
フェラーリ296GTSの契約は済ませたけれど、その後、特に動きのないまましばらく経っている。
フェラーリのロゴが入った角3封筒や真っ赤なバインダーを目にすると、本当にこの世界に足を踏み入れようとしていることが実感され、おののく。
オプション類が全く記載されていない、素の状態の乗り出し価格がわかる見積書。
怖いよね、この額だけでも。
しかも、オプション類って600万~800万円程度を見込んでおくべきだと耳にしている。総支払額が5000万円を超えることがほとんど確定している。
正式パンフレットは、この時点でまだ店舗に届いていないようで、実車も何もない状況で一時金を400万円払っているわけだ。普通の自動車を購入するのとは全く異なる流れも、「これがフェラーリを買うってことね?」と明らかに顧客側が下手に立っている意識を刺激される。
Ferrariが提供しているスマホアプリを教えてもらい、アカウントを同期することでこんな画面が表示される。
おおお、あなたのガレージですか。ところで誰のガレージ?
っていう夢想感・浮遊感が面白い。実は自分のクルマ、自分のFerrariなんだよ。とんでもないことをし始めている実感と、画面上の画像や文字ってそのまんまゲームの中みたいな見慣れた感覚とが交錯しながら時間を掛けて融合していくように思えた。
「オレの、Ferrari・・・」
だいそれた響きだ。
ところで、いつから??
普通はこれから2年ほども納車待ちがあり、このアプリ上でステータスが少しずつ進んでいくということか。「オレのFerrari」が来ることをワクワクしながら待ってなさい、ということかもしれない。けれど、もしかしたら納車時には待ちくたびれて、感動がそこまで大きくないのかもね、案外。
このアプリには、様々な車種で内外装のカラーを選びながら自分の好みにあうFerrariを生み出せるコンフィギュレータが実装されている。動きがちょっと重いけれど、解像度や光沢などのリアリティは十分。なんなら、作り上げたモデルを保存しマイディーラーに送信することで、更に詳細なオプションを選択できる店舗側のコンフィギュレータにたすきをつなぐ事もできる様子。でも、ちょっと度胸がないなぁ。自分のセンスを問われるようで。
そんなこんなで日常を費やしていたところ、ディーラーから連絡が入った。
「サーキットで乗りませんか?」
ええ??まだ試乗さえしていないFerrariに、いきなりサーキットで乗せてくれるの?
日程が11月15日の火曜日と思いっきり平日で、しかもモビリティリゾートもてぎとのこと。んー、神戸からは遠すぎるなぁ。どうする?
・・・だったけれど、乗せてもらわないとね。こんな機会、ないですよ。仕事の段取りを頭の隅でチャチャっと組み上げ、「ぜひ、 参加させてください!」
10日くらい経っただろうか、Ferrariから英文のメールが度々やってくるようになる。見逃すな、招待状だぞ!

Posted at 2023/01/24 22:06:02 | |
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