2/14 午前0時。
この日の18時に札幌ススキノで仕事関係の方と会食。
故に割とゆっくり。
それまでどうするかな?と考えを巡らせて30秒、いいこと思いついた!
これまで3度ほど苫小牧を訪れていて、地場の名物を探すと必ずヒットするのがホッキカレー。
苫小牧はホッキ貝の水揚げ港なんだな。
そしてあろうことかホッキ貝をカレーに仕立てあげた店があった。その名もマルトマ食堂。
今となってはホッキカレーもかなり定着していて、他の店でも提供している。しかしやはり元祖の店は極めて強く、何度行ってもマルトマ食堂の前はとんでもないほどの大行列。並ぶ気が失せるくらい。結局ボクたちはいつも他の店に行ってしまうんだ。
待てよ、今日なら店が開店すると同時に席に着けるのでは??グッドアイデア!
ただなんとなく知っていたのは、マルトマ食堂はいわゆる漁港メシのお店。朝が早いんだ。
ほら、思った通り、午前5時開店だ。まあでも予定に余裕のある今日だ、やっちゃいましょう!

午前5時、夜が開けるのが早い北海道でもさすがに暗い。

ね、ホッキカレー推し。
海鮮丼も超人気だ。

色紙だらけ

朝5時の目覚ましテレビ。
遅寝朝起きのボクなのにね。

朝からこんなのを食べる自分を褒めてやりたい。
普通のカレーなら食べる気をなくすくらい甘口なんだけど、貝の旨みやコクなどが深くて全く問題ない。というか、美味しいですよ。
ただ、他店のホッキカレーより明確に優位かというとそれはどうかな?
味の違いは優劣ではなく個性の差といった印象。
ま、一回は原点たる店で食べておきたい、といったところだろう。
もし次の機会があれば、

マルトマ丼を食べたいと思った。
店を出て気づいたのが、入り口の貼り紙メニュー。

ああ?
もしかしてこれはかなりお買い得なメニュー達ではないだろうか?
赤貝丼!
超本ズワイ蟹丼!!
絶対こっちの方が良かったぞ、これは。
以後、お見知り置きをしとこう。

そのメニューの下に、こんなのも。
おー、気は心ってヤツだな。いただいて帰りまーす!
まだまだ眠い、午前6時前。
少し移動して、道の駅ウトナイ湖へ。
キャンピングカーが多いなぁ。
昼前に起きて、外に出てトイレへ。
クルマを降りた瞬間、雪が溶けて固まった地面におののく。猛烈に滑るよ。
普通のスニーカーでは危険なことこの上なく。
摺り足で情けない移動。
それから数十メートル歩いて湖畔に。今日は白鳥とかいるかな?

おー、いますね。キューキュー鳴いてる。
ちょっと遠いかな。
今夜は遅くまでお食事会が続くだろうから、昼風呂でも入りますか。
調べて向かう道中ホームセンターがあったので、そうだ、滑り止め長靴でも手に入れるか。

いろいろあるなぁ、どれがいいんだろ?と思って棚の黄色い横長のポップを見て、え??
固まった。
「こちらの長靴は毒物です こちらの長靴は毒物です」
文字は読めた。でも理解が追いつかない。
真っ赤なヤバい色の長靴は、毒物??
近づいて読んだら、ああ「春物」ね。
ますます目が見えなくなっていくなぁ。歳だなぁ。
しかし、種類が多くて選び方のツボが分からない。

ふむふむ、ソールにガラス繊維が使われてるんだね?ゴム底に比べて5.5倍すべらない。なるほど。
そしてこちらは

靴底にセラミックが使われてるんだ。ゴム底よりも7.3倍滑らないらしい。

値段を比べてみたら、より滑らないセラミックの方がちょっと安いじゃないか。
だったらノータイムでこっちに決まってる。

お買い上げ、ありがとうございました!
こんなのを買ったらすぐに試したくなるよね。
駐車場に戻ってクルマの脇で早速長靴を履いて。右足長靴、左足スニーカー。路面の氷をそれぞれなしで擦ってみる。
おおっ!
確かに効果があるぞ!しかも明確に!!
すごいなぁ、こんなに違うんだ。
などと感動していたら、飛行機の音が度々聞こえてくる。

新千歳空港のすぐそばだもんね。
民間機が何機も着陸していく。
と思っていたら、ひときわ大きな轟音が。
あ、あ、なるほど軍用機かも。
空を見回したら、おーやってきたぞ!
戦闘機じゃないの?

あっという間に目の前をかすめていくのは、F-15戦闘機。
しかもこんな近くで!
iPhoneの4K撮影、5倍ズーム。
その動画からの切り出し画像だ。

キャノピーの中、パイロットの姿も見える。
無責任に男の子心が興奮している。
関西には航空自衛隊の滑走路がないから、余計に珍しいんだ。
2機編隊が何組やってきただろうか。
合計10機どころではない数を見られて大満足でした。

数キロ離れた温泉。
いわゆるモール泉というヤツだろうか。お湯はかなり濃いめの茶〜緑色をしていて、肌触りは炭酸水素ナトリウム泉のようにヌルヌル。
北海道のあちこち、特に帯広界隈に多い気がするけど、こんなところにもあるんだなぁ。いい湯でした、490円。
さあ、札幌に向かおう。
16:20ごろ、日は傾きはじめている。
誰もが温暖化を気持ち悪く感じている温かいというより暑い一日。
札幌も10度を超えた日が二日続いたといい、こんなことは記録にないそうで。

雪は路肩に残るも、完全に乾燥路。
走るには助かるんだけどね。

脇に寄せて、ワンショット。運転席から自撮り。
自分の影を撮ったところで自撮りとは言わないか??
17:20、ススキノの巨大立体駐車場「ジャンボ1000」、カウンターで当日停め放題900円の手続きをしてから狸小路などをフラフラ。

神戸で手土産を買う時間が無かったんだ。現地調達だ。

え、札幌で神戸ビーフ?
本物?
ホンモノならかなり高いよ??外国人をカモにしようと??

ほら、ふざけた店だ。
何が「ビーフインパクト」やねん!
そんな楽しいひとり散策をし、いい店ないかな?
横断歩道の向こう側に、なにやらオシャレっぽい複合商業ビルがあったので、ちょっと入ってみた。
1階にこれまた感じのいいオープンスペースなカフェがあったので目をやると、焼き菓子の詰め合わせ的な箱が見えた。
ちょうどいいよね、ここで買おう。

Rain coffee stand。
店員のお姉さんに店名の由来を聞いた。
元々パウンドケーキ屋さんからスタートしているそうで、とてもしっとりした食感が特徴だという。「雨の日のようにしっとり」とのこと。
さあ、待ち合わせの店に向かおう。

札幌に来たんだなぁ、と実感する。
この日会う方は東京のビジネスマンだが、奥さんと話し合っているうちに北海道に移住を考えるようになったとのこと。
そのための何度目かの下見に来られているそうで、じゃーボクもクルマで行きま〜す!という軽すぎるノリ。
何軒か行ってみたジンギスカンの店の中でも、ちょっとおもしろい店を見つけたから、ぜひお連れします、と。

その名も「ジンギスカーン」!
なるほどチンギス・ハーンだね。
ややふざけたニュアンスを感じさせなくもないが、出てきた羊肉はちょっと見たことのないものだった。

なんでも、店主が食べ歩いた中でもアイスランド産、しかもその中でも1%程度しか生産されていない希少な肉を取り寄せてくれている。くさみがなく、柔らかく、味わい深く、甘い。

また、普通のよくあるジンギスカンの店では、肉の種類って下手すりゃ2種類程度のことも多いが、こちらではこだわりの牛焼肉店と同じように、何種類も部位を食べ比べられた。
仕事の話も織り交ぜながら、奥さんともども素敵な羊を堪能させていただきました。
これでお開きかと思いきや、ボクと違ってとてもおしゃれなお二人だったから、続けてこんな店に連れて行ってくれた。

「ROJIURA CAFE」

小洒落たバーだよね、もう。
人気がある様子で、予約していないとなかなか入れないという。

締めパフェ?っていうんだよね?
札幌発の新しいライフスタイル??
こんなおっさんが行く店ではない気がするけど、おかげさまで体験させていただけた。
お別れしてからクルマに戻り、どっちに向かうか。
明日15から24日の深夜にフェリーに乗り込むまで、実質10日間もある。
最後は道南だろうけど、全くノープラン。
運転しはじめて進路が決まらないながら、気づけば元来た道に向かっていた。
そうだな。
そうしよう。
前回、交差点から見えたスキー場。

かなりの急斜面に威嚇された気がした、日高国際スキー場。
そこからやっつけてやろうか。
夜中の移動、深夜1:20にスキー場近くの道の駅 樹海ロード日高に到着。
おやすみなさい!