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名寄市。
旭川市よりも80kmほど北の町。
本州人からすれば、旭川でさえかなりの奥地に感じられるはず。
そのさらに奥に行くというのは、なかなかにエキサイティングな旅情を思わずにはいられない。
アースホッパーという回数権利モノのスキーチケットが無ければ、多分ここまで行こうとは思わなかっただろう。
おもしろい企画に感謝だな。
名寄ピヤシリスキー場。
名前からしてワクドキするではないか。
ピヤシリですよ、ピヤシリ。
ピシヤリと間違える人、続出だろう。
例えばエサヌカ線エヌサカ線問題と同じ。
あ、知らない?
調べてください。
今回の北海道旅にはプランなんてまるで無かった。13〜24日の北海道滞在中にアースホッパーの回数消費およびローカルスキー場をいくつか体験、それとスキー以外にも観光は少し。それだけが目的だった。
日程に余裕があるので、なんなら稚内、根室、襟裳なんていう果ての空気にも触れたい気もするのだが、スキーは時間を喰うので果ての地でスキーを絡められたらサイコーじゃないですか。
そんな気持ちで、旅立つまでの記事にも「極北にも行こうかな」みたいなフラグを立てていたボクなのだった。
みんともさんのお一人に kitakaze さんという軽妙でありながらストイックさを感じさせられるスキーヤーがいらっしゃって、北海道でも最北エリアのいくつかのゲレンデを渡り歩きながら滑っておられる様子。
その中に石油系として名高い温泉に隣接するスキー場があり、温泉にもスキー場にも興味が惹かれるではないか!
連絡を取り合ってみると、今週末はその油臭温泉スキー場から遠く離れているそうで、日曜なら旭川など内陸部で滑るつもりだとのこと。
そこで勝手を申し上げて(アースホッパーの都合)名寄ピヤシリスキー場でご一緒することとなったワケだ。
お付き合い、ありがとうございます!
リフトは朝9時スタート。

遅起きなボクだがなんとかこの時間にリフト券を入手。

kitakazeさんはもうリフト待ち列におられるという。急げ!

リフトに乗りながらご挨拶。
穏やかで理知的なナイスミドルスキーヤーさん。
本日はよろしくお願いします!

ピヤシリスキー場はリフト3本がほぼ直列に配置されながら、面的広がりと適度な斜度をも併せ持つ優れたスキー場だった。
いろいろ教えていただく前に、ボクが全コースを滑りたいということでお付き合い・ナビゲートしていただいた。

先に出しておくか。
おかげさまで全コースぬりえ完了!

ゲレンデ最上部。
それにしても見事な快晴だ。気温が心配だが。

上部ゲレンデにはキッカーやジャンプ台があって、この日はスノーボードの大会が。
見てみる方が早いな。

こ、これはスゴい!!
全日本レベルの選手も混じっていたらしく、さすがに北海道の底力を感じさせられた。
保健体育行政(こればっか言ってる)から地域に根差したウィンタースポーツ層の厚さだな。
この日にはSAJのテクニカルのテストをここピヤシリで行っていたようで、それもあってか無くてか、猛烈に上手いスキーヤーも散見された。
また、技術選選手の皆さんも滑っていて、スキーのテレビとかDVDが目の前で繰り広げられている状態。
ゲレンデではkitakazeさんのお知り合いが何人もいらっしゃって、なるほど地域のスキー界の繋がりがいかに深いか興味深く拝見できた。
ボクのスキー歴は、大学2年に初めてからだから、もう30年かぁ。
スキーをやらない人、たまに行く人から見たら「上手いですね!」と言われる。
だけどよく分かってるんだ。
誰からも学ばず、単に滑っているだけ。稀に見るセンスや才能の持ち主でない限り、そうそうツボを心得た滑りなんてできるわけもない。
その点、kitakazeさんは真正面からスキーに取り組まれてきたご経歴の方なので、ボクの滑りを一べつしただけで良し悪しを見抜かれる。
そして、さまざまな要素を解説しつつ、バリエーション練習をしつつ、磨いてくださった。
動画も何本も撮っていただき、復習講座に。
最後には少しバテていた辺りも見抜かれてたな(^^)
褒めて伸ばすプロですね。会社でも部下を褒めるのかな?
「お金をもらう以上、厳しく行きますよ」
あはは、それはそうだ、全く正しい(^^)
ということで、まる一日付きっきりで遊んでいただきまして、ありがとうございました!
とても楽しかったです。

我流で続けてきたからこれからどうやって伸びたらいいのか分からなくて進歩があまり見られなかったこの10年を打ち破り、方向性を与えていただけました。
お疲れ様、ありがとうございました!
息子に動画を見せたら

おお、そうなんや!
自分でも上手く板を押さえられないから暴走してしまう感覚を持っていたけど、確かな位置に正しい姿勢でしっかりと荷重したら上手くコントロールできるようになり始めた気がしている。
まだまだ不確実だし不安定なので、反復練習で定着させよう。
将来的に、あのピヤシリでボクのスキー歴第二ラウンドがスタートしたな、と思えるようになるのかな。
スキー場を降りた名寄郊外は、

もう日が落ちている。
東の国だからなぁ。
神戸は子午線の通る街なので、時差感覚がはっきりと感じられるのだ。
さて、明日はどうしよう?
いよいよ完全なるノープラン状態に。
とりあえず、晩ごはん。
そうだな、半額ハントだな。
名寄のスーパーで調達!

明日の朝も含むよ。
そして、お風呂を探そう。

びふか温泉。
美深市、あろうことか、さらに北へと進んだワケだ。

こんな位置関係です。
温泉施設内に水槽があり、こんな生き物が。

なんだこの怪物?
チョウザメだって。
ほら、キャビアの。
水槽には何匹か入っていたが、この1匹、やたらとアピールがスゴい。
1〜2秒周期でずっと歯を噛み噛みしている。
んー、変な人に見えるよ。
でも、こんなの好きなんだけどね。
ちょっと疲れが溜まってきたかも。
軽い熱がある感じだな。
雪山で適当に転倒して、氷結した路上でも転んで、果てはJバーリフトにしがみついた両腕が激しい疲労感。
明日は、ひと休みかも。
おやすみなさい。