まだ納車待ちを続けているアプリリアのトゥオーノ660。
バイクに乗りたくなる春を待っているので納車を急かしていないこともあるけれど、トラブルがいくつかあるんだ。
なんせブランニューモデルとして発売された初年度モノ、しかもイタリアンらしいビッグトラブルに巻き込まれている。
なんと、納車前にも関わらずエンジン載せ替え!!
強烈なリコールだよね。
なんでも、
「エンジンのコンロッドの製造時にサプライヤー側の熱処理がアプリリアの定める品質基準に合致していなくて」
「コネクティングロッドが損傷する可能性があり、走行中にエンジンが突如停止する可能性がある」
「アプリリアはエンジン交換という方法で対処を行うとのこと。エンジン交換に要する時間は346分程度」
ということらしい。
インポーターのピアジオジャパンは国内に部品在庫をあまり抱えていないらしく、ちょっとした部品の調達でさえもイタリア本国から移送するため、簡単にひと月くらいの時間がかかってしまうそう。
そういうのはまあ織り込んで乗るべきバイクかも知れませんね。複数台持ちでないと、ちょっとイライラするかも。
でも、そんな作業こそ冬の間にやってもらうのに適している。

=販売店で他のバイクに囲まれている、ボクの Tuono660。整備やオプション取り付けを依頼していて、納車はもう少しあとかな=
それとは別に、オプションの装着をいくつか依頼している。
ボクが手を付けたトゥオーノ660は、ハンドルが少し高い位置に設定されている一般的汎用性の高めなモデル。
その双子の姉に当たるのが RS660 というモデルで、ハンドル位置が低くハンドルバーが左右に分かれて外向きに垂れている「セパレートハンドル」なモデル。
こちらの方が、よりサーキット的な性格、より走りにこだわったバイクだ。
同時に RS660 の方が上位モデル的でもあり、出力も 5ps 増しだったりする。
加えてトゥオーノ660ではオプション設定されている「クイックシフター 」や「6軸IMU(加速度センサー)」なんかもRSでは標準装備。
その他、微細な違いもいくつかあって、RSの方が概ね15万円くらい高いんだね。

そっくりの2台。
購入したレッドバロンではクイックシフターの追加はお願いしていたのだが、待っている間にあれこれ考えていると、IMUも欲しくなってきたぞ。
これがあると、ライディングモードやトラクションコントロール、ウイリー制御システム、クイックシフターからクルーズコントロールまでを統合した電子制御デバイス・APRCが、より高度に利用できる。中でもマルチマップコーナリングABSは、ハイレベルなスポーツライディングにも対応できる精度の高さ、ということ。
バイクが今どんな動きをしているのかをセンシングしながら、アクセル開度やブレーキング強度を細かく自動制御してくれるようになるワケだ。
サーキットを限界で走るにはぜひ欲しいデバイスだが、シロウトがオンロードで走っている時にも様々な路面変化があるのだから、やはり有用と言える。コーナリングABSなんてのは、それだけで安心感は段違いに上がるよね。
それに、これを付けると「コーナリングライト」もアクティブになるそうだ。
バイク乗りの多くが賛同してくれると思うけど、夜のワインディングを走っていると、車体を傾けるたびにコーナーの内側が暗すぎて恐ろしい思いをするものだ。
ハイビームでは内側を照らせないどころか、照度の差が大きすぎてインコーナーは余計にブラックアウト。
6軸IMUのおかげで、今車体が傾いていると判断されればコーナーの内側を照らす補助ライトがオンになるそうで、単なるギミック好き以上に有用だと考えた。
ということで、トゥオーノ660用のIMUをネット通販で買ってしまった。
事前に問い合わせをしておいたんだ。シロウトでポン付けできないですよね?コンピュータのアクティベートが必要ですよね?
「はい。正規ディーラーで装着してもらってください」
うんうん、想定内だ。レッドバロンもアプリリアを大量に新車販売しているし、大丈夫だろう。
続くっ!