQ2とは0.2秒以上、しかもFerのミスでフェリペが
Q1で脱落していた訳ですから見た目以上に滅茶苦茶厳しい状況
(さらに得にミスらしいことなくまとめたLAPというからなおさらだ)
チーム広報でも中嶋に触れなくなってきているからこのままでは・・・
似たような境遇になりつつあるのが、
McL/ヘイキ、REN/ネルソン
特にヘイキは2戦連続でゼロ週リタイア
テストできない今年でデータも持ち帰れないヘイキ
しかも今回は自分のミスと言っている
一方チャンプのルイスは2戦とも入賞
(前戦はチームの嘘発言で失格)
この3人はいつから挽回できるのでしょうか・・・
今回はRBR/マークが踏ん張って入賞
ただ、序盤にトヨタ/ティモのFウィング踏んだのはいただけない
あれは完全に見えていたのだからライン空けているべき(紳士ならね)
この2戦、実力に対して運から見放されている感があるのは
BMW/ロバートでしょう
開幕戦は一番軽かったとはいえセカンドロー4番手も残り3周でオジャンw
今回はGASも積んで予選8番手(天候経過を見込んでの事だろう)
だが、、、開幕戦とは違うEgにもかかわらずEgトラブルで0周リタイア
一方、KERS搭載のニックが久々の表彰台の2位
(体重差で重いロバートにはKERS積みにくいのと非搭載とのデータ比較かな?)
ニックはREN/フェルナンド同様にKERSでウマく後続を抑え込んでいましたが、
流石に雨が酷くなってからは使い方が難しかったようです
INDは・・・省略(爆
TRO・・・
タクマを乗せろぉ!!ヽ(´Д`)ノ
以下は今回の各車の公表車重
1:ジェンソン・バトン/BRW →660kg
2:ヤルノ・トゥルーリ/TYT →656.5kg
3:ティモ・グロック/TYT →656.5kg
4:ニコ・ロズベルグ/WIL →656kg
5:マーク・ウェーバー/RBR →656kg
6:ロバート・クビサ/BMW →663kg
7:キミ・ライコネン/Fer →662.5kg
8:ルーベンス・バリチェロ/BRW →664.5kg
※GB交換で4(3)→8
9:フェルナンド・アロンソ/REN →680.5kg
10:ニック・ハイドフェルド/BMW →692kg
11:中嶋一貴/WIL →683.4kg
12:ルイス・ハミルトン/McL →688kg
13:セバスチャン・ヴェッテル/RBR →647kg
※前戦ペナルティ3→13
14:ヘイッキ・コヴァライネン/McL →688.9kg
15:セバスチャン・ボーデ/TRO →670.5kg
16:フェリペ・マッサ/Fer →689.5kg
17:ネルソン・ピケ/REN →681.9kg
18:ジャンカルロ・フィジケラ/IND →680.5kg
19:エイドリアン・スーティル/IND →655.5kg
20:セバスチャン・ブエミ/TRO →686.5kg
※ ちなみにMcLとTROの4台以外は2基目のEgに換装している
RBR/ベッテルはできるだけグリッド稼ぎたかったから仕方ない
やはりBRWの2台は安定度という意味ではずば抜けている
特に今回のジェンソンのまとめ方は凄いに尽きる
ここまでを端的にマシンで見てみると・・・
ダブルデフューザ+KERSなしが現状では吉と出ていますねぇ
それなのに、な、中嶋が・・・
でも、KERS自体の実力は凄い(エクストラで80HP?)
今回、オンボードカメラでBRW/ルーベンスのパッシングシーンで、
REN/フェルナンドをバックストレートでスリップから出たが
そこからストレートエンドまでになかなか抜ききれなかった
まぁ、BRW2台とも最高速に関しては10番手までに入るレベルなんですが、、、
立ち上がり速いBRWと重いREN
(しかも比較的非力との噂)でこれだけスッキリ追い越せないのだから
ハッキリとKERSの絶大な効果を見ることができた
開幕戦でもMcL/ルイスが「トヨタが抜きあぐねていた」とのコメントもある
今は予選でもまだKERS車が上位に並べていないが、
今後のレース展開でKERS車が逃げる展開になった時には
非搭載車はKERS車のミス待ちになるとかなり厳しいだろう
(ただ、KERS車はマシンバランスからタイヤマネージメントでハンデがある)
まだまだ今年は見所があって面白いなぁ♪