昔からNikon一本槍だなぁ。
宗教かもしれない、これは。
中学生の頃に初めて手にしたのは、軍艦部にアナログダイヤルが並ぶ最後の時代。
一眼レフにオートフォーカス機能が初搭載される直前だ。株式会社ニコンは、まだ日本光学工業株式会社だった。
時代は移り、デジタル一眼レフが登場しても、画質的にどうも納得できないこともあり、デジイチにはなかなか手を出さず、利便性を楽しむコンパクトデジカメばかり手にしていた。
2013年末、Nikon Df というモデルが発売。
マニュアルフォーカス時代のクラシカルデザインと、当時最高峰だったD4のセンサーとをまとった、かなりfetishなマシンに、ボクは興奮した。
25万円くらいだったか、当時のボクにとって安くないそれを、取り寄せた。人気みたいで、店頭在庫なんて全く見当たらなかった。
シャッタースピードを設定する軍艦部のダイヤルと、レンズ付け根の絞りリングを両手で回しながら撮影するスタイルなんて数えてみたら30年ぶりだったが、嬉しいことに身体に染み付いている、というヤツだった。
コレだよ、コレ!
さらに時計は進み、デジタル一眼も、レフ機からミラーレス機に移行していった。
経営の苦しいニコンがよく出してくれたものだ、Nikon Zfc。
センサーの小さなDXフォーマットモデルということだが、小振りで持ち運びしやすいことや、望遠撮影に強いことなど、メリットと捉えてよい部分もある。これも飛びついたなぁ。
そして今年。フルサイズセンサー機の Nikon Zf が発売。
予約に出遅れたため、発売から2か月経ってようやく手元にやってきた。
ニコン機の良さは、出来る限り古いレンズも使えるような配慮が満ちていることだ。
最新機種でレンズマウントまでも異なるZシリーズにも、マウント変換アダプターを噛ませることで、旧モデルのFマウントレンズを使用できる。
改めて数えたら16本もあるレンズのうちほとんどがそのFマウントレンズなので、これは助かるし、相変わりませず楽しませてもらえる。
右下の Zf に装着しているのは、AI AF Nikkor 85mm f/1.4D IF という大口径中望遠レンズ。
絞り開放のf1.4で撮影した時の被写界深度(ピントの合っている距離の範囲)たるや、「紙切れ1枚の薄さ」とも表現されるもので、神経質だけどハマった時にはたまらないキレ味を見せつけてくれるレンズだ。人の横顔を撮った際、片目のまぶたに並ぶまつ毛さえも、合焦の手前と後ろでボケてるくらいに。
先日紹介した、ウブロのフェラーリコラボウォッチ。
時計をソファの背もたれの上に乗せて撮影している。
画像を切り出してみようか。
HUBLOTロゴに焦点が合っている。厳密には、合焦はもう少し後ろ側かな。文字盤の8時から9時くらいだね。
それよりも見てもらいたいのが、こっちの切り出し。
ソファの背もたれの一部分だけ、シャープに写っている。わざとらしいくらい、手前と後ろはボケている。これこそこのレンズのキレ味で、精密なピント合わせが求められる神経質さだ。手持ち撮影の場合、呼吸で肺が動いただけで合焦位置がずれてしまうので、シャッターを押す時などボクは息を止めてしまうんだ。
新しいカメラと古いレンズで、撮影、楽しまなきゃね。
レクサスRX、あまりに乗ってなさすぎるし、撮影もしてなかった。ちょっと撮りに行ってきます!
Posted at 2023/12/30 01:34:05 | |
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Nikon | 日記