
インドGPはRBR/セブが完勝し6連勝
今季10勝目で自身4連覇を見事達成
同時にRBRもコンストラクタ4連覇
エイドリアンが手掛けたクルマは
3連覇できないというジンクスが
懐かしく感じる程の偉大な結果
しかも実走テストが殆どできない中で
セブはホームストレートでドーナツターンも披露し
喜びとプレッシャーから解放された感情を爆発させた
フィニッシュのチームラジオでも涙ぐんだようにも聞こえ
表彰台の控室ではエイドリアンとの会話中に目頭を押さえる仕草も見せた
後半戦はセブ勝ちっ放しにより表彰台でブーイングが幾度か見受けられた
今季のセブは大人の対応で強くなったことを見せつけていたが、
このインドGPも含め「最後まで全力」と毎回同じ回答に終始していたし、
4連覇を決めた後の仕草を見る限りでは
今季1戦たりとも簡単に勝っていた訳ではない
セブは勿論、チーム全員がどうすれば勝てる可能性を高められるのか?
勝てる見込みが低くなった時の次善策は何か?
そして、レースウィークまでのトラブルの未然防止の徹底
F1でなくとも当然の事をより精度を上げて処理することの大変さ
これが地味でも完遂することが一番結果に効いてくる
無論、マシンにもウィークポイントはあるしスタッフも完璧ではなく、
イギリスや今回のマークのようにリタイアはある
(何故、マークの不運が重なるのかは謎だが・・・)
しかし、リスクを承知して攻めるのがこの世界でトップに君臨する約束事であり必須
他チームが「結果として」そこまで手を尽くせていない現実がこの差に表れている
セブ本人もマシン優位はあるにせよリスク恐れず勝利に強くこだわった
ワールドチャンピオン経験者達には例外なく勝利への執念の凄さと我の強さだ
マルチ21事件のあったマレーシアのレースでも、
マークに対し「遅いから道を譲れ」とラジオで催促しチームがキープ指示するも
結果として強引にマークを抜き去り勝った
ドライバーは雇われの身でありチームに逆らってはならないのだが、
セブはレース後に「マークはチャンピオンに値しない」とまで言い放った
F1だけに速いだけのドライバーなら大勢いるが、
速さ強さプラス結果が出せるチャンピオンだからこその発言だ
逆に人のいい?マークにはそこまで感じられない
ここで書いているのはセブのこの行いの善悪ではない
チームが望む結果が‘常に’出せるかどうかの信頼度の問題である
出せるからこそチームサポートも強くなり益々発言力も増す
一方で結果を出せなければ求心力は低下していく
いくらトップチームの幹部に贔屓されていようとも
結果を出せない輩に大金かけて走らせる時代はとっくに終わっている
(チーム運営に関わる程のペイドライバーは事情が異なる)
セブは開幕直後に自ら勃発させたマルチ21事件を物ともせずに
結果を誇示し最終的に自身が間違っていない事をこの4連覇で証明した
しかも今季のセブはマークのサポートで成し得た結果ではなく、
自力でチームから最大限のサポートを引き出したうえで
この結果を導き出した事に大きな意味がある
仮に一般社会では非常識に属するかもしれない事でも
勝負事では結果が全てでありF1では何より最優先される
F1ファミリーの常識にセブは適応できているということ
以上を踏まえつつ、
特にセブ、RBRのファンでもないことを予め・・・
セブに限らないがウイナーへ賛辞はあってもブーイングはあり得ない
勝利へ努力した結果を否定していることになる
F1に限らず真剣勝負は些細な事から瓦解するし大差にもなる
けしてアマチュアのテレビゲームではないのだ
金を含めたチーム力の格差?
結果として大差がついてつまらないから?
エイドリアンの独占禁止の訴え?w
勝負事に理解のない者の戯言に過ぎない
ならば観るのをヤメればいいだけの事だ
そもそもブーイングする鉾先が間違っている
つまらなくしているのは他のチームであり
戦犯であると気付いているハズだ
フェラーリ、メルセデス、マクラーレン、ロータス
特にフェラーリは資金も潤沢なうえフェルナンドを要しながらも
’07年キミ以来タイトルから遠ざかっている最大の戦犯者だ
イタリアGPは大半がティフォシだからある程度は致し方ないとしても、*
GPでのブーイングは理解できないし
表彰台に相応しい雰囲気ではない
* 本来ティフォシはフェラーリを勝たせるドライバーに味方するのであり、
けしてフェラーリドライバーを無条件に応援している訳ではない
事実、遅い勝てないドライバーやチーム幹部にも容赦ない非難中傷が飛ぶ
もっとも有力チーム側は冷静にセブではなく自分達への
非難のブーイングであると感じているだろう
いずれにしても、F1で走る事さえも難しいうえさらに勝つのは極々限られた者のみ
その表彰台をブーイングや貶す事がどれだけ虚しい事で
ブーイングしている自身が勝負事に無知であり理解出来ていない事を
自ら周知しているようなものだということを気付いて頂きたい
もし・・・
自身がF1のファンであることを自認するのであればなおの事である
先日の鈴鹿でブーイングはなく素晴らしい週末だったね
また、ついでの私見で申し訳ないが・・・
セブのドーナツターンが戒告と罰金刑に処された
規則で厳密に定めておりレース後車検の重要性からして
普段なら見逃す訳にいかないのは理解できるのだが・・・
今回ばかりはタイトル決着レースでおめでたい雰囲気の中である
FIA側も特殊事情故に受け入れてこの戒告に留めたということだが、
FIAもそこまで細かく言うなら、
以前にFer/フェルナンドにもあった
地元バレンシアで勝って涙を見せたレース
国旗をもらった事も違反、さらにランオフエリアに停めて降車し
観客に応えていたがこの時は特に何事もなく見逃されていたのでは?
しかもスケジュールに厳しいF1
インタビュー時刻への遅延の恐れもあったにも関わらずだ
今更ではあるが、
レーススチュワードと同じく一貫性のない指摘には疑問が残るし、
観客が盛り上がってナンボのハズを興醒めの対応に思える
規則は尊重すべき事であるし大前提であるが
今回のような年一の覇者は観客から最大限の祝福が許される限られた時間だ
FIAとスチュワード側から他チームにお伺いを立てたうえで
危険行為や隠匿行為の恐れがないとみなせれば特例容認あってもいい
そう思うのだが如何だろう?