6/22
朝食無しの豊富温泉を出て、さてどっちだ?
あと40kmあまり北上すれば稚内だが、息子が未到の函館へ向かいたいし、既に北の果てラーメンも経験済みだし、南かな。
ということで、できるだけ海沿いを走り抜けてとりあえずは札幌北部の石狩市辺りを狙おうか。
そうだ。
あの有名なオロロンラインを南下だ。
おろろん。
この名を初めて聞いた時は、少し怪しげな響きにときめいたものだ。
ほら、妖怪的な。
地獄的な。
オロロン閻魔くんとか。
あれ、ドロロン?
そもそもプリちゃん、知らないって?
調べてください。ドロロンえん魔くん。
永井豪モノの子ども向けアニメだ。
プリちゃんがえん魔くんを調べてる間に、ボクはオロロンの語源を調べたよ。
オロロン鳥なんていうこれまた怪しげな名前の鳥から取ったらしい。
ウミガラスの俗称で、鳴き声からその呼び名となったらしい。
そのオロロンラインの北部には、これまた有名なオトンルイ風力発電所の風車群がある。

これ、何年か前に撮った画像だが、もうね、数える気にもならないくらいに並ぶワケだが、28基である。
数えるわけないやん、ググっただけよ当然。
もひとつおしえたろか。オトンルイって漢字で書けば
音類
なんやで。知らんかったやろ。
ごめんなさい、深夜3時、朝起きたら新千歳に行くんです。心乱れてるんです。
まともに戻ります。
あと一つ。
オトンルイはアイヌ語で「浜にある道」くらいの意味だそうだ。
今日のオトンルイ講座、これで終わり!
ではなく、まだあるんだなこれが。
なんとなんと!
オトンルイのこの風車群、来年春までに撤去だ!!
ええっ!?知らんかった!!
大丈夫ですよ、見えてます、あちらに!

おおっ!
旧来のオトンルイ風車群のすぐ北側に、より新設計で高効率な大羽根の発電機が新設されているのだ。しかも2列にわたって。

見るからに力強そう。
なんでも旧発電機5本程度の電力を新発電機1機で作り出せるってんだから驚きだ!
急ぐよ、このペースじゃあ札幌まで届かない。
この日から空がグスグズいっている。

ただでさえ寂しいオロロンラインが泣いてるじゃないか。
それに、朝食抜きだ。ブランチをどこでいただく?
留萌辺りがセオリーかな。
と思って走っていると、ふとひらめいた。
集落のスーパーとか鮮魚店でウニ買ってみるか!

思いついたのが羽幌辺りだったので、マップで検索、ありました!
入るのにとても勇気がいるほどの暗くて開いてるかどうか分からない羽幌の鮮魚店。
意を決して(本気でエネルギーが必要よ)引き戸を開けると、店のご主人が。
あのぅ、そのぅ、えー、ウニあります?
「ウニはねぇ、ちょうどあるんだなコレが」
みたいなノリで(言葉が少し分からなかった)冷蔵棚からカゴを持って来てくれた。
おいくらですか?
「グラム1600円、どれくらいいる?」
これはお買い得!!
・・・ですよね?
ウニの相場、もっと高いよね?
都会では。
少し自信がない気もしたが、あとには引き返せない。
そうだな、ウニ150gって大盛りウニ丼レベルかな?との脳内電卓をたたき、300gを所望した。
2人でクルマで食べると伝えたら、二つに分けて盛ってくれた。

しかもひとカゴ500円のツブ貝をサービス!
近所のスーパーでごはん系とかニギリ系の弁当などを買って、2人で夢中でありついた。
画像の見た目は、ミョウバンで固めたウニのように見えるし、実際に口へ運ぶまではそう思っていたのだが、産地直近のウニだけあって、まるで添加物を使ってない。
柔らかくとろける生ウニを少々食傷するくらいに堪能できた。
やっぱりコレだよね!
あとは延々、海沿いを走る。
景色変化の少ないオロロンラインだが、

ここ、雄冬岬は特筆すべき点がある。
旧来は断崖絶壁に囲まれた秘境集落で「陸の孤島」と呼ばれていたこと。
それと、こんな立地にも関わらず、人気の飲食店「レストハウス雄冬」があること。
いずれ行ってみたいと思ったことがあったのに、忘れとった。
まあ、また今度ね。
石狩市に入り、道の駅石狩あいろーど厚田で少し休憩。走り出したら、

あらこんなところ、こんな低空でパラグライダー!
近隣には住宅や国道、電線もあるよ。大丈夫?

そして、本州人からすれば珍しい三日月湖に囲まれた
先日のモエレ沼公園だ。
かつて、
アニメの聖地巡礼で精密コピーを楽しんでいたボクの魂に再び火が灯った。
あと少し追い込みが足りないにしても、なかなかの再現度でしょ?
函館に向けて、もう少し走るか。
小樽で

スープカレーをいただき、倶知安辺りの夏は安いスキーヤーズロッジみたいな宿を取った。
6/22はここまで。
今日もよく走りました。
Posted at 2024/06/26 03:48:42 | |
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