全国的に冬の寒さが緩んだ1日だったのか、信州辺りのスキー場では雨降りだったとか?

北海道内陸部、標高150mのここでは、この気温でも「温かい」と言うのだろうか。車中泊、初めて寒さを感じた。今回の旅で初めて大型ポータブルバッテリーと電熱毛布、スイッチオンしたぞ。そしたら全く快適。
おかげで、今シーズン最高の雪(当社比)を楽しめた。
おまけに、平日の旭川。ここカムイスキーリンクスの客の入れ込みは多くはなく、これはスピードチャレンジデーのフラグが立ったということか。

午前11時でもこの空き具合。

コースマップの左手、コンパクトに見える部分が気に入った。
長さ1000mのリフトを包むように配置されたコースの整地急斜面、ダイナミックコース。
マップには最大斜度「35°」と書いてあるが、それはどうかな。中間部には幅の広い落ち込みが続くが、まあいいところ28°くらいじゃないだろうか。

ダイナミックコースね。画像奥の幅広な落ち込み。あれは35°もないよね。
エッヂに荷重を乗せて踏み込める雪質、荒れの少ない雪面コンディション、下部が適当になだらかで減速のために筋力を削られないコースレイアウト。
近年の体重の増加と筋力の減少、バランス感覚の衰えの自覚。そんなこんなで無茶して飛ばさなくなってきたのだが、この斜面は信頼できる。ブリザードの一般向けながらハリ・コシの強い(ズレを許さない疲れる)板を持ち出してきたこともあるし、いっちょ行きますか。

80キロ台が何本か安定して出た。アトレーでも60-70キロしか出さないのに(^^)
そんなに丁寧に記録を取っている訳ではないが、過去のログを見てみたら、2019年の北志賀よませで78.3キロが最高だったみたい。あらら、あっさり過去最高速度を更新ですか。
とは言え、あくまでも斜度と雪面の質に依存したスピードでしかない。余裕があるのなら、スピードに耐えるだけではなく、より加速させる踏み込み・蹴り出しができるだろうけど、ボクの限界はここまでかな。100キロはおろか、90キロに乗せることは、今後を通じて無さそうだなぁと感じたスピードチャレンジだった。
こんな滑り方は筋力とリスクを考えると、ちょっと続けられない。
この素晴らしい整地急斜面を使って、いろんな滑りを確かめてみよう。
左右ターンの質や荷重位置のばらつき、より深く圧を溜め込んだショートターン、谷回り局面で踏み込んでの加速やずらしての減速、そうだ、こないだ聞いたブーツのバックルを緩めた状態で滑りを確認してみよう、などなど。考えながら滑るとなかなか飽きないなぁ。気づけばこの斜面だけで10回も回してた。ボクとしては珍しいことだ。
あとは、せっかくだから非圧雪斜面とかツリーランコースも入ってみようかな。なかなか来ることのないゲレンデだから、全コースを味わってみたいじゃないですか。

威圧感あるゲートに、一瞬だけ逡巡するのだが、こんな軽い雪質だしなんとかなるやろ、とコースイン。
低筋力ゲレンデスキーヤーかつコシが強くエッヂの引っかかる板なんだけどな。

こんな木々の間を抜け

開けたと思えばこんなデコボコ斜面

コースはどっちだ?

ああ、なんか書いとる
当然、転倒も。

ああ、レンズが雪まみれ
・・・と、苦労しながらもなんとか脱出できたよ。
日も隠れはじめ、寒過ぎるし、ラーメンでも食べよう。
ここのラーメン屋さん、人気なんですか?NOBuさん。

旭川ラーメンの名店だと言う。

迷ったが、初めてなら正油ラーメンがオススメらしい。
見た目、なんの感動もない普通過ぎるどこにでもあるラーメン。
今どきのこだわりや主張の強さで客を惹きつける有名店とは真逆の、昭和中期なレトロ感。
ところがですよ。
ひと口目、汁をまとった麺を口に入れかけた瞬間の香りときたら!
なんだろ、この芳香。単なるラードだけではないふくよかな香りに、正直驚いた。
ネットでの口コミはいくつか読んでいたので期待はしていたのだが、それをも上回る驚きと感動だった。
都会の、特に首都圏の人気店などでよくある豪華トッピングマシマシで派手な見た目なら、味の期待値も高まっているだろう。
逆に、控えめな見た目なのに、こんなに味と香りで満たされるギャップ感!
ここのスキー場に来たら必ずこのラーメンを食べる、というのには強く頷けた。
この日。
ダイナミックコースで回し過ぎたこともあるけど、結局は遅寝遅起きに祟られて全コース制覇は叶わなかった。

とは言え、このスキー場のエッセンスは掴めた気がしている。
近場にあればなぁ、と強く思えたスキー場だった。
さあ、明日はスキーはお休み。
一度は札幌に入ろうかな。
ということで、そっちに向かう途中、美唄でお風呂。
南美唄地区共同浴場。
なかなかの名称だな。炭鉱夫達が使ったという。

こんな道を抜け

到着。
客はどうやら近所のおばさんが一人だけ。
番台のおばあちゃんと話していた。

激アツな吐水が、獅子の口から

冷水配管とボイラーからの熱湯配管がむき出し
熱い湯船に浸かったり出たりを4度繰り返し、冷え切った身体は元通りになった。
お疲れさま!