
長いぞ。
さて、別府で泊まった翌日は、早速本日のメインイベント、地獄めぐりだ。
10年以上前にも周ったことがあるが、単純に楽しかったし、同伴者も幼かった当時の記憶が断片的だし、よし、行こう!
7つの地獄を巡るには、セット券2200円を手に入れる。
スタンプラリーの台紙ももらってスタートした。
各地獄には無料で使える駐車場もあるし、分からないなりに参加したとしてもなんとかなる気軽さで行けましたよ。

白池地獄

鬼山地獄のワニさん。

地獄で皮を剥がれちゃったかな?

海地獄の手前に位置する大きな蓮の池。
地獄へ向かう者に極楽を見せつける非道。

地獄には蜘蛛がいるって本当だったんやな。

鬼石坊主地獄。この日は少しトロミが少ないようだ。

地獄のメインディッシュと言えば、やはりこれだろうか。
血の池地獄。
「熱血」とか書いてあるわ、傍には「地獄のドッグラン」とか設置してあるわ。
どんなドッグランか?
見た目は普通だけど、きっと地面が激アツなんだろう。肉球が張り付くっ!
どうりで誰も犬を走らせてなかった。

そうそう。
血の池地獄にも蜘蛛はいましたよ。

竜巻旋風脚。
回転していないというのは、公然の秘密だ。
この日の行程は別府から田川。
海側からでもいいのだけど、山道を通るのが好きなので、少し遠回りをした。
マップを見てたら、こんなルートが気になった。
いかにも山間部の渓谷沿いを走っているだろう鉄道線があり、道路も並行している。見てみたい。
おすすめルートを嫌がるGoogleマップを無理矢理黙らせて、こんな道を選んでいく。
このルート、強烈でしてね。
細いだの急だのは当たり前。
落石や木の残骸が散乱してるだけでなく、路肩まで崩落。たいへんな道。聞けば、水害にあった地域なのか。
そうだよなぁ、九州の豪雨、毎年のように耳にするもの。
しかしそんな厳しい地域だが、よく晴れた青々とした山と田んぼには目を見張らされた。
棚田。
それも見事な。
こんな地形を整えて耕す労力には頭が下がる。
その酷道の峠を越えると福岡県。
神戸の自分が、まさかこんなルートで福岡入りを果たすなんて。どんな間者やねん。
マップを見るに、谷川の反対側にレールがあるはずなんだ。
しかし実際の風景では、谷の反対側には白い道路用のガードレールが並んで走っているのみ。
電化はされてないだろうけど、線路の柵みたいなものが見えない。
というより、マップではあっち側に道路なんて無いよ?
とりあえず、駅はどこだ?
峠を越えてひとつ目の駅で、その答えが分かった。
彦山駅。

見事に昭和中期感の漂う駅前とは対象的な真新しいのぼり。
シンプルながら、駅舎も新しい。
それより、レールがないよ?舗装したてのアスファルト。
ポスターが貼ってあった。
え、つい先月の末に開業?10日ほど前??
調べてみると、こういうことだった。
6年前の九州北部豪雨で被害甚大だった鉄道路線はコストの関係で復旧させず、線路跡を路線バス専用路として運行する、とのこと。この運行形態をBRTというそうだ。
レールも走れるバスか?と勘違いしてしまってた。
15分後に1便やってくるというので待ってみた。
おお、あれか!
路線バス専用路故に、無線通信で開閉するゲートが目新しい。
ちなみにBYDの電気自動車だ。音がそれっぽくて近未来を感じさせる。この山村に。
なお、彦山駅で検索をかけたら、爆発、という提案が出てくる。
興味ある向きは、
こちらでどうぞ。
知らんかった。超絶大事故や。
目的地の田川市は伊田駅に到着。
今夜の宿は、この駅の2階。
こんなのだ。
レトロな寝台列車風の簡易宿泊施設だ。
客室の窓すぐ隣に線路が走ってる。
意味が分からない??
こういうことです。
レベルが線路。
向こう側にプラットホームと、緑の電車。
思いのほか防音性に優れたサッシで、意識していないと列車の発着に気づかない程度。
車窓をつまみに、窓枠をテーブル代わりにして、今夜の水割りをいただくことにしよう。
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Posted at
2023/09/09 23:07:10