アプリリア純正の6軸IMUは、多くのバイクメーカーが採用しているボッシュ製ユニットだ。
当然、各メーカーは車種ごとにカスタマイズして使用している。
車載コンピュータに接続する電子デバイスらしく、各種情報の電子的リンケージが噛み合って初めて機能するという今どきさ。
これらの情報を、メーカーがディーラーにのみ解放している製品管理用サイト上に登録することで、IMUユニットが車両と紐付けされて使用可能になるためのパスワードが入手できる、という手順らしい。
それが、今回の苦労の原点となった。
まず、ネットショップから商品を購入したのち、レッドバロンに取り付けを依頼。
数日後、上記の内容が少しずつ分かってきた。
レッドバロン 曰く、パーツの購入番号が欲しい。
↓
パーツ販売店に購入番号を依頼。メールで返信があり、レッドバロンに回送。
↓
レッドバロン曰く、ダメです、暗証番号が生成されません。
パーツ販売店の方でやってもらわないと無理みたいです。
↓
パーツ販売店にその旨を伝える。「レッドバロン 、面倒くさがってるんじゃないの?パーツの持ち込みだから」というニュアンスを言外に漂わせながら、ピアジオジャパンが販売店向けに出しているマニュアルを添付して送りつけてきた。
「こうやるんだよ。レッドバロン、分かってんの?そもそもピアジオが表示する正規ディーラーのリストにはレッドバロンなんて載ってないじゃない?」
そんな感じ。
↓
レッドバロンの販売店に、当該マニュアルを示す。
その後、レッドバロン本部とピアジオジャパンが直接話をした様子。
整理しよう。IMU販売店から示されたマニュアルに記載されていた、必要な情報とは以下の通り。
・バイク本体の車種とフレームナンバー
(どの車種のどの個体?)
・IMUユニットの製品番号と同梱の記号列(NIPコード)
(どのパーツのどの個体?)
・IMUユニットの購入番号
(ちゃんと正規に買った物だよね?)
販売店は、「なのでウチとしてはバイク本体情報を持ってない以上、レッドバロンにやってもらってね。嫌がってんのと違うの?」と言っている訳だ。
それを受けてレッドバロンの言い分は、
「ピアジオジャパンと話しました。パーツ屋さんの言うことはさておき、ピアジオのサイトでアクティベーション用パスワードを生成できるのは、そのパーツを売った店だけのようだ。
そもそも
パーツの購入番号は販売店固有の番号と紐付いていて、パーツを売った店以外のディーラーが登録しようとしても弾かれるらしい。
ついては、バイクのフレーム番号などをお伝えして、パーツ販売店でパスワード生成をしてもらってください。」
どうやら、ピアジオの販売店向けポータルサイトにログインした店舗IDでのみ、その店で売ったパーツの購入番号の登録が可能ということだ。
イタリア人も、なかなか細かいな。
なんか、たらい回し感バリバリでイヤになっちゃうが、レッドバロン側の言い分が正しそう。
ということで、再々度パーツ販売店に依頼をしたら、
「え、そうなんですか?」みたいなニュアンスで「お時間をください」。
その日のうちに、「できました。指示通りやってみました、こちらも知識不足でご迷惑をおかけします」。

ピアジオジャパンのディーラー専用ポータルサイト

パーツ同梱の記号列と、パーツの購入番号と、バイクのフレーム番号を入力

「パスワードリクエスト」ボタンを押すと

オンラインでパスワードが生成される。
ディーラーで車両接続診断機とバイクをOBD接続しながらこのパスワードを入力したら、バイク側の車両コンピュータ上でシャシー番号とパーツが紐ついて、さまざまな機能が解放される。
はじめからパーツ自体の購入もレッドバロンに依頼しておけば良かったかも知れない。
定価販売のレッドバロン、2割引のネットショップ。
数千円のメリットを取った自分に責があったとも思える。
いや、違うな。
この程度の知識というか、自らがアプリリアディーラーでもあるネットショップが知識のないまま、自分たちが取り扱っているオプションパーツを気軽にYahoo!ショッピングに載せているというのが一番罪が重いと考える。
これだけの手順を要する商品であるのなら、買い手に表示しながら販売すべきだと思う。
ま、終わりよければ全て良し、かな。
ああ疲れた。
Posted at 2024/02/11 15:23:15 | |
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Aprilia Tuono 660 | 日記