フェラーリ ローマがそのコンセプトを “LA NUOVA DOLCE VITA” とした話から、フェリーニの白黒映画 “LA DOLCE VITA” まで話していた。
今日、久しぶりにお気に入りジャズピアニストの山中千尋の曲が流れてきた。Apple Musicのランダム再生で。
Dois Pra Lá,Dois Pra Cá
ドイスプララドイスプラカ、初めて習う呪文として覚えておく方がいい。
アルバム「ブラヴォーグ」の7曲目だ 。
ポルトガル語で「こちらに2つ、あちらに2つ」くらいの意味で、どうやら穏やかなダンスのステップを示しているらしい。
ああ、いいね。
前半は気だるい雰囲気が強く、ややもすれば文字通り「ダル」な感覚。あまりに退屈すぎても、ここで聴くのをやめてはいけない。
それが後半に入るとわずかに差し込んだ光とか心が弾みだしたようなフレーズのリフレイン。
あ、いけない、こんなに浮かれたら!と弾みすぎた気持ちを落ち着かせようとする下方への転調も入り、実に味わい深い。
このアルバムは、山中千尋の作品の中でも比較的分かりやすいので、ピアノトリオジャズに興味があるけどどこから入ればいいのか分からない向きには割とオススメだ。
とはいえ、美人変態プレイヤーたる山中千尋のしつこさ・ねちっこさ・超絶美技・色ツヤなどは散りばめられているから、それがどういうことなのかを探しながら聴くというのも一興だろう。あああっ、分かった分かった、もうやめて〜と軽く気持ちよくなれる。少なくともボクはね。切ないなぁ。
聴きやすいメロディーの1曲目から全開っすよ。
で、思い出したんだ。

近年の作品にDolce Vita というアルバムがあったんだ。山中千尋の。あまり聞き込んでなかったなぁ、そういや。
つーことで、改めて聞き返そうと。
解説サイトを見つけた。本人インタビューだ。
山中千尋「ウェイン・ショーターや坂本龍一の音楽が私の燃料」 トリビュート作『Dolce Vita』を語る
おお!
ボクが敬愛する坂本龍一や、やはり変態ウェザーリポートのウェイン・ショーターの名が記されているぞ!
それだけで前のめりになれる。
まあ、聞いてしまえばフェラーリ ローマなどの“LA DOLCE VITA” が示す「贅沢で廃退的な甘さ」を表現しているワケではなかったが、これはこれでとても味わい深かった。
キーワードがつなぐクルマと映画と音楽の鎖、愉悦のひと時。
山中千尋の最新作が出てたんだね。まだ聞いていなかった。
アルバム「Carry On」。

1曲目を聴いただけで「あ、好きかも!?」
ダウンロードして聴き込んでみたい。
解説サイトを置いておこう。
あ、いま聴いてて驚いた!
4曲目もサカモトだよ。
なおこの美人変態プレイヤーさま、群馬は桐生市のご出身だ。
八木節。
失礼でもなんでもない。
八木節をこんなに変態で素晴らしいジャズに昇華させるんだから!
ほら、聴きたくなってきたでしょ??
Posted at 2025/07/16 15:45:59 | |
トラックバック(0) |
日々日日